無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

余った苗で、土ボカシ造り(苗土の再生法)

2012-06-29 13:00:24 | 出張菜園教室
本日、


先日、夏野菜の余り苗の山を発酵させて、土ボカシを造りました。

うちでは、自家用の苗以外にも菜園教室の生徒さん分もあるので、少し多めに苗を起こします。

そのため、毎年苗が余ってしまいますが、その苗を発酵させ、再生させて来年の育苗土に加えて使っています。


うちでは、鶏を飼っているので、鶏小屋に敷いてあるモミガラ(鶏ふんや土と混ざった発酵鶏フン)を加えました。


米ぬかを苗に振りかけ、


更に、壁土を加え、材料をよく撹拌させ、


水を加え、山に積み直して発酵させます。


壁土とは、昔の土蔵など壊す際に土壁が出たので、袋に詰めてもらったものです。

土壁は、材料に粘土、ワラなどを刻んだものを発酵させ、何十年も土壁として風化させたものなので、団粒や腐植に富み、堆肥など発酵させる際に、10%ほど入れると肥持ちがよい堆肥になることで知られています。

また、壁土には、豊富なミネラルもあり、窒素素材、炭素素材、微生物資材だけで造る堆肥よりも、バランスがよくなり発酵、堆肥化がスムーズにいきやすくなります。



育苗土に再生する際も加えることで、苗土の肥料切れを防ぎ、定植まで根を支えてくれるので重宝します。

堆肥造りの材料に、6割ほど土を加え、土の多く含んだボカシを土ボカシと呼んでいます。

今回は、余った苗のポットにすでに土を多く含んだ材料なので、全体の10%ほど壁土を加えました。

気をつけなければならないのは、合成剤など使用した土壁は使えないということです。
ワラと土、天然の資材のみでつくられた土壁は貴重です。

壁土がない場合は、赤玉土や畑の粘土土など加えることで代用できます。


また、発酵がうまく進むように刈ったばかりの青草も少し加えました。


発酵がうまく進むように、古じゅうたんをかけ、


更に、ブルーシートにムシロをかけ発酵しやすいようにしました。


山にしてから3日目の今日。


温度を計ると42~44℃と順調に発酵が始まりました。

土ボカシは、7日おきに水分調整しながら切り返しをしていきます。

堆肥や土ボカシ、そして踏み込み温床は、重労働かもしれませんが、
身の回りの有機物を発酵させ、病気を防ぎ、野菜を健全に育てるための、知恵がいっぱい入った伝統技法です。

本当の意味では、無農薬栽培は、種子も育苗土も無農薬でなければ片手落ちです。

最初は、市販の資材からはじめ、資材も自給自足できると、
持続可能な農になっていけたらいいなーと思います。

ゴミにせず、無駄をせず、あるものを活かせる暮らしの一歩をお試し中です。




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