本日、。
今日から3日間、無農薬自然苗の里親セールです。
通常、100~350円の苗が半額で購入できます。
畑に余裕がある方は、是非お越しください。
本日のブログのコメント欄に興味深い質問が寄せられました。
「自給できる程度の少し広い農地を借りたいのですが、どのようなアプローチ方法があるでしょうか。
農地を借りるにはいろいろな事務手続きが難しいようですが。
特に、無農薬で自然栽培に近いやり方で行いたいです。
自身でいろいろ調べているところですが、どこに聞いてよいものかわからず、こちらでお聞きしてみました。
よろしくお願い致します。」
とのこと、私も10数年前に農地探しに苦労したので、よく大変なのが、わかります。
また、このご質問の中には、以下の3点のポイントがあるので、
ポイント別にご紹介していきたいと思います。
1)農地を借りること。
農地は、農地法で、原則農家でないと買うことも借りることもできません。
農家とは、その地域で決められた広さ(例えば、50a(アール)=50000㎡など)を取得していることです。
そのため、農家以外の賃借、売買はできません。
例外として、市民農園や特例での賃借があります。
正式に農地を借りる場合には、農家さんから直接借りたりし、農業委員会を通し契約します。
それ以外では、体験農園や市民農園で利用できる区画を借りたり、相対で直接農家さんからお借りする方法が一般的です。
農業委員会など正式に借りるのはとても大変で、
しかも無農薬栽培に後ろ向きの場合もありますので、
借りやすいのは、地域に溶け込んだ有機農家さんを通じて、農地を探すのが一等早くて確実です。
地元に溶け込んだ無農薬栽培をしている農家さんは、近所の方から借りて欲しいなど農地の斡旋や話があるからです。
平たく言えば、初めての方に農地を貸すのは、貸す方もリスクが高いので、
信用がある農家さんを通じて貸すのが一般的です。
また、地方ルールが多々ありますので、借りる際に貸主や近所の農家さんに話を効くのも必要です。
例えば、6月1、2日は田植えが禁止や、畦の草刈りは、上の農地の方がするなどいろいろあります。
2)自給できるだけの少し広い農地。
自給できる農地ですが、全く農業をしたことがない方は、広くても5畝=5a=500㎡以内から始めるのが無難です。
大きく借りて手が回らず、収穫もできず草もボウボウにするよりも
小さい畑の方が、手も入れやすく、結果的でに収穫もよく、自給率が上がるからです。
農業をしたことがない方は、栽培そのものも手探りですし、収穫のタイミングや草刈りのタイミングを逃したり、
はじめて借りる農地は、決まって何か良くない条件があるものです。
最初の畑が、うまく栽培出来ていると近所の信用が出来るため、その後色々農地を紹介してもらえますが、
最初から大きく借りてしまい、手が回らなくなると、信用がなくなり、孤立する場合が多々あります。
ちなみに、現代人が働きながら畑を借りるのであれば、
田んぼでお米を育てるのであれば、一人1年間1~2a=100~200㎡もあれば十分で、4人家族であれば5aあれば通常足ります。
もし足りなくなった場合、その分増やしていくことが無難です。
畑であれば、一人暮らしであれば20㎡もあれば旬の野菜に困ることはなくなります。
多くて50㎡もあれば、ジャガイモ、ネギ、タマネギなど保存できる野菜も育てられ重宝します。
麦や豆など穀類も自給しようと思えば、一人1年間1~2a=100~200㎡もあれば十分で、4人家族であれば5aあれば通常足ります。
4人家族の場合、(食べ盛りの中高生が居ないとして)
1反=10a=1000㎡の田んぼを借りることができれば、
半分を田んぼにして、半分を畑にすれば1年分の野菜や穀物が自給できるようになります。
3)農地で自然栽培(農薬化学肥料不使用はもちろん、草を生やしたり、耕さなかったり、有機肥料を使用しなかったりより自然に栽培したい農法)したいこと。
農地をはじめて借りて自然栽培や自然農をしたい気持ちはわかります。
しかし一番大事なことは、お借りする以上貸してくださった方の意向を聴き、信頼関係が結ばれてから自由に育てた方が無難です。
それと、今まで農薬・化学肥料除草剤三昧や、野菜を育てていなかった場合など
今までの農地履歴が問題で、いきなり自然栽培、自然農が困難な場合が多々あります。
確実なのは、簡易の土壌分析を近くのホームセンターや農協などで500~数千円で調査してもらい、
現状の農地の栄養バランスをある程度知っておいた方がいいと思います。
今まで十数年化学肥料農薬、除草剤を使用してきた農地では、いきなり自然栽培、自然農は難しいもので、
いきなりできる畑の方が稀です。
自然に栽培したいのであれば、農地に自然力を取り戻してから自然栽培、自然農に段階的に切り替えていく方が自然です。
人でいえば、薬やサプリメント漬だった体力がない身体に、いきなり断食するようなものかもしれません。
まずは、信用が得れるように、農地に隣接する近所の方にあいさつ回りをし、
出会う方と挨拶、世間話をし、その地域の風土や栽培のヒントを教えてもらいましょう。
そして、もし土壌分析の結果のECが低くければ、完熟堆肥や腐葉土をすき込み農地に生き物の自然力を取りもどし、
緑肥作物のエンバクやクリムソンクローバーなどイネ科やマメ科を取り入れ、積極的に農地に活を入れます。
「土の上にも3年」と私はよくいうのですが、
1年目に、挨拶まわりをし、できるだけのことをし、
2年目に、失敗から学び、地域の信用をつけ
3年目に、地域風土を知り、土も栽培も熟知してきてはじめて自然栽培が出来るようになります。
ちなみに、自然栽培や自然農では、収穫量が有機農業でも少なくなる傾向があります。
特に草負けしてしまったり、手が入らないと収穫できない場合もあるので、
3年以上手塩に育てた土手をかけてあげれば、十分食べる量と最高の質の野菜が採れますが、初年度からはまず無理です。
あと一言いえば、農地は縁なので、いろいろな方を通じご紹介していただいて
その農地を手塩にかけてあげれば、自然とどんどん理想的な農地と出会うことができます。
最初からよい農地は望めませんよ。
土の上にも3年。
やれるだけのことをやったら、天に任せ、縁を引き寄せてください。
ちなみに、宣伝ですが、
Azumino自給農スクールでは、本科生の区画20㎡があと一区画余っています。
うちでなくても、手が回っていない有機農家さんの農地や、体験農園の余りなどまだあるはずです。
縁がありますように
Azumino自給農スクール
育苗コース、田畑コース、畑コース、田んぼコースを選べます。
「無農薬・ずくなし家庭菜園講座」
カルチャーセンターをはじめ3つの講座。
メルパルクカルチャー、城山教室(長野市)は、6月6日(水)、
NHKカルチャーは、6月13日(水)です。
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今日から3日間、無農薬自然苗の里親セールです。
通常、100~350円の苗が半額で購入できます。
畑に余裕がある方は、是非お越しください。
本日のブログのコメント欄に興味深い質問が寄せられました。
「自給できる程度の少し広い農地を借りたいのですが、どのようなアプローチ方法があるでしょうか。
農地を借りるにはいろいろな事務手続きが難しいようですが。
特に、無農薬で自然栽培に近いやり方で行いたいです。
自身でいろいろ調べているところですが、どこに聞いてよいものかわからず、こちらでお聞きしてみました。
よろしくお願い致します。」
とのこと、私も10数年前に農地探しに苦労したので、よく大変なのが、わかります。
また、このご質問の中には、以下の3点のポイントがあるので、
ポイント別にご紹介していきたいと思います。
1)農地を借りること。
農地は、農地法で、原則農家でないと買うことも借りることもできません。
農家とは、その地域で決められた広さ(例えば、50a(アール)=50000㎡など)を取得していることです。
そのため、農家以外の賃借、売買はできません。
例外として、市民農園や特例での賃借があります。
正式に農地を借りる場合には、農家さんから直接借りたりし、農業委員会を通し契約します。
それ以外では、体験農園や市民農園で利用できる区画を借りたり、相対で直接農家さんからお借りする方法が一般的です。
農業委員会など正式に借りるのはとても大変で、
しかも無農薬栽培に後ろ向きの場合もありますので、
借りやすいのは、地域に溶け込んだ有機農家さんを通じて、農地を探すのが一等早くて確実です。
地元に溶け込んだ無農薬栽培をしている農家さんは、近所の方から借りて欲しいなど農地の斡旋や話があるからです。
平たく言えば、初めての方に農地を貸すのは、貸す方もリスクが高いので、
信用がある農家さんを通じて貸すのが一般的です。
また、地方ルールが多々ありますので、借りる際に貸主や近所の農家さんに話を効くのも必要です。
例えば、6月1、2日は田植えが禁止や、畦の草刈りは、上の農地の方がするなどいろいろあります。
2)自給できるだけの少し広い農地。
自給できる農地ですが、全く農業をしたことがない方は、広くても5畝=5a=500㎡以内から始めるのが無難です。
大きく借りて手が回らず、収穫もできず草もボウボウにするよりも
小さい畑の方が、手も入れやすく、結果的でに収穫もよく、自給率が上がるからです。
農業をしたことがない方は、栽培そのものも手探りですし、収穫のタイミングや草刈りのタイミングを逃したり、
はじめて借りる農地は、決まって何か良くない条件があるものです。
最初の畑が、うまく栽培出来ていると近所の信用が出来るため、その後色々農地を紹介してもらえますが、
最初から大きく借りてしまい、手が回らなくなると、信用がなくなり、孤立する場合が多々あります。
ちなみに、現代人が働きながら畑を借りるのであれば、
田んぼでお米を育てるのであれば、一人1年間1~2a=100~200㎡もあれば十分で、4人家族であれば5aあれば通常足ります。
もし足りなくなった場合、その分増やしていくことが無難です。
畑であれば、一人暮らしであれば20㎡もあれば旬の野菜に困ることはなくなります。
多くて50㎡もあれば、ジャガイモ、ネギ、タマネギなど保存できる野菜も育てられ重宝します。
麦や豆など穀類も自給しようと思えば、一人1年間1~2a=100~200㎡もあれば十分で、4人家族であれば5aあれば通常足ります。
4人家族の場合、(食べ盛りの中高生が居ないとして)
1反=10a=1000㎡の田んぼを借りることができれば、
半分を田んぼにして、半分を畑にすれば1年分の野菜や穀物が自給できるようになります。
3)農地で自然栽培(農薬化学肥料不使用はもちろん、草を生やしたり、耕さなかったり、有機肥料を使用しなかったりより自然に栽培したい農法)したいこと。
農地をはじめて借りて自然栽培や自然農をしたい気持ちはわかります。
しかし一番大事なことは、お借りする以上貸してくださった方の意向を聴き、信頼関係が結ばれてから自由に育てた方が無難です。
それと、今まで農薬・化学肥料除草剤三昧や、野菜を育てていなかった場合など
今までの農地履歴が問題で、いきなり自然栽培、自然農が困難な場合が多々あります。
確実なのは、簡易の土壌分析を近くのホームセンターや農協などで500~数千円で調査してもらい、
現状の農地の栄養バランスをある程度知っておいた方がいいと思います。
今まで十数年化学肥料農薬、除草剤を使用してきた農地では、いきなり自然栽培、自然農は難しいもので、
いきなりできる畑の方が稀です。
自然に栽培したいのであれば、農地に自然力を取り戻してから自然栽培、自然農に段階的に切り替えていく方が自然です。
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そして、もし土壌分析の結果のECが低くければ、完熟堆肥や腐葉土をすき込み農地に生き物の自然力を取りもどし、
緑肥作物のエンバクやクリムソンクローバーなどイネ科やマメ科を取り入れ、積極的に農地に活を入れます。
「土の上にも3年」と私はよくいうのですが、
1年目に、挨拶まわりをし、できるだけのことをし、
2年目に、失敗から学び、地域の信用をつけ
3年目に、地域風土を知り、土も栽培も熟知してきてはじめて自然栽培が出来るようになります。
ちなみに、自然栽培や自然農では、収穫量が有機農業でも少なくなる傾向があります。
特に草負けしてしまったり、手が入らないと収穫できない場合もあるので、
3年以上手塩に育てた土手をかけてあげれば、十分食べる量と最高の質の野菜が採れますが、初年度からはまず無理です。
あと一言いえば、農地は縁なので、いろいろな方を通じご紹介していただいて
その農地を手塩にかけてあげれば、自然とどんどん理想的な農地と出会うことができます。
最初からよい農地は望めませんよ。
土の上にも3年。
やれるだけのことをやったら、天に任せ、縁を引き寄せてください。
ちなみに、宣伝ですが、
Azumino自給農スクールでは、本科生の区画20㎡があと一区画余っています。
うちでなくても、手が回っていない有機農家さんの農地や、体験農園の余りなどまだあるはずです。
縁がありますように
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育苗コース、田畑コース、畑コース、田んぼコースを選べます。
「無農薬・ずくなし家庭菜園講座」
カルチャーセンターをはじめ3つの講座。
メルパルクカルチャー、城山教室(長野市)は、6月6日(水)、
NHKカルチャーは、6月13日(水)です。
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