森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ヒメアオキ

2010年01月08日 | 自然観察日記
 雪の中に赤と青の実が対照的なヒメアオキの実を発見。雪を背景になかなかいい感じです。ヒメアオキも茎のしなやかさを身につけた雪国に適応した常緑低木。じねんじょの「新潟県植物分布図集」によれば県内の平野部から県境山岳地まで普通に分布していますが、隣接する他県には阿賀野川沿いの福島県には奥まで分布を確認できますが、群馬・長野では途切れがち。それほど個体数は多くはないようです。
 アオキとヒメアオキの形質の違いは僅かで、わざわざ区分する必要がないのかもしれません。

森の妖精探し・・・葉痕 ③の2

2010年01月07日 | 自然観察日記
 これもアジサイ。葉痕の位置によってかなり雰囲気が違います。それはそうと、この葉痕はどうして出来るのでしょうか。植物にとって生育不適時(冬期、乾季)に落葉させて休眠するための適応と考えられます。そのときに作り上げたのが葉を切り落とすために「離層」という仕組みを作りました。これが出来ると簡単に葉を切り落とせますし、防水性のため水分が逃げるのを防いでいます。色の濃いところは植物にとって道路網に値する維管束という組織の断面です。種により一定の配置をしていますから、それが動物の顔のように見えるという次第。

森の妖精探し・・・葉痕 ③

2010年01月06日 | 自然観察日記
 おっとりとしたウサギのようにも見える葉痕はアジサイ。なかなか焦点を合わせることが難しく少々ピンボケ状態。でも可愛いですね。癒されます。こんな調子で、あちこち探しながら「あっ いたいた・・」「ここにもいたか・・」などと冬の里山を歩き回るのは、はたから見たらどう思うのだろうなぁ・・。(そんなこと全然気にしていませんが・・)

森の妖精探し・・・葉痕 ②

2010年01月05日 | 自然観察日記
 怖そうなオオカミ顔はコシアブラの葉痕。コシアブラは何度か登場しましたが、葉痕は今回が初めてかな?普段なかなか気づかない一面ですね。同じ個体でも場所によって表情に多少の違いがあっていろいろな顔になりますが、この葉痕はなかなか気迫があります。今年一年この気迫で乗り切りましょうか。

森の妖精探し・・・葉痕 ①

2010年01月04日 | 自然観察日記
 母親にでも寄り添っている子どもの風情。可愛い葉痕が撮れました。とても気に入っています。この葉痕はクズ。普段は憎たらしく思っている厄介な存在で憎まれものですが、こんな一面もあったんですね。冬の時期はこういう妖精探しに限ります。

ハクセキレイ 冬

2010年01月03日 | 自然観察日記
 一面の銀世界ですが融雪のために水を流している一角が露出しています。ハクセキレイが餌でも探しているのかいったりきたりしていました。夏場ならとうに逃げる距離でも逃げません。この狭い露出した地面から何かお腹の足しになりそうなものを探そうとしている様子。よほどおなかを空かせているのかなぁ。世の中なかなか厳しい局面で難儀しておられる方も多いようですが、ちょっとそれにダブらせて感傷的に。冬場は生き物にとって試練の時期なんですね。
 ハクセキレイ。日本には普通に生息する留鳥です。川原などでよく見かけますが、公園や街路にも出てきます。尾羽をぴょこぴょこ上げ下げするしぐさが可愛い。

コウヤマキ

2010年01月02日 | 自然観察日記
 恒例の初詣に悠久山の蒼紫神社に行きました。あいにくの悪天候で例年に比べ人手が少ないようです。公園を横切る裏道を通るとそこには池がありますが、20mはあろうかという大きなマツかヒマラヤスギか(遠くてはっきりしません)強風で頭を池の中に入れて倒れていました。寿命かもしれませんが、倒れこんだ姿が痛々しい。自然の変化は突然にやってくることもあるようです。
 しかし、一方その対岸あたりにコウヤマキの大木がすっくと立っています。日本の固有種で各所に点在しているようですが和歌山の高野山にまとまった群落があるそうです。推定100年樹高15m以上はあるとおもわれますが、こんな大木は長岡ではここにしかないでしょうね。嵐にも負けず真っ直ぐに立っている雄雄しさに新年を祈念しました。

どんぶり ぴぴ

2010年01月01日 | 自然観察日記
 いろいろやってくれることの中に、食器棚に入り込んで自分の遊び場か住処にしようとしているというのがあります。棚のガラス戸を閉め忘れているとご覧のとおり。学校の文化祭で不用品バザーで手に入れたラーメンどんぶりに入り込んで得意満面。上手く忍び込めたことを得意げに鳴いて知らせる有様。一本やられました。

新年 明けまして おめでとうございます

2010年01月01日 | 自然観察日記
 地球環境とか世の中同様に懸念材料が山ほどある中でなんとか一年を乗り切ってきて、また再び新しい年を迎えることが出来ました。今年は寅年。人生まだまだやらなければならないことが沢山ありますから、幸運を「トラまえて」いきたい年にしたいと思っています。
 縁があって4ケ月ほど前に我が家に養子にきたコザクラインコです。名前はピピ。甘えん坊のやんちゃ盛りで毎日振り回されている感じです。しかし、日々癒しを与えてくれる存在です。