一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

海抜0メートルから登る北アルプス「剱岳」 ④剱澤小屋~雷鳥平~室堂~富山

2014年08月06日 | 海抜0mから登る北アルプス「剱岳」単独行
今回は、
剣山荘ではなく、なぜ剱澤小屋だったのか?

理由①
剣山荘は、予約なしでも泊めてくれるが、宿泊者が多くて一枚のフトンに複数人寝ることがある。
剱澤小屋は予約を基本とし、宿泊者が定員を超えることが少なく、一人につき一枚のフトンのことが多い。
これは、どちらが優れているということではなく、それぞれの小屋の基本姿勢だと思う。
緊急時は予約なしでも泊めてくれる小屋がイイし、剱岳により近い小屋がイイ。
ゆっくり寝たいときは、一人一枚のフトンがイイ。
ケースバイケースで、登山者はそのときの状況に応じて山小屋を使い分ければ良い。
今回は、登頂後に宿泊する場合だったし、ゆっくり寝たかったので、
剱澤小屋を選択した。


理由②
4年前に剱岳に登ったとき、
参考にした雑誌が、『PEAKS』2010年8月号。
表紙はKIKIさんで、
巻頭特集が「剱岳を攻める!」。


このとき、雑誌の取材陣が泊まったのが、剱澤小屋。
この特集に、印象深い写真があった。
それが、これ。


以降、KIKIさんの真似をして、
この窓から顔を出して写真を撮るのがブームになったとか……!?
その窓を見てみたかった。
モデルにしたい女性は、残念ながらいなかった。(笑)


理由③
剱澤小屋で販売している「剱人」(つるぎびと)Tシャツが欲しかった。
「海抜0メートルから登る剱岳」が達成できたら、
ぜひ「剱人」Tシャツを買いたいと思った。
で、さっそく買った。(4200円)
「剱人」を名乗っても、よかですか~


その他にも、いろんな理由があったのだが、
長くなるので、割愛。
剱澤小屋は、家族的で、料理が美味しく、とても素敵な山小屋であった。

8月6日(水)
剱岳へ登る人は、午前3時、4時に出発して行った。
私は帰るだけなので、5時からの朝食をゆっくり摂って、


5:37
剱澤小屋を出発した。




雪渓を渡って行く人の姿が見える。


剱澤小屋の近くに池があって、
周囲にハクサンイチゲが咲いていた。


雪渓の近くには、チングルマ。


美しい~


雨が降ってきた。
今日は、一日、あまり天気が良くないようだ。
私は帰るだけだからイイけれど、
剱岳山頂に向かった人たちは大丈夫かな~


剱御前小舎(別山乗越)方面と別山方面との分岐を通過。


風も強くなってきた。


大好きなハクサンイチゲがたくさん咲いている。


嬉しい~


剱御前小舎が見えてきた。


6:31
剱御前小舎の前を通過。


雷鳥平の方へ下って行く。


ひたすら下って行く。


登ってくる登山者とすれ違うが、
この天候だと大変だなと思う。


滑らないように気を付けて下って行く。




沢を渡る。


7:22
雷鳥沢キャンプ場を通過。


タカネヤハズハハコがたくさん咲いていた。


7:40
雷鳥荘の前を通過。


7:48
「血の池」の前を通過。


7:54
みくりが池温泉の前を通過。


8:00
室堂ターミナルに到着。


高原バス、ケーブルカー、富山地方鉄道を乗り継いで、富山へ至る。


富山駅前にある「白えび亭」で、


「富山湾の白い宝石」と称される白えびを使用した「白えび天丼」を食した。
美味しかった~


今年は3日間しか遊べなかったが、
とても充実した3日間であった。
幸せな、幸せな3日間であった。

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