どうしても見たい映画だった。
この映画、佐賀では上映していない。
そこで福岡まで行ってきた。
天神にある【KBCシネマ1・2】――小さな映画館だが、良質な作品を上映している。
『運命を分けたザイル』は、世界中で大ベストセラーを記録したノンフィクション文学「死のクレバス アンデス氷壁の遭難」を完全映画化したものである。
壮大なサバイバルとアドベンチャーの実話が、『ブラック・セプテンバー』でアカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞したケヴィン・マクドナルド監督により、見事に映像化されている。
登山家のジョー・シンプソンと親友のサイモン・イェーツは、ペルーにあるシウラ・グランテ(6400m)の西壁からの登頂に成功する。
しかし、下山途中、猛吹雪に見舞われる。
足場が崩れ、斜面を滑り落ちたジョーは、片足を骨折してしまう。
氷の絶壁での宙づり。
時間が経過し、サイモンはザイルを支えきれなくなってくる。
二人をつないでいるザイルを切らないと、二人とも滑落して死んでしまう。
決断を迫られるサイモン。
死を覚悟するジョー。
そしてザイルは切られる。
「究極の選択」を迫られたとき、人はどうなるのか?
それがこの映画のメインテーマだと思っていた。
だが、違っていた。
ザイルを切るシーンは意外と早く現れる。
そこから以降がこの映画のテーマなのだ。
「苛酷な状況のなかで生き抜く人間の強さ」
「諦めぬ執念」
絶望的な危機から最後の最後まで諦めない。
不可能を可能にする。
なにやら、ウソ臭い人生訓めいた言葉になったが、この映画を見たあとでは、そうは感じない。
全神経がフリーズするようなシーンを連続して見たあとでは…
この映画では、実際に遭難を経験したジョー・シンプソンとサイモン・イェーツの回想コメントをいたるところに挿入している。
その本人たちが語る言葉のひとつひとつがもの凄く重い。
毎日、凶悪な殺人事件が頻発し、「命」というものがこんなにも軽く扱われる今だからこそ、ぜひ多くの人に見てもらいたい作品だ。
この映画、佐賀では上映していない。
そこで福岡まで行ってきた。
天神にある【KBCシネマ1・2】――小さな映画館だが、良質な作品を上映している。
『運命を分けたザイル』は、世界中で大ベストセラーを記録したノンフィクション文学「死のクレバス アンデス氷壁の遭難」を完全映画化したものである。
壮大なサバイバルとアドベンチャーの実話が、『ブラック・セプテンバー』でアカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞したケヴィン・マクドナルド監督により、見事に映像化されている。
登山家のジョー・シンプソンと親友のサイモン・イェーツは、ペルーにあるシウラ・グランテ(6400m)の西壁からの登頂に成功する。
しかし、下山途中、猛吹雪に見舞われる。
足場が崩れ、斜面を滑り落ちたジョーは、片足を骨折してしまう。
氷の絶壁での宙づり。
時間が経過し、サイモンはザイルを支えきれなくなってくる。
二人をつないでいるザイルを切らないと、二人とも滑落して死んでしまう。
決断を迫られるサイモン。
死を覚悟するジョー。
そしてザイルは切られる。
「究極の選択」を迫られたとき、人はどうなるのか?
それがこの映画のメインテーマだと思っていた。
だが、違っていた。
ザイルを切るシーンは意外と早く現れる。
そこから以降がこの映画のテーマなのだ。
「苛酷な状況のなかで生き抜く人間の強さ」
「諦めぬ執念」
絶望的な危機から最後の最後まで諦めない。
不可能を可能にする。
なにやら、ウソ臭い人生訓めいた言葉になったが、この映画を見たあとでは、そうは感じない。
全神経がフリーズするようなシーンを連続して見たあとでは…
この映画では、実際に遭難を経験したジョー・シンプソンとサイモン・イェーツの回想コメントをいたるところに挿入している。
その本人たちが語る言葉のひとつひとつがもの凄く重い。
毎日、凶悪な殺人事件が頻発し、「命」というものがこんなにも軽く扱われる今だからこそ、ぜひ多くの人に見てもらいたい作品だ。