石碑調査(栃木県限定)と拓本等について(瀧澤龍雄)

石碑の調査(栃木県内限定)を拓本を採りながら行っています。所在地などの問い合わせは不可です。投稿は、実名でお願いします。

先週に続いて今週も佐野市田沼地区の千躰庚申山の調査に行きました

2020年02月13日 | Weblog

今回は、合計で52基しか調査が出来なかった! それは前回調査の折に写真は撮影しながら台帳記入忘れが2基と、掘り起こして上記のように並べただけで記録も写真も撮らない庚申塔が4基もあったからだ。それらを調査済みとした庚申塔の中から選定する作業等に一時間もの無駄な時間を浪費してしまったからだ。従って、本日の庚申塔出現順の新たな調査に入ったのは10時を過ぎてしまったが、前回の轍を踏まないよう、そこで今回は上記写真のように二~三歩以内に散乱或いは埋没している庚申塔を一群として先に集め、泥を落として水洗いし綺麗にしてから並べて調査用紙に記入し、それを順次撮影することにした。その効果抜群で、一群に9基集まろうとも今回は一基もミスなく調査することが出来た。それと前回は、移植用スコップを持参したが、これでは殆どの埋もれた庚申塔を掘り起こすのは不可と分かり、もう少し大きめなスコップを持ってきたので、うつ伏せに倒れている1メートルを超える庚申塔も意外と簡単に反転することが出来た。それでも残る難題は体力の衰えである。地面に膝をついて掘り起こし、それを抱え持ち上げて綺麗にしてから山道沿いに並べる作業。続いてその記録記入と撮影に酷使している足と腰はどうにもならないほど疲労が蓄積する。午後も2時を過ぎると、もう今日は終わりにしようかと弱音気分になるが、それでも調査した庚申塔を数えてみれば40基前後。このままでは家に帰ってから後悔するのが判っているので、その足腰に自分で良く言い聞かせて3時半頃まで調査をしてしまう。為に、翌日の足腰の痛さは、何をするのもおっくうになる程である。しかし、独りで単純な庚申塔調査はそれなりに楽しいものである。石碑調査とはまた違った楽しみ方を何年ぶりに味わっていることかと、散乱倒れている庚申塔に腰かけて一休みの時間は、何とも言えぬ心が満たされる時間。それが至福の時間となる。そんな愚かなことを、この先も淡々と楽しみながら調査していこうと思っている。なお、現時点で調査の終えた庚申塔は173基である。とにかく先が見えない楽しさがこれからも待っているわけである。一か所に173基もの庚申塔が他県等の地区に有ったなら、庚申塔好きな人は大騒ぎするだろうが、ここではまだまだそれがホンの入り口なのである。何しろ、庚申山の山頂までまだ辿り着けない山道の、片側調査に過ぎないのだから。

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