山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

人懐っこいウスバシロチョウ

2014-05-06 21:55:18 | 生き物
 4月下旬から畑でよく見かける蝶に、「ウスバシロチョウ」がいる。
 はじめは「モンシロチョウかスジグロシロチョウの仲間かな」と思っていたら、アゲハチョウの仲間だという。

       
 食草が裏の道草山に群生する「ムラサキケマン」というから、ひょっとすると発生源はわが裏山ということになる。
 とにかく、飛び方がユラユラしているのでこちらの心が和んでしまう。
 しかも、農作業をしていると近くまで寄ってくるのだ。

                        
 そのうえさらに、翅の模様がユニークだ。
 まるでだらしのない垂れ眼の模様とくる。
 昆虫の模様は相手を脅す顔が多いのに、これは相手を平和共存させてしまう。

      
 和宮様が「シロシタホタルガ」の幼虫を畑の脇で発見した。
 食樹が「クロミノニシゴリ」(ハイノキ科)という目立たない木だ。
 ハイノキ科はアルミニウムを多く含んでいるという。
 それで、その木を燃やして灰を媒染剤に利用するので、「灰の木」と言ったそうだ。

 なんの変哲もない田舎の風景のなかにも、こうした生き物たちのドラマの豊富さに感心する日々。
 殺伐とした世界情勢や通り魔的殺傷事件が多い昨今、こうした環境にあることはありがたいことだ。

 尖った心を捨て、山里へ行くべし。
 
コメント
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