ブナの樹に何やら赤いものが付いています。花でもないし果実でもありません。何か近くの高木から落ちて付着しているわけでもないようです。さすれば虫こぶの一種なのかと考えてみましたが今まで見たことがない代物です。
長い棒をもてっきてなんとか手繰り寄せて観ることができました。表面は赤い綿状の毛で被われていてとても美しい虫こぶです。こんなきれいな虫こぶが存在していたとは驚きで結構山野を歩いていたつもりでも今まで知らなかったことに赤面の思いです。
家で調べてブナハアカゲタマフシという虫こぶであることを知りました。ブナの葉の表にでき、タマバエの幼虫が中にいるのだそうです。この虫こぶが見られるのは4~5月の早い時期だけで幼虫が羽化すると落下するのだそうです。よいタイミングで出会うことができました。