町の山深い辺境ともいえる梅ちゃんの茶畑を初めて訪れる。
急峻な山道を越えた行き止まりにつつましい家があった。
足の悪い梅ちゃんは竹細工を独学でマスターし生業としているかたわら、無農薬のお茶栽培を続けてきた。
しかし、82歳を越えてさすがに急峻な斜面にある茶畑は手に余るようだ。
いちばん高い茶畑は胸を越える高さで伸び放題となっている。
そこから見える山並みは壮観だった。

都会から静岡文芸大の学生十数人が茶摘みの応援に来ている。
NPO法人「元気里山」が梅ちゃんの茶園の支援にのりだしたのだった。
手摘みを中心に茶葉を黙々と収穫する。

茶畑はこの狭隘な山里では広くはできない。
有機農法を貫いてきたこともあるが当然、経営的には採算が合わなくなる。
たまに応援に行く者にとってはアートな茶畑だが、よく見れば管理しきれない大変さも伝わってくる。

それでも、大きな籠3杯分は収穫できている。
3軒共同の茶工場も今では梅ちゃんだけしか利用がない現実。
みんなでゴミとりをやったり、小さな茶工場が稼動する。

梅ちゃんは杖を巧みに操りながら工場の細部にまで気を配りながら小まめに移動する。
われわれはその邪魔にならないよううろうろするだけだった。
梅ちゃんの生き様が染み付いた工場で、さっそく摘み入れてまもない新茶をいただいた。
渋みが口中にジワジワ旨味になっていく。
急峻な山道を越えた行き止まりにつつましい家があった。
足の悪い梅ちゃんは竹細工を独学でマスターし生業としているかたわら、無農薬のお茶栽培を続けてきた。

しかし、82歳を越えてさすがに急峻な斜面にある茶畑は手に余るようだ。
いちばん高い茶畑は胸を越える高さで伸び放題となっている。
そこから見える山並みは壮観だった。

都会から静岡文芸大の学生十数人が茶摘みの応援に来ている。
NPO法人「元気里山」が梅ちゃんの茶園の支援にのりだしたのだった。
手摘みを中心に茶葉を黙々と収穫する。

茶畑はこの狭隘な山里では広くはできない。
有機農法を貫いてきたこともあるが当然、経営的には採算が合わなくなる。
たまに応援に行く者にとってはアートな茶畑だが、よく見れば管理しきれない大変さも伝わってくる。

それでも、大きな籠3杯分は収穫できている。
3軒共同の茶工場も今では梅ちゃんだけしか利用がない現実。
みんなでゴミとりをやったり、小さな茶工場が稼動する。

梅ちゃんは杖を巧みに操りながら工場の細部にまで気を配りながら小まめに移動する。
われわれはその邪魔にならないよううろうろするだけだった。
梅ちゃんの生き様が染み付いた工場で、さっそく摘み入れてまもない新茶をいただいた。
渋みが口中にジワジワ旨味になっていく。