今回の碑文清書には、とてつもない多くの時間を要しました。本心は、こういう碑文文字に出会うと心躍るのですが、上記掲載文字の一文字がどうしても読めなかったので、その一文字を解読したくて馬鹿みたいな時間を要しました。それもこれも、その個所の意味がもうひとつ理解できない自分の浅学さを実感しています。異体字に堪能な方がこれを見ましたら、それがどの文字かを推定できるでしょうから、是非にご教示賜りたいと願っています。なお、これを撰文したのは寺門良です。
明日からは、過去に調査済みの石碑を先日手拓してきたので、今度はその清書に入るのですが、これがまた江戸末期嘉永年間の物なので傷みが酷いうえに小さな文字。しかも変体かな文なので、これもそれなりに清書までには多くの時間がかかりそうです。3月に入れば、さすがの冬寒も去るでしょうから、そうなるといそいそと拓本道具をお供に郊外にも出かけたくなります。嗚呼、また時間が足りなくなる毎日の連続となるでしょう。好きでやっていることとはいえ、本当に時間が足りなく嘆いているばかりです。