碑表は「安産稲荷道」という嘉永二年に建立された道標内容ですが、その両側面が完読出来ずにいたので、時間を見つけて再度手拓し挑戦しました。しかし、それでも読めない箇所が数か所出てきて悩むこと一週間余。そしてついに、昨夜にその難関を突破して全文を解読することが出来ました。その最大の要因が、今では全く使われない古語辞典頼りの単語が幾つもあったこと。字面からは、全く別の文字に見えたり、文字に傷が多かったりという次第で、あて読みは不可能。完読してから、改めて以前に自分で読んでみた文章と比較すると、それこそ顔から汗が出る程の読み間違いを見つけて苦笑いでした。つくづくと、傷んだ碑文の解読には難儀することを実感です。こうした碑文が、まだまだ未解決のまま沢山あるし、これからも新たな碑文と数多く出会うでしょうから、今回は良い勉強になりました。ちなみに、この碑文を読み切った文献には管見ながら出会っていませんので、何となく大役を終えた気分です。
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