
本作『キングダム2 遥かなる大地へ』は今年(2022年)の7月15日に公開された作品で、
私自身も公開直後に見たのだが、これまでレビューを書かずにきた。
面白くなかったワケではなく、
むしろ“超面白作”と言っていいほどに楽しませてくれた作品であった。
ほとんどが合戦シーンだったのだが、
飽きるということはなく、
特に羌瘣(きょうかい)を演じる清野菜名のアクションが惚れ惚れするほど素晴らしく、

上映時間の134分がアッと言う間であった。

主人公の信(しん)を演じる山﨑賢人のアクションも良かったが、
清野菜名が好きな私は、ほぼ清野菜名しか見ておらず、(コラコラ)

私にとっては、「清野菜名がすべて」の映画であった。

レビューを書こうとしても、「清野菜名がすべて」の一言しか思い浮かばず、
なんとはなしに時間だけが経ってしまった。
シリーズ1作目の『キングダム』(2019年4月19日公開)を見たとき、
……橋本環奈の可愛さと長澤まさみの格好良さに悩殺される……
とのサブタイトルを付してレビューを書いたのだが、
シリーズ2作目となる『キングダム2 遥かなる大地へ』のレビューも、
清野菜名が輝いていた記念の作品として書き残しておくべき……と考えるようになった。
佐賀県出身の原作者・原泰久や、秦の始皇帝と佐賀の関係などは、
シリーズ1作目『キングダム』のレビューに書いているので、(コチラを参照)
2作目『キングダム2 遥かなる大地へ』のレビューは、
私自身が観賞した証拠というか、
清野菜名の出演作……という記録程度の記述にとどめたいと思う。

時は紀元前。
春秋戦国時代、中華・西方の国「秦」。
天下の大将軍を志す戦災孤児の少年・信(しん=山﨑賢人)は、

王弟のクーデターにより玉座を追われた若き王・嬴政(えんせい=吉沢亮)に出会う。

天下の大将軍になると一緒に誓いながらも死別した幼馴染の漂とうり二つの国王に力を貸し、
河了貂(かりょうてん=橋本環奈)や、

山の王・楊端和(ようたんわ=長澤まさみ)と共に王宮内部に侵入する。

信は立ちはだかる強敵を打ち破り、みごと内乱を鎮圧。玉座を奪還することに成功した。
しかし、これは途方もなき戦いの始まりに過ぎなかった。
半年後、王宮に突如知らせが届く。
隣国「魏」が国境を越え侵攻を開始した。
秦国は国王嬴政の号令の下、魏討伐のため決戦の地・蛇甘(だかん)平原に軍を起こす。
歩兵として戦に向かうことになった信は、その道中、
同郷の尾平(岡山天音)と、

尾到(三浦貴大)と再会。

戦績もない信は、尾兄弟に加え、
残り者の頼りない伍長・澤圭(たくけい=濱津隆之)と、

子どものような風貌に哀しい目をした羌瘣(きょうかい=清野菜名)と名乗る人物と、

最弱の伍(五人組)を組むことになってしまう。

魏の総大将は、
かつての秦の六大将軍に並ぶと噂される軍略に優れた戦の天才・呉慶将軍(小澤征悦)。

かたや秦の総大将は、
戦と酒に明け暮れる猪突猛進の豪将・藨公将軍(豊川悦司)。

信たちが戦場に着く頃には、有利とされる丘を魏軍に占拠され、すでに半数以上の歩兵が戦死している隊もあるなど戦況は最悪。
完全に後れを取った秦軍だったが、
信が配属された隊を指揮する縛虎申(ばくこしん=渋川清彦)は、
無謀ともいえる突撃命令を下すのだった……

映画『キングダム』シリーズの主人公は、信(しん=山﨑賢人)であるのだが、
『キングダム2 遥かなる大地へ』の主人公は、
(私にとっては)羌瘣(きょうかい=清野菜名)であった。

「いや、羌瘣を演じた清野菜名という女優そのものが主人公であった……」
と言い直すべきであろう。
それほどに彼女に魅せられ、夢中にさせられた。
2年前、映画『今日から俺は!! 劇場版』(2020年7月17日公開)を観賞し、
……清野菜名、橋本環奈、若月佑美に逢いたくて……
のサブタイトルを付してレビュー書いたのだが、
そこで、私は、清野菜名について次のように記述している。
赤坂理子を演じた清野菜名。

昭和的な(古風な)顔立ちの女優で、

中高年世代にもファンが多いと思うが、(私もその一人)
そんなお淑やかなイメージとは裏腹に、

彼女のアクションは素晴らしく、
その“静”から“動”への移行、ギャップがたまらない。

一切笑いをとらず、真面目過ぎるほど真面目な役なので、

(真逆な役柄の)ふざけてばかりいる三橋貴志(賀来賢人)との絡みがとても面白い。

生田斗真と(2020年6月1日に)結婚したばかりであるが、
今後も(いつまでも)女優を続けてもらいたいと切に願う。

その後も、期待に違わず活躍していたが、
今年(2022年)の3月9日に第1子を出産したので、
しばらくは育児に専念するかもしれないが、
またアクションスターとしてスクリーンに戻ってきてほしいと切に願う。

本作『キングダム2 遥かなる大地へ』では、
エンドロール後に『キングダム3』の予告編があるので、
場内が明るくなるまで絶対に席を立たないようにしてほしいのだが、
『キングダム3』は来年(2023年)公開との告知が出たので、
もう撮影は終了しているのかも。(『キングダム2 遥かなる大地へ』と同時撮影されていた?)
羌瘣(清野菜名)はもちろん、
楊端和(ようたんわ=長澤まさみ)、
紫夏(しか=柴咲コウ?戸田恵梨香?)や
摎(きょう=北川景子?綾瀬はるか?シシドカフカ?)も出てくるようなので、
すごく楽しみ。

清野菜名ふんする謎の凄腕剣士・羌瘣が、
姉のように慕う存在・羌象(きょうしょう)を演じているのは山本千尋。

“哀しみの一族”とも呼ばれる伝説的な暗殺者の一族・蚩尤(しゆう)で、

羌瘣と姉妹のように育ち、
羌瘣が素性を隠して戦場に出た理由に深く関わる重要キャラクター。
10代の頃に中国武術の世界大会で優勝経験があり、
新世代のアクション女優として注目を浴びる山本千尋は、
2016年に原作漫画の連載10周年を記念して制作された実写特別動画で、
羌瘣役に抜擢されており、
当初、映画版でも羌瘣役は山本千尋ではないか……との噂が流れた。
しかし、最終的に清野菜名に決まり、
山本千尋は羌象役になってしまった。
某インタビューで、健気にも、
羌瘣を演じたことがあるからこそ、羌象役は説得力のあるわたしにと言っていただけたことが、本当に嬉しくて光栄でした。吉沢亮さんも政と漂の二役をやっていらっしゃいますが、また違った形ながら『キングダム』という世界観の中で、姉妹キャラクターを両方演じられたのはわたしの誇りです。
と語っていたが、
〈悔しい気持ちもあったのではないか……〉
と推測する。
〈羌瘣役ではなくとも、山本千尋のアクションシーンが見たかった……〉
と誰しも思ったのではなかろうか。

橋本環奈が演じる河了貂は、
最初と最後にしか出て来ず、それだけはちょっと残念であったが、
可愛さは健在であったし、
『キングダム3』では、
長澤まさみが演じる楊端和と共に、
私を楽しませてくれることであろう。

女優至上主義の私なので、
男優にはあまり興味はないのだが、
『キングダム』の1作目で山﨑賢人を喰う演技で魅せた吉沢亮だったが、
『キングダム2 遥かなる大地へ』では出演シーンも少なく、
本作では山﨑賢人が(元々主役なのだが)主役の座を取り戻し、
最初から最後までパワー全開の演技を見せつける。
「主役は俺だ~!」
という山﨑賢人の声が聞こえてくるようであった。(笑)

王騎将軍を演じた大沢たかおは、
相変わらずの独特なセリフ回しで、本作でも不気味で頼もしい将軍を演じており、
個人的に嬉しかった。

意外に(と言っては失礼だが)良かったのが、
藨公将軍を演じた豊川悦司。
人生経験豊富で、直観力(勘?)に富み、
老獪で、したたかな将軍の役は、
今現在の豊川悦司にピッタリの役であった。

そして、渋川清彦が演じた縛虎申。
最初は「いけ好かない」男に見えた縛虎申だが、
渋川清彦の好演もあって、次第に好い男に見えてくるようになり、
最後は「男の中の男」に見えた。
魅力ある縛虎申にしたのは、渋川清彦の功績であるし、
最初は、
濱口竜介監督作品『偶然と想像』(2021年)でのような棒読みで見る者に印象づけ、(笑)
次第に流暢なセリフ回しに変更し、
最後は場をさらって死んでしまった。
渋川清彦は本当に好い役者だ。

早く来年(2023年)が来てほしいと願うほどに『キングダム3』が待ち遠しく、
楽しみでならない。
完成しているのなら、一刻も早く公開してもらいたいものだ。