7月5日(水)part2
北岳肩ノ小屋を出発し、しばらくしてから振り返る。
ガスが消え、北岳に連なる稜線が見えるようになった。
登山道脇は、お花畑になっている。
なんて素敵な道なんだろう。
小太郎尾根分岐に到着。
なんと、ここからは、富士山が見えた。
「おお~」
と、思わず声が出る。
鳳凰三山も見える。
ズーム。
もしかして、あれは……
もっと、ズーム。
地蔵岳のオベリスクだ~
滑らないように気をつけて下って行く。
しばらくは富士山がずっと見えていた。
いいね~
ここから、大樺沢二俣へ向けて、右俣コースを下る。
初めて歩く道だし、花の多いコースだと聞いていたので、楽しみ。
ショウジョウバカマ、
シナノキンバイ、
ニリンソウなどがさっそくお出迎え。
嬉しい。
驚いたことに、タカネザクラ(ミネザクラ)がまだ咲いていた。
7月に桜に逢えるなんて……嬉し過ぎる。
雪原があった。
アイゼンをつけるほどではなく、ゆっくり慎重に歩けば問題なかった。
それにしても美しい風景だ。
雪原を過ぎると、庭園のような道。
ハクサンチドリがたくさん咲いていた。
嬉しい~
キバナノコマノツメや、
マイヅルソウや、
カラマツソウなどもたくさん咲いている。
タカネグンナンフウロを発見。
いいね~
雪渓の傍まで下りてきた。
青空と雪渓。
見たかった風景だ。
なんて美しいんだろう!
新緑も青空に映える。
大樺沢二俣に到着。
青空と雪渓を楽しみながら下って行く。
なんて楽しいんだろう。
ニリンソウや、
バイケイソウが群れ咲いている。
本当に幸せ!
北岳と雪渓が遠くなっていく。
雪渓の雪はどんどん溶けているので、
この美しさは、今、この時だけのものだ。
その後も、花は次々に現れて、私を楽しませてくれた。
そして、沢を横切る度に、北岳は遠ざかっていった。
さらば、北岳!
広河原に帰ってきた。
広河原からバスで北沢峠に移動する。
明日、仙丈ケ岳に登るためだ。
北沢峠に到着。
「北沢峠 こもれび山荘」に泊まる。
(私と同じ)長崎県出身の小屋番(管理人)さんがいて、
雰囲気が良く、
食事が美味しいと評判の山小屋である。
登山口にあり、
材料が調達しやすいということもあるだろうが、
夕食は本当に美味しかった。
明日は、展望に優れる仙丈ケ岳に登る。
心配は、お天気。
只々晴れることを願って、床に就いたのだった。