高校生のホームラン記録更新の可能性がある早実の清宮君が大活躍しています。
本人の実力に加えて日頃の練習の結果を出せるというのが、まさに超高校級。
彼が通う国分寺にある早稲田実業のグラウンドは共用グラウンドのようです。
センター100m、両翼90mもあるのでそれは野球練習場としても十分なもの。
加えて、八王子の南大沢には早稲田実業学校王貞治記念グラウンドがあり、練習の施設設備は非常に恵まれているようです。
西東京に対して
今年の東東京の代表は二松学舎大付属が決まりました。
決勝で破れたのは東海大高輪台。
両校とも都心にある大学の付属高校です。
二松学舎は千代田区の靖国神社そばにあり、
東海大高輪台は港区の高輪台にあります。
二校とも都市型のビルの一角にあるような校舎。
余裕のスペースなどはもちろんなく
野球練習ができるような校庭ももちろんありません。
しかしながら二校とも専用のグランドがあるようです。
二松学舎大付属のグランドは千葉県の柏。
東海大高輪台のそれは埼玉県の大宮新都心。
両校ともグラウンドまでの移動時間は往復で少なくとも2時間。
自校内に野球場があるような学校と比べれば明らかに不利な条件の中、
期待通りの成績をあげていることは賞賛に値すると思われます。
日本高校野球連盟のwebページを見ると
「野球特待生制度」がある376校が掲載されています。
東京でも二松学舎大学付属や東海大菅生などが野球特待生として野球のうまい生徒を集めていることがわかります。
早稲田は野球特待制度があるかどうかは不明ですが
その募集要項には入学時の特記事項として
・都道府県大会で第8位に入賞した正選手
・全校、関東大会に出場した正選手
野球特待生であるかどうかには関わらず
野球のうまい優秀なシニア、ボーイズリーグの生徒を勧誘することはどの有名校も行なっているのでしょう。
私の勤務校には野球場がありません。
そのような学校に入学して野球部に入る生徒の心情が変化してきているのではないか?とある野球部顧問が嘆いていました。
それは従来の野球部からベースボールのサークルへの変化です。
厳しい練習は嫌だ!
楽しく野球ができればいい。
都内には単独で野球部員9名を集められずに、合同チームとして大会に出場する高校も出てきています。
強豪校と弱小校との実力差はますます開いていくようです。
私のさらなる関心は、
二松学舎大付属が甲子園に出場する知名度抜群な高校なのに
定員900名(1学年300名)を集めることができていないことが気にかかります。
事業報告によると
平成28年755名。平成27年745名。平成26年739名。平成25年683名。
緩やかな増加傾向にはありますが、
申し分ない校舎所在地、大学付属であるという安心、そして野球強豪高としての知名度があるのに?
問題点をしいてあげれば、二松学舎大学が文学の単科大学のイメージが強いことと
MARCH以上の上位大学への合格数不足だけだと思うのですが・・。