安部公房「他人の顔」~観念的人間の独善性と矮小さ~

2012-07-13 18:25:33 | 本関係
初めてこの本を読んだのは十年以上前のことだが、あとに残ったのは強烈な違和感。それは作品そのものではなく、大江健三郎の解説に対してであったが、私にはそれがどうにも的外れなものに感じられて仕方がなかったのだ。   当時その原因がつかめずもやもやしていたが、先日別の記事で取り上げたついでに読み直し、その正体を見極めることができたように思う。大江は、この小説の構成が極めて偏ったものに見え、ま . . . 本文を読む
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「東日本大震災の流言・デマ」 オンデマンド

2012-07-10 18:28:15 | 本関係
はろはろんアグリッパです。今回の記事は「検証 東日本大震災の流言・デマ」の書評(?)の草稿であります。え?そんなものを求めた覚えはないって?まあまあつれないことを言わずにお付き合いくださいませw こやつめは本来「ひぐらしのなく頃に~精神主義という名の病~」あたりに紐付けて書こうと予定していたのですが、忙しさの中で掲載の機会を失ってしまっておりました。そこで、今回ちょうど「空気」や善意の逆説といっ . . . 本文を読む
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萩上チキ『検証 東日本大震災の流言・デマ』~表現方法の工夫~

2012-07-09 18:27:45 | 本関係
人がある事柄(特に悲劇)を教訓として心に留めるのはどんな時だろうか?と考えて見るに、その事と、それへの対応の失敗が構造的必然を持っており、自分にも起こりうると感じた時だけではないだろうか(「ヒトラー最期の12日間」、「es」、「THE WAVE」、「沙耶の唄」といった作品群はそれをもたらしうるため、しばしば取り上げている。またこのことは、「嘲笑の淵源」、「『空気』、合理性、ポピュリズム」で言うよう . . . 本文を読む
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そういや

2012-07-07 18:37:01 | 日記
ヒミズを借りるのを忘れてたわい。 . . . 本文を読む
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シャビ・アロンソになれなくて

2012-07-06 18:00:10 | 日記
日曜日が休めないというのは予想していた以上に大変なもので、とりあえずブログについては予定がズレ込み続ける日々。   さて、ここ最近は「江古田ちゃん~『猛禽』と適応~」、「江古田ちゃん~『萌え』、無害化、ノイズ排除~」、「a rough draft about the story of Mis.Ekoda」、「江古田ちゃん~『空気』、合理性、ポピュリズム~」、「a supplement . . . 本文を読む
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a supplement for the story of Mis.Ekoda

2012-07-02 18:43:04 | 本関係
『臨死!江古田ちゃん!』に登場する「猛禽」に絡めて、「萌え」と「空気」の問題を考えてきた。今回は、その「猛禽」に(あまり)関係ないトピックを扱っていきたいと思う。   <江古田という町>実は私は江古田付近に10年ほど住んでいたので、作中でニヤリとさせられる場面が時折登場する。たとえば江古田ちゃんのヌードモデル話で出てくるのは日大藝術学部だとか(ちなみに武蔵大もすぐ近くにあります)、ド . . . 本文を読む
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江古田ちゃん~「空気」、合理性、ポピュリズム~

2012-07-01 18:56:30 | 本関係
さてここまで「臨死!江古田ちゃん」で登場する「猛禽」を題材に記事を書いてきたわけだが、簡単に整理しておこう。最初の「『猛禽』と適応」では、「無害なる存在」を求める環境への合理的・戦略的適応であり、一方でその環境(作りに一役買っていること)に気づいていないベタでナイーブな男たちがいると書いた。その上で、「無害なる存在」を求める環境と「猛禽」のあり方が、「萌え」および「空気」の特徴と深く関係しているの . . . 本文を読む
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