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つい先日、砂川地区の山奥にある「宇野茶園」にほうじ茶と紅茶を買いに行った時のこと。山奥に引っ越して間もない「宇野茶園」には山を拓いた日当たりのいい場所に自宅と工場があった。庭にはすでにフキノトウが咲いていた。
オイラだったらさっそくいただきと食卓に出してしまうところだが、京大農学部卒の若夫婦は欲望をむき出しにすることはない。官僚にならず過疎地の山間にあえて斜陽の茶園と取り組んでいるつつましさが家の周りに充満している。
しかもよく見ると、ヒメスミレや名前がわからないスミレもちらほら春を先取りしている。日陰気味のわが家にはそんな兆しはこれからだ。とくに畑にあったフキノトウは採りすぎてすっかり元気をなくして小さな群落になってしまった。かわりに花壇に数本移植したフキが勢力を伸ばしてきている。いつも目にするフキって、新天地を求めるなかなか行動的な山菜であるのを思い知った。