蜂と言えば、花に集まるハナバチ・ミツバチとか、人を刺すスズメバチとかが想起する。しかし、圧倒的なハチと言えば「ヒメバチ」だそうで、世界的には10万種もいるという。日本だけでも1500種いるらしい。庭にちょいちょいやってくるヒメバチを撮ってみるが、やはり図鑑には載っていない気がする。
「ヒメバチ」は、甲虫やチョウ・ハチなどの幼虫・蛹に卵を産んで寄生する。最終的にはその寄生主を食い殺して成虫になる。一見、おとなしそうな蜂に見えるがなかなかの戦略家なのだ。
同じ仲間かと思ったのが、「ハバチ」だった。背中に黄色い斑点があるのが似ている。こちらは植物の葉を食べるので「葉バチ」だ。葉や茎に穴を開けて産卵する。体形はくびれがなくてずんぐりしている。「クロムネハバチ」に似ているが微妙に違う気がして同定できない。食生活は肉食系のヒメバチ、植物系のハバチというわけでかなり違う。
かように世界は広い。しかしながら、人間の覇権をめぐるトラブルは「ふりだし」からなかなか前に進まない。私たちの進歩とは5000年前と変わらない「進歩」ということか。世界を蔓延するポピュリズムは人類の原罪なのだろうか。戦力と財力以外の方法で平和協調を歩む決め手はあるのだろうか。それこそ、ヒメバチの生き方は「ジコチュウー」のトランプ、「中華」帝国、EU排外と同じなのだろうか。どう見ても人間のほうが罪が深い。蜂の一撃が欲しいものだ。