山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

蓮華をもつ聖観音

2009-09-30 18:37:28 | 石仏・石造物
 左手に蓮華を持つ「聖(しょう)観音」。いわゆる「観音さま」だ。観音には、十一面観音とか千手観音とか異形・人間離れのかたちの像があるが、この聖観音はその基本的な人間に近い姿で、蕾の蓮華を持つシンプルなもの。一般的には、右手で蕾の蓮華を開花させるしぐさが表現されていて、蕾にある煩悩を救い、開花させる意味があると言う。この石仏は、右手に錫杖(しゃくじょう)を持っているのが珍しい。地蔵菩薩を併せているのかもしれない。人々の善な心を促す杖ということなのか。

 頭部に阿弥陀如来の小仏・化仏を配しているのが普通だが、形が大きいので十一面のつもりかも。
 江戸時代以降は、女性に人気のある観音様だ。どこか子どもっぽく、かわいい。(浜松市細江町)
コメント
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