ここの所、このブログまで手が届かずに更新をサボっていたが、別に石碑調査はサボっていたわけではないです(笑)。
今月11日の祭日には、宇都宮市内の調査を終えているがまだ未拓のものを採って来ました。市街地の旧日光街道沿いに建立されているので、そこは当然ながら駐車禁止。然しながら、三脚がないと上部は採れないので車で行き、駐車違反で捕まらないように常にパトカー等を気にしての手拓でした。完了するまでに3時間ほど時間を要しましたが、これで何とか五年近くも気になっていた拓本を物にすることが出来ました。
そして先週の土曜13日は、矢板市まで足を伸ばしてまだ山道等に雪が積もっているのをズック靴のまま歩いて、上記に掲載した拓本を採ってきました。この場所は毎年熊の出る場所なので、雪上にそんな動物の足跡があるかをあちこち確認しながらでしたが、流石にこのまだ春浅き季節では熊さんも冬眠中とあってイノシシ等の小動物足跡以外にはなく、安心して拓本をとることが出来ました。地元の人でさえ、山仕事以外には誰も入らない鬱蒼とした山中なので、陽がささずに墨入れするまでの待ち時間がいささかあり、たった全紙1枚の大きさなのに採り終えるまでに二時間も掛かってしまい、一人で苦笑です。
そして昼前に下山。帰宅するには早すぎるので、今度は矢板市街地にある石碑を手拓すべく行きました。今度のは大きくて半切で6枚。もちろん上部は、三脚に乗っての作業。とりあえず2基あるうちの1基を今日は採ろうと手早い作業で始め、上部3枚半までが終了寸前で、突然の雨。慌てて墨入れ途中の画仙紙に急いで墨入れし何とか仕上げた段階で一度撤収。車まで戻り、雨が早く止むことを願っての車中雨宿り。何しろ、銘文の下部が全て採り終えていないので、このままでは帰宅しても銘文の清書も出来ない。しかし無常なもので、30分ほど待つも一向に雨は止まないうちに午後3時を過ぎてしまった。ここで、今日はタイムアウト。今度はいつ来られるか不明だが、潔く諦めて帰宅の途に付く。そして西隣の塩屋町へ入ると、雨が降っていたのが信じられないような天候となっている。今更戻ってもどうにもならないので、悔しい思いを胸にしてそのまま帰宅する。
そして昨日日曜日は、その午前中に採ってきた上記の拓本をパソコンに取り込んで修正作業をした。その夜は、早速に読み下しに入ったが、私の能力では特に後半の一部が何としても読み下せない。嗚呼、悲しい哉。暫くは、その意味が通じるまで悩むことにしようと思っている。