今回も、風もない冬晴れとなったので自宅からは比較的近い栃木県都賀町(今は栃木市に合併されました)に行く。目的は当然、石碑調査である。上記に掲載した画像がそれだが、所在地が富張地区の北辺に建立されているという情報だけを頼りに今回も出かけたが(過去に探索に行ったがその時は空振り)、今回はすんなりと見つけることが出来た。やはり、私の「意地でも、見つけてやる!」と言う意思が通じたのだろうと嬉しくなる。ところが、いざ手拓作業に入ろうとすると、意外と大きい。半切の画仙紙で幅が三枚、しかも下部は篆額を抜かしても丁度一文字分だけ足りない。ヤレヤレ、と思いつつもこの石碑はどうしても拓本が欲しかった1基なので、根性を入れなおして9時頃に碑面磨きから始め、手拓が終わったのは12時半だった。銘文紹介は、いずれ別ホームページの方で行うこととして、ここでは全体画像だけの紹介としよう。
そして昼飯は、少し移動して西片町(ここも栃木市と合併)の真名子へ行き、大宮神社境内で風のない広い境内に座ってノンビリ取る。何しろ今日の主目的はこの石碑にあったので、気分は上々と言った具合である。さて、その大宮神社の下では、この地区の「秋の収穫祭」真っ最中。第二の目的は、その収穫祭の中心メンバーである中村氏に会うこと。そして10月に調査した石碑の調査報告書を差し上げることである。流石に、収穫祭も午後となれば集まっている人数も少なくなったようで、事務所の椅子に座りながら中村氏と文化財等についてのよもや話に花が咲き、序でに金井町にある国指定文化財である薬師如来像の調査願いをすると、あっさりと了解され、その管理者である方を紹介して頂く。これで、金物調査のエキスパートである高橋氏に吉報を報告できると嬉しくなる。中村氏から、帰り際に当地名物の「芋串」を頂戴。そしてその後は、これまでに調査させていただいた石碑の報告書届けに2軒のお宅を訪問してから、まだ秋の陽の暖かいうちに帰宅となる。
さて、次回はおそらく石造物調査には行かないだろうと思う。余りにも溜めてしまった碑文清書があり、このままでは年末年始だけでは処理しきれないと思われるので、その作業のデスクワークをしようと思っている。そこで、今度の週末二日間は、暖かい雨日和となることを期待している。皆さんには叱られそうだが‥。
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