今週も、飽きずに宇都宮市徳次郎町の石仏巡りが主となりましたが、流石に収穫は少なく、同じ一日なのに何かもったいない時間を過ごしてしまったような気がしました。それでも、山の中を徘徊して、これまで誰も発表していない庚申塔を発見しました。ただし、紀年銘等はなく「庚申塔」と大きな自然石に刻まれているだけでした。しかも、なにしろ闇雲に山の中を徘徊して出会っただけに、その場所へ二度行けるかと言うと余り自信がありません。藪漕ぎ同然の山の中で、表に出たらシャツと言わずズボンまでも酷い状態でした。そんな、たった1基の庚申塔ですが、山の持ち主以外は誰もその存在を知らぬ庚申塔に出会えたというだけで大満足でした。
さて、掲載しました写真は、ふもとの稲荷神社にある馬頭観音像達です。残念ながら、小屋には頑丈な鍵が掛かっていて近寄ることは出来ませんが、それにしても中央の馬頭観音様は素晴らしい像容です。
ところで、相変わらず腰が痛く困っています。山の中を徘徊する分には大丈夫なのですが、前かがみ姿勢は出来ないのと同じ状態です。足にも少し痺れが来ていますので、多分坐骨神経症の前兆だと思われます。これから益々寒くなるので、しばらく石仏巡りは控えようかと思っているところです。と、言いつつ、今回はこの寒さの中で手拓を数点してきました。問題は、日陰の碑面には霧吹きをかけるとすぐに凍ってしまうこと。凍らぬよう細大の注意を払いながら水張りし、手早く墨入れ。そしてすぐに碑面から剥がさないと、それこそしっかりと凍り付いてしまって手拓用紙が剥がれなくなってしまいます。そんな、日陰の寒さに震えながら馬鹿見たいことをしているから、腰痛にでもなるのでしょうね。それでも帰宅してから、その銘文解読に心ときめく時間を楽しんでいます。
果たして次回はどうなるやら、そろそろ年末の仕事仕舞いの準備に県内各地へ、腰が痛いのに車で飛び回らなくてはなりませんので、その途中で石仏を見て楽しむだけにしようかとも思っているところです。