石碑調査(栃木県限定)と拓本等について(瀧澤龍雄)

石碑の調査(栃木県内限定)を拓本を採りながら行っています。所在地などの問い合わせは不可です。投稿は、実名でお願いします。

過去に調査しながら、銘文が完読できなかった宇都宮市の道標側面文字を一週間かけて何とか読み切る事ができました

2018年03月06日 | Weblog

碑表は「安産稲荷道」という嘉永二年に建立された道標内容ですが、その両側面が完読出来ずにいたので、時間を見つけて再度手拓し挑戦しました。しかし、それでも読めない箇所が数か所出てきて悩むこと一週間余。そしてついに、昨夜にその難関を突破して全文を解読することが出来ました。その最大の要因が、今では全く使われない古語辞典頼りの単語が幾つもあったこと。字面からは、全く別の文字に見えたり、文字に傷が多かったりという次第で、あて読みは不可能。完読してから、改めて以前に自分で読んでみた文章と比較すると、それこそ顔から汗が出る程の読み間違いを見つけて苦笑いでした。つくづくと、傷んだ碑文の解読には難儀することを実感です。こうした碑文が、まだまだ未解決のまま沢山あるし、これからも新たな碑文と数多く出会うでしょうから、今回は良い勉強になりました。ちなみに、この碑文を読み切った文献には管見ながら出会っていませんので、何となく大役を終えた気分です。

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