先週に引き続いて、今回も宇都宮市徳次郎町の石仏巡りでした。特に今回は、どこかにあるという二箇所の庚申塚探しに主眼を置き、何とか徳次郎町の庚申塔調査を終えることとしました。最初の西根地区の庚申塚は、自分で予想した場所がドンピシャリと当たり、山の縁にあるのを僅か数分で探し出してしまいました。これには自分でもビックリです。そして二箇所目、門前地区の庚申塚はそう甘くなく、山の中を探し回ること小一時間。とにかく、今度は深い森の中なので、そのどこかにある庚申塚探しは想像を絶する難しさ。おかげで、山頂まで登ってしまい、流石にそこにはないだろうと又ふもとへ下って作戦の練り直し。そして再び山の中へ突入して、山仕事で使用される踏みあとを探しては辿ってようやく到達することが出来ました。その風景写真が、ここへ掲載した写真です。右端の四角柱は、倒れて下に転がっていたのを抱きかかえて、元の場所へ据えなおしました。それは大正四年銘という若さですが、「甲庚申塔」とあり、大感激です。何しろ栃木県では、この銘文庚申塔は少なく僅か数基という有様ですから、思わぬところでゲットすることが出来ました。その他、像容等も良いものがあり、来春に東京の加地氏や犬飼氏達が宇都宮へ来られましたらご案内しようかと思っています。
その他、今回は先週の残り調査をしたり、1996年に調査済みの箇所の再調査をしたりしていて、アッと言う間に時間が過ぎ、田中地区の家畜塔群を調査する頃にはすっかり山影になってしまい、仕方なく写真は次回に繰り越して銘文等の調査だけとなりました。
次回も多分、とにかくいい加減にこの徳次郎町を終わらせたいために行くことになるでしょう。