この灼熱地獄の中では、畑や庭の水撒きが日課となる。ときおりの一時的な雷雨・夕立はむしろ手抜きができるので歓迎だ。それでも、この作業だけでも1時間以上はかかってしまう。すべてを水撒きするには2時間はしっかりかかってしまうので、半分ずつやるのが精いっぱいだ。そんな水撒きの途中で、1cmくらいの小さな昆虫がブルーベリーの葉っぱで遊んでいた。
相変わらず、ピントを外してしまう未熟さが残念だが、動く生き物をとらえるのはいつも難問だ。ちょっとみると、ハチなのかハエなのかアブなのかわかりにくかったが、複眼のようすからハエの仲間だと推察する。しかしあまり見たことのないハエだ。調べてみたら、「コンボウナガハリバエ」(ヤドリバエ科)のようだ。腹部が棍棒状なのはわかるが、ナガハリはわかりにくい。ヤドリバエは剛毛というから、それが「長い針」状態だというのだろうか。
成虫は樹液や花の蜜を吸うが、幼虫は他の昆虫に寄生するようだが、その実態はまだ解明されていないという。また、棍棒状の腹部はたしかに珍しいのもわかったし、光沢のある模様も魅力的だ。一部のアブのように血を吸わないのがなによりだ。なんとなく、ハエやハチそれぞれの個性を知らないで、「総論」ですましてしまってきた硬直を変更しなければならないね。