学校という不思議な場所。
中学、高校までの殆どの学校に制服があります。
みんなが同じ制服を着用します。
それ以外にも靴。
勤務校では靴も黒色のローファーが指定靴です。
それは、どの学校もほぼ同様だと思われます。
下足で1日中過ごす本校でも、健康診断などで
年に何度か、靴を脱ぐ機会がありそます。
その際には決まって履き間違えられたサイズの違うハルタの靴が置かれています。
不思議なことに、理科系の学生が実験をするならまだしも
新入生全員が理科の実験用に白衣を購入します。
体育の時間に使用する体育館シューズも全員同じメーカーの品を購入しなければなりません。
通学靴と同様に、これも全く同じ物なので名前の記入は必須です。
体育の女子は全員がダンスを選択。
このダンスシューズも全く同じものを購入するのです。
本格的にダンスをするわけではないのにバレリーナが履くようなバレーシューズの購入です。
英語科の先生の中には授業中に同じ辞書を使用していると授業がしやすいとの理由から全員に同じ英和辞典を購入させることを希望される方もいます。
上記のことは、特別な学校の場合ではないはずです。
小学校では、全員が縦笛を購入。
大人になっても、趣味でずっと縦笛を愛用しているという人はいませんから、小学校のみでの教具だと思われます。
なかなかできなくて、残させて、やらされた記憶が今でも残っています。
ピアニカも同様です。
小学校で全員がピアニカを購入しますが、それを中学、高校で継続して学んでいくということはありません。
あくまで、小学校の一時期に音楽で学ぶ教具です。
学校生活においては一斉に、同じものを学ぶことが多いようです。
先日、聞いた話ではアメリカの小学校では縦笛やピアニカは学ばないそうです。
学校に寄贈された本物の楽器を使用するそうです。
先生が一律に同じことを教えようとする場合には、同じ楽器の方が容易です。
アメリカの場合には、生徒がそれぞれ気にいった楽器を試行錯誤しながら自ら学ぶそうです。
先生も全ての楽器に精通しているわけではありません。
学習の支援者になるという考え方は至極、当然であるということがこの違いからもわかったような気がします。