十数年前には考えられなかった。畑の周りに防獣柵をめぐらすなど全く考えもしなかった。それがいまや、これなしでは持続的な農的暮らしを続けられない段階に至ったことになる。防獣柵の補修を考えると農作業も倍近くの手間がかかってしまっている気がする。
2月に作ったキウイ前のビニールの防獣柵は、獣ではなく突風という外圧であっけなく破壊されてしまった。そこで、従来通りのネットの防獣柵をあわてて完成させる。
樹皮も若芽も食害にあって成長が止まっていた桜は、この防獣柵のおかげでやっと安心したのか若葉を伸ばしてきた。この隣に、梅を2本植樹したばかりだ。ただし、この梅は畑で芽を出した実生の苗なので、品種は全くわからない。おそらく、生ごみ肥料の中から再生したものに違いない。
いっぽう、バタフライガーデンで猛威をふるったネット噛み切り被害も、黒の寒冷紗で補修してまもない。当局は、犯人はシカ・アナグマ・野ウサギ・タヌキを候補にあげているが、捜索する気がないようで、いまだに誰が犯人かが特定できていない。
そうこうしているうちに、その隣のネットが嚙み切られて大きな穴が開けられていた。大きさからするとシカが犯人かと思われたが、シカがネットを噛み切るのはまだ確認していない。噛み切る鋭さはアナグマがあげられるが。
向かいの家でも同じようにネットが噛み切られたので、最近は金網で補修したようだ。わが家も金網を検討しなければならない。
というのも、もう一つのバタフライガーデンの入り口のネットも噛み切られたのが判明したばかりだった。こちらの犯人は、シカではなくアナグマ・野ウサギの可能性が高い。しかし、なかなか補修する時間がない。夏野菜の植え込みの時期でもあるからだ。市販の防獣柵のネットやポールがいかにひ弱かも暴露されるばかりだ。