一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

映画『あゝ、荒野』(後篇)…肉体と肉体をぶつけ合い心を通じ合わせてゆく傑作…

2017年10月25日 | 映画
映画『あゝ、荒野』の原作は、 かつての激動の時代に、演劇、映画、文学とマルチに活躍した寺山修司(1935~1983)。 彼が遺した唯一の長編小説『あゝ、荒野』は、 1960年代の新宿を舞台に、 少年院に入り、早すぎた人生の挫折を味わった新次と、 吃音と赤面対人恐怖症に悩む“バリカン”こと建二が、 それぞれの思いを胸に、 裏通りのさびれたボクシング・ジムで運命の出会いを果たし、 もがきながらもボ . . . 本文を読む