THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

子育てを卒業しました

2024-01-29 08:33:40 | 神様がくれたもの
色々あって、予定よりも少し早く子育てを卒業した。2週間ほど前から人生初の一人暮らし。
1人になってしまって、最初は気が抜けたり凹んだりしたけど、悪いことばかりじゃない。今は前向きに考えている。

経緯は、、、いや、悪いこともしてなければ、悪い状態になったってわけでもないんで、ご心配なく。
10年以上一人で子育てしてきて、完全に最後までやりきれなかったのは心残り。しかしまぁ、ほぼやりきったと思うし、100点は付けられないけど、胸を張って及第点、合格点だと言える。



しっかし、1人暮らしって、めっちゃ時間が余るんだね笑
1日おおむね12時間労働をしている俺ですらそうなんだから、定時上がりのサラリーマンだったりすると、そりゃあ余暇を楽しむ余裕もあるだろう。

メシを作るにも、人を気遣う必要がない。ちょっと量が少ないかなとか、もう一品作ろうかなとか、2~3日前と同じメニューにはしたくないなとか、今まで気にしてきたことがウソのように消えた。
何をするにもやたらチンタラやっていた人がいなくなり、タイミングを合わせる必要がなくなった。朝も晩も30分~1時間くらい短縮できる。
自分だけ外でちょっと高いものを食べるのは罪悪感があったけど、それも無くなった。
子どもたちに気を遣って、彼女とデートするときはコッソリ出かけたし、ちゃんと晩御飯の時間に間に合うように帰ってきていた。マッチングアプリや婚活パーティーへの参加も、今や隠さなくてOK。
育児のために、最も犠牲にしてきたものは、仕事だなー。随分話を断ったなぁ。仕事人生で一番おいしい時期を逃してしまった。これからはもうちょっと集中できるようになるけど、年齢を考えると、はたしていつまで働けるのだろう。
飲みにも行けるし、今後また誰かと付き合ったとして、多少遅くなっても大丈夫だし。ベル君(最近このブログに登場してないけど黒猫)さえ気遣えば、一泊位ならできそうだ。

1人になって、あらためて考え直してみると、自分にとって自宅は「子供がいる場所」だった。それ以上でもそれ以下でもなくて、自分の居場所は工場(仕事場)という感覚だったのよ。
荷物が多くて自宅では置き場所に困るってのもあったけど、自分の持ち物は、ほとんど工場に置いていた。
拠点が工場であり、彼女とデートに行くとか大人のお店に行くとかの、一人の人間の部分や男の部分は、自宅にいる間はオミットしてきたんだな。ガレージを建ててバイク関連はかなり引っ越したが、実はまだ大半が工場にある。オシャレ着とかもほとんど工場に置いていた。年末年始以外は、ほとんど自宅に居なかった。これ自体どうなんだろうと、あらためて気付かされて、考えてしまったな。
60歳で死ぬ予定、なんて言ってたのは、繋がりを言葉にして説明するのが難しいけど、こういう実態からの延長だったのだと思う。

自宅には、俺の実体がなかった。

俺はとりあえず、人間に戻りたい。
極力、栄養のバランスを考えて自炊し、子供たちがいたときと同様に早寝早起きし、休日に出かける用が無ければ自宅で過ごし。酒は控え、タバコもやらず。
仕事に打ち込み、趣味に打ち込み、人とのかかわりを大事にして。60歳で死ぬ予定なんてのは撤回する。
1人の女性と恋愛して、結婚して、いつまでも支え合って暮らして、失った人生を取り戻したい。今ならまだ間に合うと思う。

それでも、やっぱ・・・、ちょっとさびしい笑
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妄想の達人

2020-12-14 16:55:47 | 神様がくれたもの
高校1年の時に、「めぞん一刻」の単行本を友人に借りて読んだ。ハッキリとは覚えてないが、全15巻で完結のうち、当時は5~6巻出てたくらいじゃなかったかな。すっかりハマって、原作・アニメともに完結までしっかり見た。

主人公の五代裕作に妄想癖があるという設定で、女性の作者がこういうマンガを描くということは、なるほど、やっぱ女性も妄想をするのだな、と確信した。
比較的最近だと、「逃げ恥」の森山みくりなんかもいい例かな。

俺も、記憶が無いくらい小さい頃から妄想しており、特に中学生あたりで酷くなった。
自分が社会で成功するようなポジティブなもの、そしてもちろん女絡みの内容がほとんどだった。女絡みってのは、要するにエロいやつね笑
女のことに関してはかなりキワドイ内容もあり、現実で似たような(連想させるような)シチュエーションに出会うと、妄想と現実の境目が分からなくなるような瞬間もあったなあ。あぶないあぶない。

そのまま現実世界で行動に移してしまうと犯罪者になっちまうわけで笑、ストーカーとか変質者の行動原理ってのはこういうことかな、とまあ、なんとなく分からんハナシでもない。
もちろん俺はそんなことはヤランよ。ご安心くだされ笑

妄想ってのは要するに、自分がどうなりたいかを、脳内で映像的に創作することでしょ。自分でプラスエネルギーを作り出せるということ。人生をどう送るかという点において、非常に重要な位置にあるものだと思う。俺は、妄想だけなら誰にも負けんよ笑 人類で最も宇宙に行った回数が多いし、それどころか宇宙の果ても何度も見てきた。英語はペラペラ、山本梓がどうしても俺のことが好きだって言うんで、結婚したぜー。これでNGKプラグ使い放題。今度また皆さんにも紹介しますわ。

よく行く界隈に「ドMな生保レディ」ってヘルスがあって、そーいや以前会社に、ど真ん中ストライクな生保レディが定期的に来てたなあ。俺はムチャクチャクールな顔を装ってたけど、視線はうなじをチェックし、鼻腔はわずかな女のニオイも逃さない。襟元からブラジャーが見えないか、胸のふくらみは、腰のくびれ、お尻・・・いやいやここに書くことでもないか。そういう妄想をこのお店で発散してくださいって事だな、ウム。
これ読んだ後で、お店の名前をググッてみてちょ笑

いわゆる妄想だけに限らない。脳内シュミレーションやイメージトレーニングなんてのも同様。俺が仕事で客先から「彼はミスが少ない」と評価を得ているのは(と自負している)、日ごろの妄想の賜物なのだ。梓チャン、そしてど真ん中ストライクな生保レディの女性のオンナの方、ありがとう。

正吉君はどうやら、この能力が著しく欠如しているようだ。それが「生まれ持ったもの」によるものなのかは分からない。
一ヶ月もの間、俺に「自分が何をやりたいか」を伝えることができていない。とうか、ほとんど何もしゃべらない。どう見ても、「モトクロスをやりたいヤツ」に見えない。
そして先週末、部活で走っている時に転倒して、またまた脱臼。
肩の専門医への紹介状を書いてもらい、いよいよ手術も視野に入ってきた。

どうするべ・・。俺の妄想とは全然違う方向に進んでいる。
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ゼロか百か

2020-07-20 18:21:29 | 神様がくれたもの
月・火・水と期末試験のため、去る週末はモトクロスの練習はお休み。
「学業ありき」というのが俺の基本スタンスなのだが、今回の初めての定期テストで「コリャ箸にも棒にも掛からない!」となったら、このスタンスは撤回するですわ笑
「ゼロか百か」というのも俺の基本スタンスの一つ。今後、定期テストの時期にモトクロスコースに来ていたら、そういうことだと思ってくだされ笑
小学校の通知表は辛口採点ということがないので、どれくらいのレベルにあるのか分かりにくい。ま、成績優秀ではないことだけは間違いない笑

右脳派の特徴の一つとして、歌の歌詞を意識しないというのがあるそうだが、俺は正にそう。全く入らず、音として認識している。
俺にとって歌詞は便宜上のもの(例えばカラオケで歌う場面での)、添え物のようなもので、歌詞の意味は全く考えない。
まあさすがにそれなりの年数生きてるんで、今ではある程度は意識するようになった。
たまたま気に入った歌だと何度も聴くから、そこそこ深く考えることがある。

透明人間 - 東京事変(Tokyo Incidents)


難解な、というか、解釈できる巾が広いんだけど、俺的には「内気な我が子への応援ソング」かな。
もう少し掘り下げると、「独特の世界観を持っている」になり・・・。

勉強も上手いとこハマってくれるといいんだけどな。
・・・
・・・
・・・
【追記】
と書いたんだけど・・・
この曲はメンバーチェンジ前の2005年には歌われてたはず。このころはまだ発達障害に関しては今ほど色々な面が確立されてなかったことを考えると、俺の深読みしすぎかもしれないね笑
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成長スパート!

2020-05-20 10:54:30 | 神様がくれたもの
正吉君の身長が急に伸び始めた。
1年間で約10cm、しかもその大半が去年の10月ごろからの伸び。この1ヶ月では、なんと2cm近くも伸びるという、人間離れした成長ぶり笑
去年の今頃は、モトクロスウェアはギリでユースMサイズだった。それが今じゃ、ユースXLではそろそろ小さいくらい。新しいものを買う際はメンズSやMを選んでいる。
元々、正吉君は小さい頃から平均身長よりも低かったのに、この分なら誕生日ごろには平均を超えそうだ。

俺はその筋の専門家でもなんでもないし、今の伸びは「たまたま」かもしれないので、背が伸びる方法ってのを書くことはできない。でも確かに、気をつけていたポイントはある。

小学5年生ごろの生活習慣が、その後の身長の伸びに影響するという説を信じて、ひたすらバランスの取れた食事を一定量食べさせた。
負荷が掛かりすぎるトレーニングは避け、遊びながら走り回ったり、楽しくできるようなトランポリンや縄跳びなどに絞った。
正吉君は小さい頃から少食で、好き嫌いも多かったのだが、俺が決めた量は必ず食べさせ、好き嫌いも克服させた。今でも、肉・魚類は調理前に秤で量って量を決めている。

俺が子供たちの食事を作るようになったのは、大学2年の長女が小学6年の今くらいの時期のこと。
現在の子供たちの身長は、長女が身長150cm、次女は160cmを超えるくらい、正吉君が153cm。「小学5年生説」が本当だとすれば、納得できる結果である。

コロナによる休校のおかげで、本人にも俺にも、いまだ中学生という実感がない。
今んとこ自宅学習においては次女が正吉君の取り組み方にOKを出しているし、勉強やモトクロスに対する姿勢も分かってくれるようになってきたかな。
親子で取り組むモトクロスは、思春期・反抗期の影響が出やすいと思うけど、既に絶対の信頼関係だけは築けていると信じよう。
生まれつきハンデを持った子たちが、3人とも今んとこ良い方向に向かって育っているというだけでも、感謝だな。
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スイッチ入った次女

2019-11-08 17:55:17 | 神様がくれたもの
高2の次女の話である。

中学の時は壊滅的に成績が悪く、絶対に無理と言われた高校にマグレで合格した
無理して入ると、後が大変だぞと思っていたのだが、何と。

入学以来、ずっと学年1位の成績!

ずっと1位と言うとちょっと誇張しすぎかな。でも、トップクラスにいることは間違いない。

オマケに今では生徒会の役員までやっている。絵に描いたような優等生・・・笑

一体なんなんだ、という感じなのだが、本人に聞くと、「頭に入れる方法が分かった」ということらしい。
同様のハンデを持つ知人が似たような表現をしていたことがあった。やっぱりな、ナルホドな、と思ったよ。
狭い入口の場所が分かった、ドアの開け方が分かったということだろう。

もちろん、あんまレベルの高くない学校なんで笑、全国レベルで比べたら全然なんだけど、これは彼女にとって大いなる自信となるだろう。

そんな次女は、修学旅行中。
長女は寮に入っているので、三日間は正吉君と二人。


人数減ると料理や洗濯の物量は減るけど、手間は変わらない。
二人分の食事って、結構微妙な量だ。
味噌汁は、特にメンドいな。

残る問題児は、正吉君である笑
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4分33秒

2019-03-21 10:29:57 | 神様がくれたもの
正吉君の作品である。

・・・
・・・
・・・
タイトルは「東京タワー」笑

素晴らしい!

褒めちぎったら、完全に吹け上がっていた笑

これを意図して作ったのならば正吉君は天才である。しかし話を聞くと、どうやら事情が異なるようだ。
コイル状の針金を真っ直ぐにしてから作ろうと思ったものの上手くいかず、結果、ヘロった東京タワーが出来上がった。その後、学校から持ち帰る際に、どうせヘロってるからという事で、ふざけて変形させたのだそうだ。

自然の石が人の顔に見えたり、バランスのよい形状になっていたりすることはあるが、それは芸術作品とは呼ばない。
しかし、人が自然の侵食などを見越して放置したものが、経年後に人の顔に見えたりするのは、芸術作品となる可能性がある。
そういう意味では正吉君の東京タワーは芸術作品ではないが、あくまで「鑑賞する人」が存在する時点で芸術であるという見方もある。また、工業製品なども芸術と呼ばれるケースがある。線引きをするのは大変難しく、またナンセンスである。

先日、某芸大の准教授である友人と偶然出くわしたのだが、何かの話で俺が「音楽や美術などの各カテゴリー間で、ボーダーを感じない」といった旨のことを何気なく言ったら、妙に感心された笑
自分で自分の特徴を一つ挙げるとすれば、そこかなー。かなり小さい頃から特に疑問もなく抽象画や現代音楽に触れていたと思う。

ジョン・ケージというアメリカの作曲家の作品で「4分33秒」という曲がある。
4分33秒の間、何も音を出さないという、ふざけた曲である(ゴメンチャイ笑)。

主にピアノで演奏されることが多いが、ピアノでの好演奏(決まりは無いが、Liveでやってこそ意味がある)が無かったので、オーケストラバージョン。
4'33" John Cage(Orchestra with Soloist, K2Orch, Live) / 4分33秒 ジョン・ケージ けつおけ!


ジョン・ケージが1989年に京都賞を受賞した際に来日、授賞式の前日のフォーラムに参加したことがある。このとき、ジョン・ケージ自身による演奏でこの4分33秒を聴いた。(厳密にはそのバージョン違いで、時間は4分33秒ではなかったと記憶している)

これが素晴らしい音楽かどうかについては触れないが笑、成り立ちはとてもユニークなので、興味のある方はWikipediaでも見てくだされ。
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イントロダクション

2018-09-03 14:13:00 | 神様がくれたもの
俺が初めて「アスペルガー症候群」という言葉と出くわしたのは、2012年の映画(アメリカでは2011年の年末公開)「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」

家庭崩壊が始まる以前に観た映画で、主人公の少年がアスペルガー症候群(疑い)。
アスペルガー症候群について何も知らなかったので、この映画を機に、少々調べた。しかし、この頃はまさか自分が当事者とは思っておらず、症状についても良く分からなかったというのが正直なところ。
映画も謎の展開が多くて、疑問符がついたまま終わった。

映画好きなブロガーが、映画評論家よろしくレビューを書いていたりするんだけど、アスペルガー症候群に触れたレビューは見かけなかったな。
9.11同時多発テロが物語の背景にあるので、こちらから紐解こうとすることが多かったように思う。
そして何より謎が残るのはこのタイトル。
原作者や映画制作側からの説明は全くなく、ブロガーのレビューでも謎解き状態になっていた。

もちろん当時の俺に分かるはずもなかったのだが、今では何となく「もしかしてこうかな?」という答えがある。

アスペルガー症候群は、普通の人と感覚が違うのだ。
長女は小さい時、工場で鉄を切る音や犬が吠える声を病的に嫌がった。
主人公の少年オスカーも、映画の中で似たような描写がされていた。これらと、父母との関係、調査探検ゲームの結末に引っ掛けられているのだろうと思う。

同じく映画。2010年のソーシャル・ネットワーク。

フェイスブック創始者であるマーク・ザッカーバーグをモデルとした映画だが、ストーリーは創作。
実は裏設定として、マーク・ザッカーバーグがアスペルガー症候群である事になっているのだそうだ。
これを知った上で観ると、見方が変わってくる。

2013年からの新しい診断基準によって、アスペルガー症候群という言葉は、今はあまり使われていない。
画一的な存在ではなく、自閉スペクトラム症という大きな幅の中の一つということという考え方からのようだ。
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グッド・ドクター

2018-08-28 14:34:07 | 神様がくれたもの
夜、BGM代わりにテレビをつけていることが多い。現代病だなぁ。
パソコンで作業してたりして、テレビはほとんど見てない。

その晩は、病院を舞台にしたドラマだな、という程度だったんだけど、不意に出てきた俳優に目が留まった。
あれっ、コレって・・・。

チョイ役かと思ったその俳優が主人公で。
グッド・ドクターってドラマだった。

発達障害で、なおかつサヴァン症候群・・・ごく特定の分野で、驚異的な能力を発揮する人が主人公というドラマ。
主人公は研修医という立ち位置。

お医者さん自体が客商売のようなものなので、高いコミュニケーション能力が必要になるはず。だからドラマの設定自体に無理があるような気がするのだが、それはそれ。
広く認知してもらうには、こういったドラマは個人的には歓迎だなぁ、と。

正吉君はものすごく能力に偏りがあるけど、サヴァン症候群ではない。タイプ的にも随分違うかな。
でも、山崎賢人演じる主人公とは、何となく通じる部分もある。焼肉屋に入ったのにおにぎりしか食わないとかは、分かるなぁ。
というか、こういう役は大変だろう。

夏休みもいよいよ大詰めを迎えている。
毎年、宿題の読書感想文で苦労しまくる正吉君だが、感想文が苦手な子がいる事を考慮してか、最近は、課題図書も多彩になってきた。
今では図鑑っぽいものやら、科学をネタにしたものもある。俺の頃は文学系の読み物しかなかった。
本屋で俺がペラペラッと斜め読みして、これなら正吉君にも読めそうかなというものをチョイスしている。

今年は「クニマスは生きていた!」。


田沢湖で絶滅したと思われていたクニマスが発見されたという出来事を元に、一家族の目線でドキュメンタリー風に書かれている。写真や図が多いので、正吉君でもなんとかなるかと。

何とかなるとはいっても、本を読むのは超苦手。感想なんか一言も書けないので、毎年3週間くらい俺に怒鳴られながら、泣きながらやっていた。
病院の検査の結果でも出ているんだけど、正吉君は言葉の能力がものすごく低い。

ところが今年は、なんとビックリ。自分一人であっさりと仕上げてしまった。
どうしたんだろうと思ったら、チャレンジ(ベネッセの)に「読書感想文の書き方」という付録の本があり、それを参考にしたのだそうだ。
それにしても去年までの苦労を考えると、何かインチキしたに違いないと思った。まさか「クニマスは生きていた!」が例として載っているのではと疑ったんだけど、そうでもなかった。

読書感想文のクオリティは、正直言ってかなり酷いもの。
それでも、一応自力でやったのは、一歩前進したということか。

全国大会が最悪の結果に終わり、俺自身の意気が下がりまくっている今日この頃。
肝心の場面で能力を発揮できないのは、やはり正吉君が生まれつき背負ったものから来るものだと思う。

食事中にどこかを見つめて動きが止まってしまったり。
毎朝念押ししていることを、まったくやらなかったり。
可能性の一つとして、アメリカへのモトクロス留学というのは考えたことがあるが、正吉君は俺のサポートがなければ、生活すること自体が無理だろう。
正吉君本人が、自分で内面を変えないことには、今後何をやってもダメだと思う。

待つしかない。
しかし、腹が立つのも事実。

さーて、モトクロスもいつまでやるかなぁ。
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ブレない子育て

2018-07-11 10:28:01 | 神様がくれたもの
2年ちょい前、たまたま知り合った女性と意気投合して、会って話し込んだり、メールのやりとりをしていたことがあった。同世代のシングルマザーで、二人のお子さんをお持ちだった。
俺と同じく、車中泊の弾丸ツアーやら目的地を決めない旅が好きだったり、職も俺と接点のあるカテゴリーであるからして話も合う。極めつけはモータースポーツ好きで、モトクロスのレースも観に行ったことがあると言っていた。

と書くと、ただならぬ雰囲気やら、その後の展開やらを邪推するかもしれないが、残念!
タイプじゃないとかそういう部分とは全く別の次元で、タイミングが悪く、恋愛感情がどうこういう次元にならなかった。今だったらちょっと違ったのかもしれない。

もう一つ、彼女との最大の共通点といえるものがあった。
それは、彼女のお子さん2人が発達障害ということ。

当時はまだ、我が子3人の中で長女だけが黒に近いグレー、と思っていた時期。

彼女の上の子はもう就職して働いているそうで、俺の長女と同じくらいのレベルかなぁとの事だった。
下の子は手助けなしでは無理なので、福祉の世話になっているんですー、、、という割りに、ものすごく明るくて、思い詰めた感じがない。

「普通の家庭でも私よりも悩んでいるお母さんはいくらでもいるし、私にとっては今が普通だから、要は気の持ちようなんですよ」という言葉に俺は、いたく感心した。
そして、自分にはそれはできんなぁ、と彼女を尊敬したのである。

話をするうち、いくつかのヒントがあった。
ピンときた俺は、正吉君を診察に連れて行くキッカケとなったというわけ。
俺が何かをほぼ確信したのは、全日本の神戸大会の時だった。

3人の子どもたちの学校では、個人懇談会の季節である。
絶対に無理とまで言われた学校にマグレで入った次女は、どうなることかと思ったら、なんとバリバリの成績優秀。もちろん学校自体のレベルが低いので(笑)全国的に見ればアカンのだろうけど、勉強のコツが分かったみたい。
正吉君は相変わらず。

仕事や趣味から一転して、「神様がくれたもの」が俺の人生最大のテーマになってしまった今。
特に最近は自分自身の成り立ちについて考えることが多い。年齢、仕事環境の変化、家庭環境の変化、時代の流れの中で、自分で運気を下げてしまっている自覚がある。
俺はこんなもんじゃないはずだ。
今が運気の底打ちだと思って、また波を起こしてやる。

**********

栗原類が発達障害と診断された時、同時に母親も指摘されたのだそうだ。
俺の場合は、自己診断テストなんかではかすりもしないんだけどな・・・。
とりあえず、買っとこ。
栗原泉「ブレない子育て」
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KICK ASS or KICK ASS or KICK ASS

2018-06-15 10:37:12 | 神様がくれたもの
正吉君が突然聞いてきた。
「今度のレースのときって、泊まるの?」

今度のレース? 中部戦イナベのことか?

「レース? エントリーするつもり無ぇぞ。絶対雨降るし。出たいのか?」

「うん」

どうやら、自分だけ出場しないと、他の子たちがどんどん速くなってしまうのを心配しているようだ。
しかし、俺自身にやる気が無い(笑)。
やる気が無いというより、出てもどうせロクな走りをしないだろうなぁ、と。
そうなると、俺も嫌な気分になるし、俺が怒れば正吉君も嫌な気分になるだろう。

「この時期だから、絶対に雨が降ってドロドロになると思っておいた方がいい。それでも出るなら、あらためて俺に言えよ」

これを理解できたかできなかったか、ずっと何も言わない。
エントリー締め切り当日朝になり、さすがに痺れを切らせて俺から念押しした。
結局、ドロドロでも走るというので、エントリーすることに。

ここ数ヶ月。色々と考えていて、正吉君のウイークポイントが分かってきた。
いや、以前から分かっていたんだけど、あらためてハッキリと認識した。

正吉君は、自分の意思というものが、恐ろしく希薄だということだ。

人間は誰でも嫌いなものや苦手なものがある。
それらに触れずに生きていけるものなら、わざわざ苦手なものをやる必要は無いと思う。
例えば俺は食べ物に好き嫌いがないけど、唯一食べられないのがゲテモノ。見た目でやられてしまうので、食べられない。
しかし、ゲテモノなんぞ食べられなくても日本での生活上は全く問題ない。
ま、いざとなったら目ぇ瞑って食うだけだ。

しかし、勉強は別だ。勉強が嫌いでも、学校に行っている限りは勉強をしなければならない。
小学校高学年になると、このあたりが自分で分かってくるので、みんなそれなりに勉強するようになるはずだ。点数やクオリティは別の話ね。
勉強だけじゃない。スポーツ、仕事、食事、常識的な生活面、最低限の人付き合いなどなど。嫌でもやらなきゃいけないことは、山ほどある。
それらをやらなくても済むのは、せいぜい幼稚園・保育園まで。小学校は云わば、そういったことを学ぶ場である。

また、嫌なことを後回しにしてしまって一回怒られたら、せめて次の日くらいはちゃんとやろうとするだろう。
正吉君は、やらない。

毎朝、10分間ランニングをさせている。始めてから数年になる。
ランニングで体を鍛えさせようというよりも、日課としてきちんと取り組むことや、モトクロスや他のスポーツへのモチベーションの維持が狙い。
ところが正吉君本人の取り組みは、超チャランポランだ。

なかなか戻ってこないので、どこに行ったかと見に行ったら、こっそり隠れてサボっていたことが5回や10回ではない。
一度見つかると、次は隠れる場所を変える。

今日は、玄関を出て数秒で戻ってきたので「どうした」と聞いたら、「雨が降ってる」と。
見るとポツッときた程度なので、このくらいだったら行って来いと言ってやった。

またすぐに戻ってきた。雨が強くなってきた、だと。
全然降ってない。降ってるうちに入らない。
服が濡れてしまったら、帰ったらすぐに着替えればいい、と激をとばした。

玄関を出て行ってしばらく経ち、何となく気になって見に行ったら、やはり陰に隠れてサボっていた。

正吉君は、モトクロスやその他のスポーツに関して、そこそこセンスのある方だと思っている。しかし、コンディションの悪い時や、肝心の場面でパフォーマンスを発揮できない理由は、まさにこういった部分からだろう。
トレーニングは俺に言われてやるものではなく、自分の意思、、、とどのつまりは「正吉君がやりたいからやるもの」であるはずだ。

正吉君が自分で意識改革しないと、今後一切の上達は望めないと思う。

これが、単に本人の性格なのか、生まれつき背負ったハンデによるものなのかは分からない。
正直なところちょっと病的なレベルなので、因果関係が全く無いということはないんじゃないかな。

これ以上俺に何をやれっつーんだ。
そりゃ回し蹴りくらいしたくなるって。

『キック・アス』
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