ヤマドリゼンマイの群落

下の田代の入口近くにヤマドリゼンマイが目立つ湿地が広がっていました。幾分乾燥気味の場所のようで次第にワタスゲが優先する湿原に移行しているようです。ワタスゲの群落とは趣を異にしてこれはこれで癒される美しい景観でした。

ヤマドリゼンマイ

シダ植物でゼンマイなどと同じ属と考えられていた時もあったようですが今はヤマドリゼンマイ属という別扱いになっているようです。山地の湿地にしばしば見られます。胞子葉と栄養葉と２型がありゼンマイと同じなのですが食用には向いていません。

カワズスゲ

小松原の下の田代にはトキソウやツマトリソウなどみられました。その中でミズゴケの中に生育しているカワズスゲを見つけました。

カワズスゲの果胞

ヤチカワズスゲの高山型とされるカワズスゲの果胞です。高山の湿地に見られるミタケスゲに似ていますがかなり小ぶりです。

トキソウ

木道から少し離れたところにトキソウがありました。まだつぼみで開花株は見つかりません。色の濃い個体で最初はサワランと見間違えるほどでした。