森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

イタビカズラ

2020年04月24日 | 自然観察日記
新型コロナの自粛要請が強まる中、近場の国上山の山麓を散歩してみました。特に変わったものが出るわけではありませんが、しばらくはこの時に出会った花々を紹介することにします。
イタビカズラは新潟県では海岸沿いに見られる種で長岡などの内陸では見られない種です。弥彦山の山塊はこういう種が観察できる地域です。イチジクの仲間でつる性です。そういえば、イタビカズラの大株や果実をつけた株を県内で見た記憶がありません。地面や岩場に這い上がる個体は時々めいて入るのですが・・。糸魚川地域では大きな株を見たことがありますが、あの時は花の季節ではなかったようです。

イタビカズラの葉裏

2020年04月24日 | 自然観察日記
雌雄異株の種とされます。イチジクの仲間で新潟ではあまり馴染みのないグループですから知識はあまり持ち合わせていませんが、秋にイチジク果ができる株とできない株があるということなのでしょう。

アマニュウ

2020年04月24日 | 自然観察日記
アマニュウの新葉がみられました。成長始めたばかりの株で黄緑色をした葉が瑞々しく感じます。3出の小葉が特徴的です。広く観察記録があるようですが、新潟県内ではむしろ珍しく貴重な種です。一般的には高山系の種という印象ですが国上山に見られることは大変興味深いことです。大型のセリ科植物でシシウド属になります。