気ままな趣味の散歩道

趣味にまつわる話題を、デジカメ画像などを活用し郷土の写真、菜園と園芸、郵趣、版画と年賀状などを紹介してまいります。

鉄筆一本で複製するガリ版のすご技

2015-08-14 09:07:53 | 版画と年賀状
現代は、絵画でも写真でもコピー機やパソコンなどのスキャンで、原本複製が可能ですが、これを鉄筆1本の指先の技で複製するというスゴ技があります。(著作権保護には触れないように注意して)

おもに木版画などで世に出ている作品を今度は鉄筆で複製しようとするもの。もちろん原画は原作者名ですから創作品ではありません。その複製技術を見てください。
今日ご紹介するのは、熊本県で謄写版(ガリ版)手作りの工芸作品を手掛ける方のご紹介です。

        
          (ガリ版印刷の製版に使われる鉄筆のいろいろ)

 最初にご紹介するのは竹下夢二(と思われる=知る限りの夢二の作品が見つからないので)の版画と思われますが明るい感じの2作品で、鉄筆ならではの細かさが表現できている作品をいつもより大きな画像でご紹介をします。

      

      
        (ガリ版《謄写印刷》印刷で複製された夢二の画2点)

 続いては、広重作品の「水道橋駿河台」です。上の小画像がその作品で(拡大します)色も鮮やかですが手前のこいのぼりに迫力がありますね。
 これを鉄筆(謄写印刷)で再現したものです。皆さんにはそれをパソコンでスキャンしたものをご紹介していますが、謄写版印刷の雰囲気を感じ取っていただけるでしょうか。今日ご紹介の3作品はいづれもはがき大のものです。


 夢二に限らず主に浮世絵をガリ版で複製しており、その謄写工芸品の作品は以前にコレクションとして収集した大小かなりの作品がありますので、そのいくつかを追ってご紹介できればと思っています。
コメント
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