■「SPY_N/雷霆戦警(China Strike Force)」(2000年・香港=アメリカ)
監督=スタンリー・トン
主演=アーロン・クォック 藤原紀香 ワン・リーホン マーク・ダカスコス
これは意外に面白かった。藤原紀香目当てでしょ?と言われたら否定しませんが。もちろんこの映画の紀香はかっこいい!。最初のイブニングドレス姿からもう視線釘付け(笑)。でも、それ以上に、僕はこの映画のアクションに魅了されたんだ。嘘じゃないもん!(汗)。
近頃のアクション映画は、技術の多用で演じている俳優の力量や技がいかほどのものなのか全くわからなくなってきた。申し訳ないけど「HERO」だって、ジェット・リーやドニー・イェンの実際の力量がどうこう言っても、あれだけCGやら技術で飾り立てられたらどこまでが生身のアクションなのかわからないのが現実だ。この映画は生身でこなすアクションの醍醐味を満喫させてくれる。活動屋精神と言ってもいいかもしれない。妙な邦題がついているけれど(配給会社は本当に本編を観て決めているのだろうか?)、それで損していると思うよ、絶対。
この映画のスタンリー・トン監督はスタントマン出身。成龍の「レッドブロンクス」でもそうだったがアクションのアイディアが素晴らしい。他の映画では絶対にお目にかかれないものばかりだもの。本作の見どころは地上170メートルに吊されたガラス板の上での格闘というクライマックス。本業は歌手のアーロン・クォックが見事なカンフーを見せるし、我らが紀香もよく頑張っている。高所恐怖症気味の僕は劇場で観ていたらかなりビビっていたに違いない。他にも男のネクタイつかんで飛び降りたり、バイクが宙を舞うのは当たり前。ランボルギーニ・カウンタックを追いかけるカーアクションも激しい!「ドリブン」が霞んで見えるね。筋の荒さはあるし、ツッコミ入れたいところもあるけれど、でもこの映画で見るべきはそっちじゃない。目が離せないよ、アクションからも、紀香からも(やっぱりそこかい!)。
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