一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

涌蓋山 ……満開のミヤマキリシマと、くじゅうの大展望を楽しむ……

2014年06月01日 | その他・佐賀県外の山
今日は、ヤスさんとの山歩きの日である。
ヤスさんの足首はかなり回復してきたが、
まだ無理はできない。
そんなヤスさんから、
「4時間くらいの歩行時間でミヤマキリシマが楽しめる山をお願いします」
と依頼を受けていた。
ネット仲間の情報だと、
くじゅうのミヤマキリシマは、満開まではもう少し時間がかかるようだ。
それに、今日(6月1日)は、くじゅうの「山開き」の日なので、
登山者も多いことだろう。
そこで思いついたのが、
くじゅう連山の北西にやや離れて位置する独立峰・涌蓋山(1499.5m)。
くじゅうの山々より少し標高が低いので、
「涌蓋山のミヤマキリシマは今がちょうど満開なのではないか?」
それに、登山者の目はくじゅうへ集まっているので、
「涌蓋山では案外静かな山歩きが楽しめるのではないか?」
と考えた。
ヤスさんに提案すると、
「涌蓋山はまだ登ったことがないので、ぜひお願いします」
との返事だったので、
行先は涌蓋山に決定。

ルートは、熊本県側の小国(岳の湯・はげの湯)ルートを選択。
理由は、
4年前にこのルートを登ったときに、多くの花に出逢えたから……

午前5時に某所で待ち合わせをし、
一路、小国登山口へ。

6:20
ルート上の一番下にある駐車場に到着。


小国ルート上にはいくつかの駐車場があるが、
この一番下にある駐車場から歩くと、
いろんな花に出逢えるのだ。
それに、往復4時間歩くには、ここからのスタートが最適なのだ。
復路は、同じ道を歩かず、林道歩きをして戻るつもり。


6:36
駐車場を出発。
まず見つけたのは、シライトソウ。
これはまだ咲き始め。


しばらく歩くと、
きれいに咲いた花が……


もう少し歩くと、もっと美しい花が……
「こんなに小さな花だったんですね」
と、ヤスさん。


フタリシズカを発見。


こちらは、サンニンシズカ?(笑)


ヤスさん、早くも激写。


カノコソウも咲いている。


キイチゴがたくさんあった。
食べると、とても甘く、美味しかった。


6:58
ここから右に入って行く。
左のスペースに駐車場がある。
ここに駐めて登る人が最も多い。


ゆっくり登って行く。
4年前は、あの口蹄疫の流行により、
この道は閉鎖されていて、通れなかった。
ずっと車道を登って行かざるを得なかったのだ。
だから、この道を歩けるのは、なんだか新鮮。


美しい風景が続く。


でも、陽射しがキツイ。


ハルリンドウや、


ツクシシオガマが咲いている。


ヤスさん、ここでも激写。


7:29
一番上の駐車場に到着。
ここで、しばし休憩。
7:36
再び登り始める。


ここからは急登が続く。


一番上の駐車場から20分ほど登った辺りから、
ミヤマキリシマが現れ始める。


樹林帯を抜けると、視界が開け、ミヤマキリシマが俄然多くなる。


疲れを忘れる。


ミヤマキリシマだけではない。
バイカイカリソウや、


チゴユリや、


マイヅルソウも咲いている。


美しい~


キスミレや、


イワカガミも、終盤を迎えていたが、まだ咲いていた。


ふと視線を上げると、ミヤマキリシマが……


今、まさに満開。


朝陽に向かって歩いている為、
逆光なので、いまいちミヤマキリシマの色が出ない。


朝陽を背にして撮ると、こんな色。


それにしても、スゴイ!


こちらは、ミヤマキリシマの花の滝。
ずっと上まで続いている。


ねっ。


涌蓋山で、これほどのミヤマキリシマを楽しめるとは、正直思わなかった。
4年前もほぼ同じ時期に歩いているが、これほどではなかった。
ヤスさんも大感激していた。


もうすぐ山頂。


8:54
涌蓋山山頂に到着。
広い山頂には、先客は4人のみ。
カカポくん、記念写真。
キマッテルね。


山頂からの展望が素晴らしかった。
正面には、くじゅう連山。


右に目を転ずると、阿蘇山。


こんな大展望を楽しみながら、早めのランチ。
美味しかった~


9:25
山頂を出発。
太陽がかなり上がったので、
色鮮やかになったミヤマキリシマを再び楽しみながら下って行く。


いいね~


こんな風景を、ほとんど、独り占めならぬ二人占め。(笑)


「いや~、涌蓋山のミヤマキリシマ、素晴らしかったです」
とヤスさん。


名残惜しそうに、何度も振り返っていた。


ありがとう、涌蓋山。


また来るよ~


11:02
一番下の駐車場に戻ってくる。
ランチタイムを除き、約4時間の山歩きだった。
でも、まだ午前11時。
午後は「一日二毛作」にチャレンジだ~

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