一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

鹿児島「グッドネイバーズ・ジャンボリー2016」 …加藤紀子とUAに逢いたくて…

2016年08月23日 | 読書・音楽・美術・その他芸術


昔から、タレントの加藤紀子さんが好きで、
ブログやインスタグラムをよく見ているのだが、
数年前から夏になると、
鹿児島で催される「グッドネイバーズ・ジャンボリー」の記事が掲載されていた。
夫である川辺ヒロシ氏(鹿児島県出身のDJ)との縁で話題にされていたのだが、
昨年(2015年)からは、自身も参加されるようになり、
昨年は、童話の「読み聞かせ」、
今年は、
「グッドネイバーズカレッジ特別授業 #4 ハロー・ニューファーマーズ」と題して、
鹿児島で野菜の生産に取り組む二人の若者と、
その活動についての想いや課題、未来の食について語り合うとのこと。
その特別授業とやらを、私も受けてみたいと思った。


このように、「グッドネイバーズ・ジャンボリー」のことは、
加藤紀子さんのブログ記事で知った。
7年前に始まったこのジャンボリーは、
「グッドネイバーズ(善き隣人たち)」と呼ばれる地元のクリエイターたちが中心となって、
鹿児島県南九州市川辺町の山あいに佇む「かわなべ森の学校」で、
毎年8月に開催されるもので、(今年は8月20日)
大自然の中の廃校を舞台に、
音楽、クラフト、デザインなど、
ジャンルを超えたクリエイティブ活動を楽しめる全員参加型のフェスティバル。


夏フェスのようなライブあり、
様々なワークショップあり、
いろんな出店ありで、
楽しそうな催しだ。
今年は、ライブゲストで、私の好きなUAも出演すると聞き、
「ぜひ行かねば」
と決意した次第。
友人のヤスさんに話すと、
「野外フェスみたいなものは最近行ってないな~、ぜひぜひ」
ということで、二人で参戦することになった。
チケット(5000円)を買い、
その日が来るのを首を長くして待っていた。


そして、当日(8月20日)。
鹿児島県南九州市の山あいに佇む「かわなべ森の学校」に、
全国から次々と参加者が集まってきた。


入場し、まずはフードブースへ。
(お腹が減っていたのだ)
最初にチキンカレーを食べたのだが、
写真を撮ったのはこれだけ。


その後も、キューバサンドやかき氷やノンアルビールなど、
食べたり飲んだりしたのだが、
食べたり飲んだりすることに夢中で写真がない。(笑)


お腹を満たした後は、
Koko moon peliの演奏を聴いたり、


ショートムービー『豆大福ものがたり』を見たりして過ごし、


午後2時になって、
「グッドネイバーズカレッジ特別授業 #4 ハロー・ニューファーマーズ」の会場となっている講堂へ移動した。
そして、2時20分より、授業が始まった。


と、その前に、
加藤紀子さんのプロフィールを。

1973年、三重県生まれ
1992年、歌手デビュー。
歌手活動の他にも多数のバラエティー番組などに出演。
2000年~2002年まで、フランスへ語学留学。
現在は、テレビの情報番組や、ラジオ、執筆を中心に活動中。
2012年から始めた農薬に頼らず育てる野菜作りはもはやライフワークの一部。
仕事、プライベートを含めこれまで訪れた国は30ヶ国以上。
自他共に認める旅好き。
Tokyo NO.1SoulSetの川辺ヒロシ氏との結婚により、
氏の地元鹿児島の魅力にはまり、いつか住みたい夢を抱き中。


私的には、加藤紀子さんがアシスタントをされている、
毎週日曜(12:15~14:00)NHK-FM「トーキング ウィズ 松尾堂」が好きで、
登山の帰りなどで、車の中で聴いていることが多い。


お見合い世話役をしている「ナイナイのお見合い大作戦!」は欠かさず観ているし、


マドンナとして参加し、シリーズ最高傑作となった、
「松阪〜松本ローカル路線バス乗り継ぎの旅」(2012年9月1日、テレビ東京系)はDVDも購入している。


で、授業に戻って、
食に関心が高まる昨今、
世界的に新しい感覚で野菜の生産に取り組む人たちが増えているが、
加藤紀子さんもかねてより自ら畑を持つほど、
そうした動きに敏感に反応しているニューファーマーのひとり。


ブログでも、畑仕事の記事が多く、それがとても面白い。
そんな加藤紀子さんが司会を務め、
鹿児島で野菜の生産に取り組む二人の若者から、
彼らの活動について、
その想いや課題、未来の食について語り合う授業は素晴らしかった。


加藤紀子さんも、とても素敵だった。(コラコラ)


※加藤紀子さんもブログにこの授業のことを書かれています。(コチラから)

特別授業を終えてからは、
ステージの音楽を楽しんだ。
The Pintsは、盛り上げ方が上手く、
観客は皆、踊り出した。


特に素晴らしかったのは、otto & orabu。
鹿児島市にある障害者支援施設「しょうぶ学園」の主宰するotto(おっと)は、
「心地よい不揃いの音」という独自の表現スタイルをコンセプトに、
2001年に民族楽器を中心に結成したパーカッションバンド。


足並みがそろわない頑強にずれる音、
パワーのある音、
不規則な音が自由に、そして純粋に楽しくセッションすることによって、
心地よい、不揃いの音が生まれる。
ヴォイスグループorabu(おらぶ=鹿児島弁で「叫ぶ」の意)は、叫びのコーラス。
ottoのリズムと、
orabuのヴォイスが、
絶妙のコラボレーション空間を創造するのが、otto & orabu。


観客参加型のバンドで、
私も最後にはおらんで(叫んで)いた。(笑)


このバンドの演奏は、機会があったら、ぜひ聴いてもらいたい。
それほど素晴らしい音楽だった。(動画↓)


会場に、夜の帳が下りた頃、
加藤紀子さんの夫である川辺ヒロシ氏のDJが始まった。




「グッドネイバーズ・ジャンボリー」は若者だけでなく、
親子連れやお年寄りも多く、
老若男女が音楽に合わせて踊っていた。
「夫DJで親子さんが一緒に踊ってて、うっかり涙が出そうになるのは歳ですかね。優しくて大好き、こんな時間」
とは、加藤紀子さんのブログでの言葉。


そして、ステージのラストを飾ったのが、UA。
私とUAとの出会いは、
20年前(1996年)に発売されたUAの1枚目のアルバム『11』(イレブン)。
このCDジャケットを見たとき、
「アフリカの少年?」
と思った。


しかし、実は、こんなにも魅力的な女性だったのだ。


曲も素晴らしかったし、
声も素敵だったので、
いっぺんにファンになった。
ファーストアルバムを出した1996年に俳優の村上淳と結婚。(2006年に離婚)
のちに俳優となった村上虹郎(むらかみ にじろう)を出産。
そう、今、もっとも注目されている男優・村上虹郎の母親なのである。


UAのステージも素晴らしかった。
初めてUAのステージを見たヤスさんは、
「歌いながらあんなに踊るとは思ってもみませんでした」
と、驚いていた。


今年の夏は猛暑で、
仕事も忙しく、
山以外に夏を楽しめていなかったが、
「グッドネイバーズ・ジャンボリー2016」に参加したことで、
この一日だけで、
夏を満喫した気分になった。
この夏、仕事一辺倒だったヤスさんからも、
「大満足」との言葉が飛び出した。
食べて、飲んで、
映画を楽しめて、
加藤紀子さんにも逢えて、
otto & orabuやUAの音楽を堪能できて、
言うことなしの一日であった。
「一日の王」になれた、極上の一日であった。

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