森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ナラの樹の枯死 2

2007年07月24日 | 自然観察日記
 枯死したコナラの樹の根元、黄色の粉が幹の各所で吹き出ています。凄いものになるとこの粉(木屑)がこんもりと山になっています。カシノナガキクイムシという昆虫の食害の後です。この昆虫と菌(カビの一種)との関係が指摘されていて、菌の繁殖で導管(水分を上に上げる仕事をする)が詰まるのでしょうか。あっという間に枯死するため落葉する暇もないのが実態です。
 コレラのようなコントロールが利かない疫病でなく、自然の生態系の多様性でコントロールが利く生物の間の営みであって欲しいものです。

敬老の日 おくりもの

ナラの樹の枯死 1

2007年07月24日 | 自然観察日記
 いわゆる「ナラ枯れ」です。依然として猛威を振るっています。つい先月までは青々と茂っていたコナラの樹が、気がつけば葉が赤くなりあっという間に枯死してしまいます。
 かって「マツ枯れ」が大きな問題になり多くのマツの林が消えました。ナラ枯れは現在進行形です。全国的にすでに多くのナラ類の樹が枯死しています。マツの樹のように絶滅に近い状況でこの被害が進行している地域もあるそうです。