広島南警察署比治山交番の前を通って横断歩道を渡り京橋川緑地へ向かう。公衆トイレの近くに知る人ぞ知る心霊スポットがあるのを皆さんはご存じだろうか。
千切大師堂は近世警察の研究をしている者の間では結構有名な場所である。広島市のウェブサイトにアクセスし「西国街道に関するマップのご紹介」から「南区(11)の広島城東大絵図(PDFファイル)」をクリックすると以下の説明が出てくる。
千切大師堂
江戸時代にはこの辺りに刑場があり、重罪人も死ねば仏になることから、その霊を慰めようと大師堂を建てたことが始まりです。御堂は昭和20年(1945)に被爆を受けた後に再建され、現在は真言宗多聞院により護持され、多くの参拝者が集います。京橋川河岸緑地の鶴見橋東詰には被爆柳があり、桜の名勝の比治山への登山口へと続きます。
不動明王像と本尊(弘法大師像)に手を合わせてから御堂の側面に並べられた石造物に目をやった。享保十一と安永八の刻銘があることから古い方は約300年前から存在していたことになる。
ろくでなしを仕置する場所として河口付近が使用された例は多々見受けられるが、私が広島市民だった時にここがそうだったと地元の年寄りから聞いたことは一度もない。川沿いの懐かしい風景を暫く眺めていると腹がぐうーっとなった。