一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

黒髪山 ……ヤツガシラ、イブキジャコウソウ、ブゼンノギク、センブリ……

2024年10月30日 | 黒髪山系


久しぶりに黒髪山に登りたいと思った。
黒髪山系に咲く、秋の花々も楽しみたい。

乳待坊登山口へ。


本日の第一の目的は、


この花、ヤツガシラ。
黒髪山系の固有種で、
牧野富太郎によってヤツガシラ(八頭)と命名された。
早い年は、10月中旬には咲き出すのだが、
今年(2024年)はいつまでも暑く、夏が長かった。
はたして……


出発。


歩き出してすぐの所に、ツワブキの花が咲いていた。


林道歩きが終わり、


ここから本格的な登山道となる。


ゆっくり登って行く。


もうすぐ見返峠。


見返峠に到着。


すぐに黒髪山の方へ向かう。


右に黒曜石を見ながら、ゆっくり歩いて行く。


しばらくなだらかな道が続くが、


ここから急登が始まる。


滑らないように気をつけながら登って行く。


黒髪山系は羊歯植物が多い。


西光密寺分岐を通過。


木々の根に注意しながら登って行く。




岩壁の横を通り抜けると、


鎖場、ハシゴ場の難所が始まる。


ハシゴ場を抜けて、


振り返る。


まだまだ続く。
右側が切れ落ちているので、
バランスを崩さないように注意しながら登って行く。


振り返ると、こんな感じ。


もうすぐ山頂。


最後のクサリ場。


黒髪山山頂に到着。
「久しぶり~」


有田焼の方位盤も「久しぶり~」。


360度の眺めも素晴らしい。










八幡岳や、作礼山や、遠く彼方に天山まで見える。


有明海も光って見えた。


これから花散策へ。


シコクママコナや、


アキノキリンソウを見ながら、




ヤツガシラの群生地へ。
だが、まだほとんどが開花していなかった。


開花は11月に入ってからのようだ。


それでも、よ~く探すと、開いている花を見つけることができた。


ねっ。


背の低いヤツガシラの方が、開花が早いようだ。


こちらも、けっこう開いている。


いいね~


角度を変えてパチリ。


イブキジャコウソウはもうほとんどが終わっていたが、
わずかに残っていた花をパチリ。


こちらにも咲いている。


本日一番のイブキジャコウソウ。


イブキジャコウソウとヤツガシラのコラボ。


嬉しい。


イワヒバや、


ハナゴケを見ながら、


ブゼンノギクの群れ咲く場所へ。


美しい。


ヤマラッキョウは、まだ蕾だったが、


こちらも、よ~く探すと、
ちょっとだけ開いた花を見つけることができた。


最後に、センブリの咲く番所へ。


今が盛りと咲いていた。


天山などではほとんど終わっているので、
黒髪山で見ることができて嬉しい。


なんて可愛くて美しいんだろう。




黒髪山系の山々は、遠くから眺めても美しい。
今日も「一日の王」になれました~

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