森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ミズカンナの実

2017年03月19日 | 自然観察日記
実だけを撮ろうとしてもなかなか焦点が合わないので背景に葉を持ってきました。花柄がクネクネと折れ曲がっているのも面白い形質です。花がないのが残念ですが、耐寒性がある種らしく関東圏の公園に植栽されているところがあるそうです。花は青い花のようで遠目からはラベンダーの花穂みたいだそうです(葉はまるで違いますが・・)。

ウナズキヒメフヨウ

2017年03月18日 | 自然観察日記
ハイビスカスの仲間をもう一種。北米から南米にかけて分布する種のとのこと。雰囲気は絵でよく見るハイビスカスによく似ています。変わっているのは花は開花しないで閉じたままの花なのだそうです。確かに変わっています。ヒメフヨウは上向きに咲くのが多いのだそうですがこの種は次第に下に下がってくるので「ウナズキ」なのだそうです。

ウナズキヒメフヨウの花

2017年03月18日 | 自然観察日記
花は閉じたままでもしべはのわずかな隙間から飛び出しています。しかし、これはめしべの先端。おしべは?花粉はどうやって運ばれるのでしょうか?南米はハチドリという小さな鳥が花粉媒介をすることがあるそうで、この花も隙間からくちばしを差し込んで蜜を吸うときにでもおしべの花粉を付着させるて他の花に運ぶのというような解説がありました。

ヒビスクス・インスラリア

2017年03月17日 | 自然観察日記
アオイ科の木本。オーストラリアでは絶滅危惧種に指定されているとのこと。ヒィリピン島の固有種とも記載されています。沖縄あたりで見るハイビスカスとはかなり雰囲気が違います。ハイビスカスの仲間も多種多様で熱帯を中心に様々な種があるのだろうと推測します。

ヒビスクス・インスラリアの花

2017年03月17日 | 自然観察日記
花柱は5裂しおしべは多数。花粉が出ていて成熟している段階です。個人的にはハイビスカスは熱い地域のあでやかな花という印象なのですがこの種はしっとりした感じのハイビスカスです。

イヌビワの花嚢(のう)と果嚢

2017年03月16日 | 自然観察日記
これは熱帯雨林の植物というものではなく西日本では普通に見られる種。イチジクの仲間は熱帯地域に多いのですが、この種は暖帯地域まで進出してきた種ととらえています。ちょうど花(花嚢)と果嚢が見られましたので記録しました。青いのが花、暗赤色のが果実に相当します。小さなイチジクです。球体の中央部に小孔がありこの孔をコバチが出入りして花粉を運ぶという変わった習性をもつグループです。口にしたことはありませんがおそらくこの果実も甘みがあり食べれれるのではないかと思います。

イヌビワの仲間

2017年03月16日 | 自然観察日記
少し離れた場所にはイヌビワと近縁と思われるものが展示してあります。名板が見つからなかったので種名は不明ですが、イヌビワの変種かそれに近いものであろうと思います。イヌビワよりも南の方に生育する種かなという推測です。

オオハマギキョウの葉

2017年03月15日 | 自然観察日記
熱帯雨林温室という名称がついている場所ですが、この種がその範疇のものか分かりませんがオオハマギキョウという小笠原の固有種です。1m以上もある大型の多年草でサワギキョウを大きくしたようでもあり、名板にあった薄ぼけた写真を見る限り細長い花穂が複数ありますからタコノアシを大きくしたようにも感じました。花は白くサワギキョウを白くした形態です。小笠原の植物がほとんどそうであるように絶滅危惧種に指定されている種です。

オオハマギキョウの果実

2017年03月15日 | 自然観察日記
花のない時期です。代わりに果実がびっしりついていて、キキョウ科の果実であることが見て取れます。この中におびただしい種子が入っていますから、種子繁殖を行えば大量の幼植物を得ることもできるのではと思いつつ、そうならない難しい問題があるからこそ絶滅危惧種になっているのであろうと推測しました。まだ小笠原には足を踏み込んだことがないのでどういう環境で生育するのか分かりませんが、一度ぜひ訪れて植物三昧をしてみたいと思っています。

ヤハズカズラの一種

2017年03月14日 | 自然観察日記
温室全体ではあまり花がない状態なのですが、一角に綺麗な花が咲く棚がありました。キツネノマゴ科のヤハズカズラの一種となっています。鑑賞用に栽培されるものでツンベルギアといった方が通りがいいのかもしれません。いろいろな色があるようで、ここでは青い系統の花が盛りと咲いていました。在来のキツネノマゴ科の種はハグロソウなど私が知る限りどれも小さな花の雑草に近いものばかりで、豪華なヤハズカズラを見ていると同じ仲間とも思えない気がします。