秋ごろからときどき見かけた「カケス」が冬になって頻繁にやってくるようになった。カメラに収めようとするがなかなか敵も素早い。図体が大きいので長い距離は飛べないものの、すぐ樹の陰に入ってしまう。和宮様もこのところたびたび目撃していて図鑑の野鳥と首っ引きで調べていらっしゃる。
町内に武田・徳川軍の攻防があった犬居城の麓に「榎本其角」の句碑がある。そこには、「かし鳥に 杖を投げたる 麓かな」の句が彫られている(2009.10.27blg)。「かし鳥」とはドングリが好きな「カケス」の別名だ。其角は「ジェージェー」と汚い声で鳴くカケスに向かって杖を投げたらしいが、秋葉神社から下山して「やっと麓に着いたぞ」と安堵しつつも、「うるさいぞー」と杖を投げつけたのではないかとオイラは解釈している。カケスの甲高い鳴き声はじつに不快を増幅する。しかし、カケスの色は鮮やかできれいだ。