「逢いたい人に逢いに行く」という特別企画の第21回目は、
ソプラノ歌手の森麻季さん。
私は、森麻季さんがCDデビューされた(2003年)頃からのファンで、
リサイタルには度々足を運び、
CDにサインしてもらったりもしていた。
2020年、2021年は、新型コロナウイルスの感染拡大で、
チケットを買っていたコンサートのほとんどが中止になってしまった。
2020年3月1日に、
鹿島市生涯学習センター・エイブルホールで開催予定だった「森麻季 ソプラノ リサイタル」も、
8月9日に延期になったものの、結局中止に。(払い戻し)
再度、「森麻季 ソプラノ リサイタル」の開催が2021年8月29日に決定し、歓喜したが、
またもや新型コロナウイルスの感染拡大で2022年2月13日に延期になる。
2021年末には一時的に感染者が減少し、喜んだのも束の間、
今年(2022年)になって、またもやオミクロン株の第6波が来襲。
〈またか……〉
と思ったが、
鹿島市生涯学習センター・エイブルホールのHPを見ると、
予定通り開催するという。
で、感染対策を万全にし、会場へ向かったのだった。
わが家から車で30分ほどで到着。
久しぶりの鹿島市生涯学習センター・エイブルホール。
2階へ。
今回は、感染対策を強化するため、
座席を半数に減らした2公演形式にして、それぞれチケットが発売された。
こういう機会はめったにないので、
私は2公演(Aプログラム・Bプログラム)分のチケットを購入していた。
まずは、Aプログラムの公演。
森麻季さんは、最初は白を基調としたドレスで登場し、
一般に馴染みのある曲から歌唱。
ピアノ伴奏は山岸茂人さん。
途中、モスグリーンのドレスに衣装替えし、
高らかに歌い上げる歌曲へと移っていった。
Aプログラム 開演13:00(開場 12:30)
♪花は咲く……(菅野よう子)
♪赤とんぼ……(山田耕筰)
♪初恋……(越谷達之助)
🎹ピアノソロ 月の光……(ドビュッシー)
♪4つのアヴェ・マリア……(サン=サーンス、バッハ/グノー、シューベルト、マスカーニ)
🎹ピアノソロ メロディ……(グルック)
♪歌劇「死の都」より 私に残された幸せ……(コルンゴルト)
🎹ピアノソロ 間奏曲 作品118-2……(ブラームス)
♪喜歌劇「こうもり」より 私の公爵さま……(ヨハン・シュトラウス)
♪喜歌劇「メリー・ウィドウ」より ヴィリアの歌……(レハール)
※アンコール
♪私を泣かせてください(涙の流れるままに)……(ヘンデル)
14:10頃にAプログラムは終了した。
1時間ほど車で本を読んだりして過ごし、
15:00過ぎに、また会場へ向かった。
Bプログラムでは、森麻季さんは、まず赤いドレスで登場。
Aプログラムと同様、一般に馴染みの曲から入り、
4つの古典歌曲を歌唱後に衣装替えし、金ラメのドレスで再登場。
ステージがパッと華やかさが増した。
森麻季さんの歌唱に間に演奏される山岸茂人さんのピアノソロも素晴らしく、
特に「ダニー・ボーイ」にはしびれた。
Bプログラム 開演15:30(開場 15:00)
♪Stand Alone~NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」メインテーマ……(久石譲)
♪からたちの花……(山田耕筰)
🎹ピアノソロ 亡き女王のためのパヴァーヌ……(ラヴェル)
♪アマリッチ……(カッチーニ)
♪側にいることは……(マンチャ)
♪来て、いとしい人よ……(ヴィヴァルディ)
♪さよなら、コリンド……(チェスティ)
🎹ピアノソロ 歌劇「マノン・レスコー」より 間奏曲……(プッチーニ)
♪歌劇「セミラーミデ」より 麗しい光が……(ロッシーニ)
♪歌劇『ノルマ』より 清らかな女神よ……(ベッリーニ)
🎹ピアノソロ ダニーボーイ……(アイルランド民謡)
♪歌劇『ラ・ボエーム』より 私が街を歩くと(ムゼッタのワルツ)……(プッチーニ)
※アンコール
♪私のやさしいお父さん……(プッチーニ)
Aプログラム、Bプログラム合わせて、2時間半ほどのリサイタルであったが、
美しき歌姫の声に酔いしれる“至福のひととき”であった。
2020年3月1日、
2020年8月9日、
2021年8月29日と、
3度の延期を経て、
2022年2月13日に、
4度目の正直で開催された今回のリサイタル。
会場で配布されたアンケート用紙の感想欄に、私は、
「コロナ禍の中、コンサートを開催して頂き、ありがとうございました」
と記入した。
3回も延期になれば、普通は「もういいよ!」となるものだが、
諦めることなく、
佐賀の田舎の小さな町まで来て下さった森麻季さんと山岸茂人さんに感謝すると共に、
主催者である「鹿島市民立生涯学習・文化振興財団」のスタッフの皆さんにも感謝した。
感染爆発中であっても、
感染対策を万全にすればコンサートも開催できるということを証明した今回の「森麻季 ソプラノ リサイタル」であったと思う。
帰宅後、森麻季さんのTwitterを見ると、
今回のリサイタルのことを次のように記されていた。