
天気予報を信じ、朝からのんびりしていると9時ごろから突然に太陽が出てきて、今日は快晴になりそうである。流石は、十月十日の特異日である。慌てて石仏巡りに出かけようとしたが、何しろ突然のことでしかも既に9時になってしまったからには、そう遠くへは出かかけられないので、宇都宮市内とする。しかし、宇都宮市内といっても広いのでどこに行こうかと車を運転しながら悩み、結局は通い慣れた日光方面へと車を走らせ、気がつけば今市市との境となる徳次郎町へ来ていた。そこで今回は、既に調査済みだった碑塔の再確認として主に山地を選ぶ。何しろ昔は、山の中にある神社の奉納石造物は調査対象外だったため、狛犬や灯篭等その調査も兼ねてのことである。
だが、イケマセン!。どこへ行っても追い返されてしまいます。それは、この季節特有の下草の繁茂のためです。真夏ならまだ、単に草丈が伸びているだけですがこの季節は、それらに花が咲き今は見事なまでに実となっていました。掲載しました写真はその一例で、神社へ登る階段は全て草に覆われ、その中へ一歩足を踏み込んだだけで全身草の実だらけになります。特にヌスビトハギ、イノコズチ、オナモミは服にズボンに付いたら始末に負えません。そんな訳で、2~3歩中へ入っただけで退散です。そんな繰り返しを何度もしてとうとう午前中は終わりになってしまいました。その流れは後半も続き、地元の方と一緒になって、葛の葉が2メートル以上も繁った中に飛び込んでの碑塔探し。外からは碑の頭さえ見えない状態なので、地元の人さえ「この辺にあったはずだ」と、悪戦苦闘の有様である。そしてとうとう、最後に教えてもらった碑塔のある場所では、スズメバチが飛び回っている中へ入ってしまい、慌てて後退です。夏ならまだしも、この季節のスズメバチ君といったら、その表情まで夏とは変貌しています。これから暫くは、草地の生い茂る場所へは近づけないことを今年も悟り、町中や郊外の田園地帯へ目的地を替えて、この始末。それでも何とか帰宅するまでに27基を調査出来ました。その中には宝篋印塔が1基も含まれているのでまあ、突然の石仏巡りにしては満足することにしました。
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