無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

西村和雄先生の有機農業講座(3)おいしい玉ねぎ

2009-02-05 23:55:30 | 自然菜園の技術 応用
本日

西村和雄先生に教わった有機農業のポイント講座も今回で3回目。
今日は、玉ねぎの美味しい見分け方です。

ここで質問です。

写真の玉ねぎはどちらの方が貯蔵性が高く、美味しい玉ねぎでしょうか?


答えは、最後のお楽しみ~

玉ねぎは、5000年前からエジプトで食べられてきた古い野菜の一つです。
今でも、中東などには、玉ネギの原種が残っています。
大きさは、ピンポン玉前後。現在の玉ねぎよりも小粒です。
ちょうど、高級種「ペコロス」という一番おいしいサイズと同じくらいです。

玉ねぎは、越冬し、夏前に緑の葉が倒れてから収穫します。

カレーなどで玉ねぎを切ったとき、中が腐っていた、
そんな玉ねぎの経験はありませんか?

玉ねぎは、現在の大きさまでに育てるには、
すごく肥えた土地か、肥料を補わないと大きくなりません。

玉ねぎの玉を大きくするあまり、多すぎる肥料をあげると、
玉ねぎの燐片はブカブカになります。

玉ねぎの燐片がブカブカしてくると、隙間ができ、
そこから雑菌が入り込み中身が腐ってしまいます。

先ほどの美味しく貯蔵できる玉ねぎの答えですが、
玉ネギの尖がった部分の下部を指で押さえると、
カチンとするのが左。これが答えです。


尖がりの根元が膨らんでいてフカフカしてそうな右が傷みやすい玉ねぎです。

つまり、玉ねぎの保存性と貯蔵性は玉の締りかたに関係があります。
スーパーなどで買う場合も、固く締まった玉ねぎがお薦めです。

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西村和雄先生の有機農業講座(2)大根

2009-02-04 23:25:43 | 自然菜園の技術 応用
本日

残雪もなく、暖かい日が続く。

今回は、前回に続き「大根」について西村先生から教わったこと、使える技をお伝えしたい。

まず、注目してほしいのは、大根の葉の色。
薄い緑色をしている。

『葉の色が、若草色がキーワードだ。』

西村和雄先生は、有機農業には3段階あるhttp://gaia-project.main.jp/ninnsyou.html(詳細は、クリックしてね)という。
特A:自然農法(低栄養成長)農産物
 A:純正有機農業(低投与型有機農業)農産物
 B:準有機農業(資材依存型有機農業)農産物

簡単に説明すると、

①肥料依存度が高いのが、B:準有機農業(資材依存型有機農業)農産物
である。

これは、今まで慣行のやり方である農薬・化学肥料に依存していた農産物を、有機農業に移行するときに有効なやり方。

つまり、農薬の代替物としての天然物化学肥料の代替物としての畜糞主体有機堆肥に依存する方法。農薬=天然系農薬、化学肥料=有機物肥料

この場合、大根の葉はどす黒く、えぐいか、虫害が発生しやすい。

②それに対して、特A:自然農法(低栄養成長)農産物や、A:純正有機農業(低投与型有機農業)農産物は、土壌動物・微生物の調和がとれ、農作物の根は、肥料依存度が低くなり、自分の根や葉で生長を自立できているのが特徴。

有機肥料依存度が低く、代謝に無駄がないため、葉には肥料の残留物である猛毒の亜硝酸態窒素の残留が低くなる。

そこで、写真にみたように大根の葉の色は淡く、エグミはなく、保存性も高まり、調理時間も短く理想的な大根です。

【西村流裏ワザ】
大根&レタスのコンパニオン混作
こうすることで、大根に虫害は少なく、自給率も上がる。
(写真を拡大すると、大根の根元にレタスが一緒に生えている。)


次回第3弾は、「玉ねぎ」です。
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西村和雄先生の有機農業講座(1)

2009-02-03 00:43:52 | 自然菜園の技術 応用
本日

久々に長野安曇野に帰宅しました。
実は、ここ数日、関西の有数自然農園を見学させていただく旅行に行ってきました。

長野の冬は、農業が完全にお休みになり、漬物などの保存食一辺倒になりますが、関西では、お菜や根菜がまだ畑で採れます。

今回、見学させていただいた中でも一番刺激を受けたのが、
現在有機農業技術会議の代表をされている西村和雄先生http://gaia-project.main.jp/の自然農園でした。

あまりに面白い内容でしたので、全5回のシリーズでお伝えしようと思います。

今回は、アブラナ科を中心とした混播です。(写真)

以前僕もハウス内で行って面白いなーと感じたやり方ですが、西村先生の自然農園ではその見事さに驚きました。

【お菜っ葉野菜の混播】
①コカブ、日野菜、小松菜、高菜、水菜など数種類の菜っ葉野菜の種を混ぜてミックスしたものを蒔きます。

以上です。

野の草がそうであるように、
野菜の菜っ葉もいろいろなものがカラフルに育っていくことで、
お互いの生長を調和させながら育っていきます。

1)まず、生育の良い小松菜が収穫でき、
2)次にコカブや大きくなった小松菜が収穫できます。
3)どんどん収穫することで、つぎつぎと順次野菜が育ちます。
4)その後、日野菜や高菜、水菜などが隙間を活かして育ちます。

この蒔き方は、自給から直売出荷まで幅広く利用でき、野菜自身も健康に素直に育つのでお薦めです。

次回シリーズ第二回目は、自然栽培の大根についてです。

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ビール麦(大麦)

2009-02-02 10:08:10 | 自然栽培で自給できる想い
ビール麦。(甘木二条大麦)

ついに去年友人が自家採種していたので、一握り譲ってもらった。

本当にうれしかった。

今年は、種がこっちの気候に合うように、増やす意味でも自家採種初年度。

写真右に二列にちょこちょこ生えているのがビール麦。

玉ねぎー>ソラマメー>ビール麦
の順に植えてある。

今年は在来ホップもわけてもらえそうなので、基本的にビールに必要な材料はそろいつつある。

あとは、醸造できる技術のみ。

今年は、ビールキットでいいので、自ビールを作ってみたいです。
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越冬第三弾!!ニンニク

2009-02-01 13:48:14 | 自家採種
うちでは、玉ねぎ・空豆に続き、ニンニクがうちの畑にじっとしている。

ニンニクは、2種類の品種がいる。今無肥料で育つように育成中。

一つは、
「金郷」…中国の高級にんにく。8~12片くらいで、とても薫り高く、日本のニンニクにはない、香味がある。

「播磨王」…廃れてしまった在来種。まだ極少量で、食べたこともない。きっとホクホクした在来ならではの風味を期待している。

ニンニクは、肥大期に栄養生長に必要な養分を欲する。
そこで、慣行農法では春に追肥をする。

うちでは、風味と保存性を高めたいので、玉の肥大よりも無肥料にこだわっている。

育成して3・4年目。どんどんうちの畑に合うようになって来ている。
ニンニクは、種子の自家採種と違い、そんなに量が増えない。

地道に増やしながら自家採種していく。

今年は、「播磨王にんにく」を始めて食べてみるつもり。


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