山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

草取りできぬ不幸

2009-09-12 19:33:00 | 農作業・野菜
 都会に居るとコンクリートジャングルに囲まれ、土を踏まないで通勤できる。
子どもたちも同じで土を踏まずに学校や自宅を行き来する。 
 地方の過疎に居ると雑草のエネルギーに追われて作業が始まる。
 都会で育つと、雑草のたくましい多様性を知らず、草取りする苦労も知らず、したがって、市場化されたバーチャルな世界に行くように仕組まれる。そこに存在しないとはずされてしまう。同質であることが要求される。
そこに、草取りという小宇宙を体験することで地球のリアリティーを手にしようとするのだ。

 だから、「草取りできる幸せ」を復活することが都会にいのちを吹き込むのだ、とあえて言おう。
 雑草一本一本にも名前があること、その花には昆虫が来ること、生き残り戦略がそれぞれにあること、草取りには汗と希望が必要であること、雑草があることは多様な循環システムがあること、だからこそ、「草取りできる幸せ」を大切にしたいというわけなのだ。
 そんなことを思い描きながら、雑草の海で雑草を燃やすのだった。これも、土壌改良のためです。
コメント
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