森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

丘陵公園のユキワリソウ 1

2011年04月02日 | 自然観察日記
丘陵公園のユキワリソウは全て園芸種です。育種家がさまざまな系統のユキワリソウの仲間を交配して得たもので、色鮮やかで八重などのものまで見られます。コナラの林に作った花壇といったところでしょうか。

丘陵公園のユキワリソウ 2

2011年04月02日 | 自然観察日記
これなどは比較的原種に近い感じのする個体ですね。およそ0.5haくらいの面積に10万株植えたということになっていますが、枯死したものや生育が悪く開花しないものなどもあるとみられかなり少ないというのが私の偽らざる感想です。持ち去られるものもあるというのでカメラを設置して監視しています。いささか悲しい話ですね。

国上山のユキワリソウ

2011年04月02日 | 自然観察日記
これは、先日行った国上山のユキワリソウです。こちらはれっきとした野生種。前日降雪で雪をかぶり、それが溶けて顔を出したところです。あれから1週間はたちましたから今頃はかなりの量のユキワリソウが咲いていることでしょう。でも、ここも盗掘されて見る影もないのです。
ところで、ユキワリソウというのはいくつかの種の総称です。越後にある野生のものはオオミスミソウといわれるものです。私が教えてもらった頃の名前は「オオスハマソウ」といったものです。ミスミは「三角」のことで尖った三出の葉が特徴なのですが、越後のものは葉の先端はそれほど尖りません。むしろ丸みを帯びています。一般にこの丸みを帯びるものをスハマソウと呼び太平洋側に葉の小さいものがあります。それに比べ大型の葉を持つため「オオスハマソウ」というのが姿形にぴったりなのですが、この名前で普及を図ったところすでに韓国の種にこの名前が使われているために、「オオミスミソウ」になったとか・・・。葉はあまり尖っていないのですが・・・。それはそうと、越後のユキワリソウは実によく変異します。花の色やしべの色などが赤、白、青と一つとして同じものがないくらいに個々に違っているといっても過言ではないのですね。それが、数十年前までは足の踏み場もないくらいに咲いていたのです。

コゲラ

2011年04月01日 | 自然観察日記
春めいてくると小鳥の活動が活発になります。最も小さいキツツキの仲間、コゲラの姿がよく観察できるのですが、それをカメラに収めるのがなかなか難しい。あてずっぽうでシャッターを押して何とかそれらしい姿を捕らえます。

コゲラ 2

2011年04月01日 | 自然観察日記
可愛い声で鳴くのは時おり聞けるのですが、アオゲラのようなキツツキ特有のドラミングという樹をつついて大きな音を出すドラミングをすることは無いようです。せわしく動き回り、樹皮の隙間や枯れ木の間隙などに潜む虫などを餌にしている様子。この時期、里山の林を観察していると必ずといっていいほど出会う鳥です。