9月15日（土）
第35回古湯映画祭、初日。
この日のスケジュールは、次のようになっていた。
『ミニオンズ』は特別無料上映になっていたが、
見たいとは思わなかったので、
『夕凪の街 桜の国』（2007年）から鑑賞することにした。
『夕凪の街 桜の国』は好きな映画であるが、
久しくスクリーンでは見たことがなかった。
久しぶりに鑑賞した感想はというと、
やはり“素晴らしい作品”だということを再認識させられた。
「原爆」「反戦」のイメージがある作品であるが、
今回、あらためて鑑賞してみて、
むしろ、三つの恋を描いたラブストーリーであることを知らされた。
『八重子のハミング』（2017年）も「若年性アルツハイマー」や「介護」の映画と思われがちだが、
私にとっては、極上の夫婦愛を描いたラブストーリーであった。
佐々部清監督作品は、作品によってテーマは違うが、
基本はラブストーリーだなと思った。
若い男女の愛、夫婦愛、家族愛など、
底辺に“愛”があるからこそ、感動させられるのだと思った。
今回、久しぶりに見て思ったのは、
女優たちが実に美しく撮られていること。
麻生久美子、
田中麗奈、
中越典子など、
とにかく美しい。
佐々部清監督は、女優の一番美しい表情を引き出している。
加えて、音楽も美しい。
公開から10年を経て思うのは、
佐々部清監督作品『夕凪の街 桜の国』は、“傑作”だということ。
折に触れ、鑑賞したい作品である。
次に見た映画は、『種まく旅人 夢のつぎ木』。
これは、安倍萌生のデビュー作である。
【安倍萌生】
1993年生まれ、山口県出身。
2014年度ミス青山学院大学グランプリ。
映画では、今回上映する佐々部清監督の『種まく旅人 夢のつぎ木』で片岡知紗役、
『八重子のハミング』では石崎百合子役で出演。
ほかに『オオカミ少女と黒王子』、
最近作は『パンとバスと2度目のハツコイ』に高野理紗子役で出演。
TVでは、WOWOW土曜オリジナルドラマ「連続ドラマ本日は、お日柄もよく」、
TBS「ビジネスクリニック」（月曜キャスター）などに出演。
私は、『八重子のハミング』で、美人姉妹の妹・石崎百合子役で出演しているときに初めて彼女を知ったのであるが、その美しさに見惚れてしまった。
『種まく旅人 夢のつぎ木』がデビュー作だと知って、
この作品をかねてより見たいと思っていた。
今回の古湯映画祭で、その念願が叶えられた。
『種まく旅人 夢のつぎ木』上映後に、
佐々部清監督、津田寛治、安倍萌生によるトークショーがあった。
（ゲストへの写真撮影は禁止なので、名前札だけをパチリ）
おば様方は津田寛治にウットリされていたが、
私（を含めた男性陣）は、実際に見る安倍萌生の美しさに感動していたのだった。（コラコラ）
古湯映画祭の初日のラストを飾るのは、
10年前に公開された映画『結婚しようよ』（2008年）。
まだ見たことがなかった映画なので、楽しみにしていた。
吉田拓郎の楽曲が全編にわたって使用されている作品で、
まさに、私（の年代の人々）にピッタリの映画だ。
劇中に使用されている楽曲は、
「恋唄」
「落陽」
「今日までそして明日から」
「言葉」
「明日に向って走れ」
「結婚しようよ」
「おやじの唄」
「人生を語らず」
「イメージの詩」
「風になりたい」
「春だったね」
「やさしい悪魔」
「ある雨の日の情景」
「人間なんて」
「花嫁になる君に」
「こっちを向いてくれ」
「アン・ドゥ・トロワ」
「祭りのあと」
「旅の宿」
「襟裳岬」
「制服」
と、21曲もあり、
また、
2006年秋に31年ぶりに行われ、3万5000人のファンを集めた「つま恋コンサート」のステージが劇中に組み込まれており、このシーンは“圧巻”の一言。
吉田拓郎ファンのみならず、70年代のフォークソング全盛期に青春を謳歌した世代にはたまらない作品となっている。
こうして古湯映画祭の初日が終わった。
二日目は、上映終了後に、
ゲスト7名を招いてのトークショーと、パーティーが予定されている。
楽しみだ～
※文音さんが、古湯映画祭のことをブログに書かれています。
素晴らしい文章です。コチラからご覧下さい。
※4回にわたって連載しました。
第35回古湯映画祭「佐々部清監督特集」① ……3日間で9本の映画を鑑賞する……
第35回古湯映画祭「佐々部清監督特集」② ……安倍萌生のデビュー作を鑑賞……
第35回古湯映画祭「佐々部清監督特集」③ ……楽しいトークショーとパーティー……
第35回古湯映画祭「佐々部清監督特集」④ ……佐々部清監督の傑作3本上映……
