Some Like It Hot

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キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

アメリカ物語 - 80's Movie Hits ! -

2013-02-05 | 80's Movie Hits !

■Somewhere Out There/Linda Ronstadt & James Ingram
from「アメリカ物語/An American Tail」(1986年・米)

監督=ドン・ブルース

 スピルバーグがディズニーぶりっ子して製作した初めての長編アニメーション。アメリカにはネコがいない!と信じてロシアから移民してきたネズミの家族。ところが男の子ファイベルがはぐれてしまい・・・。家族との再会を果たせるのか?冒険につぐ冒険が彼を待っていた。映画はヒットを記録し、続編「アメリカ物語2 ファイベル西へ行く」も製作された。主題歌 ♪Somewhere Out There は、劇中声優の子どもによる歌唱で流れる。そしてエンドクレジットでは、リンダ・ロンシュタットとジェームズ・イングラムという大物デュエットが流れる。静かなエレクトリック・ピアノに、美しいストリングスが重なるイントロ。サビの力強い歌声は感動をもたらしてくれる。全米2位のヒットのなったこの曲は、87年のアカデミー主題歌賞にノミネートされた。惜しくもオスカー受賞は逃したが、グラミー賞を受賞している。日本では後に小林明子が こころの炎 のタイトルでカヴァーした。デュエットのお相手は杉田二郎。

 70年代の活躍を知る人々にとっては、リンダ・ロンシュタットがウエストコーストの歌姫であることはご承知のこと。僕がリンダ・ロンシュタットを初めて聴いたのは、実はスタンダードのカヴァー What's New である。昔の楽曲をよく知らないので、どうしても僕の中では、リンダ・ロンシュタットというと、この Somewhere Out There のイメージが強い。89年のアーロン・ネヴィルとの共演も素晴らしかった。Don't Know Much は全米2位を記録している。

 デュエットのお相手ジェームズ・イングラムは、この曲を始め、数多くのアーティストとの共演で知られている。70年代には兄弟で結成したファンクグル-プで活躍。その後クインシー・ジョーンズのお気に入りとなり、アルバムにヴォーカルとして起用された。特にグラミー賞を受賞したアルバム「愛のコリーダ」ではほとんどの曲でヴォーカルを担当した。その後パティ・オースティンとのデュエット曲 Baby, Come To Me や How Do You Keep The Music Playing 、ケニー・ロジャース、キム・カーンズとの共演(渋っ!) What About Me のヒットがある。83年のアルバム「It's Your Night」からはマイケル・マクドナルドとの共演作 Ya Mo Be There がヒットしている。そして86年のこの Somewhere Out There へとつながることになるのだ。個性的なアーティストとの共演作が多いだけに、どうも目立たないイメージが強いのだが、90年には個人の名義で I Don't Have The Heart の全米No.1ヒットがある。



※Linda Ronstadt の曲が聴ける80年代の主な映画
1980年・「アーバン・カウボーイ」 = Hearts Against The Wind
1981年・「エンティティー霊体」 = Poor, Poor Pitiful Me
1986年・「アメリカ物語」 = Somewhere Out There (Linda Ronstadt & James Ingram)
1989年・「アビス」 = Willin

※James Ingram の曲が聴ける80年代の主な映画
1982年・「結婚しない族」 = How Do You Keep The Music Playing Think About Love (Patti Austin & James Ingram)
1985年・「カラー・パープル」 = Don't Make Me No Never Mind (Slow Drag) (作曲)
1986年・「アメリカ物語」 = Somewhere Out There (Linda Ronstadt & James Ingram)
1987年・「ビバリーヒルズ・コップ2」 = Better Way

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