今回も相変わらず普通の拓本趣味の方なら、およそ手拓しようとなど考えもしない庚申塔の手拓画像紹介です。はじめに、その全景写真を掲載してからそれを手拓終えた段階で撮影した手拓写真を掲載しました。この庚申塔を奉納した川田忠衛エ門という方は、当地に三基あるのですが、その3基とも、同質の石材を利用しています。よほど、この石材に関心を持った方だと推察していますが、その庚申塔に刻まれた文字を読まなければならない者にとっては難儀な代物です。そしてそれを拓本にしようとする者は、今度はその細かく無数にひび割れた状態に頭を抱えてしまいます。仕方がないので、直径1センチ程の小さなタンポで時間を掛け、丁寧に丁寧に何度も墨入れしました。そして墨入れが終えた段階で、今回はそれをそのまま写真に採りました。画仙紙の余計な所は全部削除しての写真です。濡れたままの画仙紙を地面に置いての撮影なので、一部にゆがみがはある所はお許しください。今回は、前回に当地の鶉坂庚申塔群中の手拓忘れ庚申塔2基を朝の8時から手拓し、それからこの庚申塔等のある場所へ移動して作業に入りました。今回の予定では、15基の庚申塔拓本を採る計算でしたが、山の中では夕方の4時半までが限度と諦めて終了したので、今回も2基を残しての帰宅となりました。今回は全紙1枚を使っての手拓等と大きな自然石庚申塔があって、建っているままの拓本採り(当然ながら、下部部分はスコップでの掘り出しが必要で、これがまた時間のかかる作業です)が多くなり意外と時間がかかり、前回に続いての2基残しです。それでも、今回のを含めて150基程の手拓が終えたので、帰宅してから未拓本の庚申塔を数えたら残りは約40基程になりました。何とか、今月中に現在進行中の千躰庚申山の拓本採りを終了したいと甘い考えでいます。まあ、いずれにしても先が見えてきたのでここが頑張り所かと思っていますが、毎回夢中でロクな休みを取らずに手拓作業を続けているので体力が持たずに持病の腰痛が始まったようです。と、独りでぼやいています。それでは、今回の私以外には無駄な拓本画像などをご覧になって笑ってください。そうそう、「庚申」文字の左側下に「川田忠右エ門」の文字が読めましたら拍手喝采です。
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