俺のXR250は現状ではアーシング(というよりも、ほぼアース線を太くしただけ)とノーマルイグニッションコイルをインチキノ○ジー化してある。・・・が、効果の方は全く判らない。
アーシングの是非についてはココでは書かないが、アーシングをやる事自体は嫌いではない。何と言うか、念力の様なモンだ。
本物のノ○ジーホッ○ワ○ヤーそのものはともかく、現状のインチキノ○ジーも効果は疑問だ。理屈上はプラグコードを長く取らないとイカンみたいだが、XR250のノーマルプラグコードはやたら短いし、プラグもノーマルの抵抗入り、プラグキャップも抵抗入りのノーマル。飾りにしかなってないだろうと思う。まあそれでも念力は加えられているので・・・(爆)。
最も確実に火花を強化するにはイグニッションコイルを強化タイプに変更する事であろう。社外品があるのでソレに替えれば手っ取り早いのだが、俺はプライベーターという特性上、流用部品からチョイスしたい。
イグニッションコイルは単なるトランス=変圧器である。
巻き数の違う二つのコイルが入っており、一次側の巻き数の少ないコイルに電気が流れると、二次側の巻き数の多いコイルの方に電圧が高められた電気が発生する。この巻き数の比率が大きい方が電圧の増幅率は高くなる。ロス等を考えない単純計算では、巻き数が1:10だったら10倍である。
巻き数や昇圧比はサービスマニュアルには記載されていないので、どうやったら調べる事ができるんだろう? 分解するしかないのか…?と思って散々ググッて調べたら、どうも下記の計算によって求める事ができるらしい。
巻き線比=√インピーダンス比
XR250のノーマルイグニッションコイルを測って見たら、一次側が0.4Ω、二次側(プラグキャップを外した状態)は3.06kΩであった。ややっ、基準値から外れている。寿命か?
サービスマニュアルでは
一次側:0.1~0.3Ω
二次側:3.5~4.7kΩ
なので、各平均をとって計算すると、√(4100÷0.2)=√20500=143.17…となる。
イグニッションコイルとパルスジェネレータのピーク電圧の標準値から逆算してもツジツマの合う数字である。当たり前か。
XR250はCDI点火なので、やたら一次側の抵抗値が低い。イグニッションコイルは車種を問わず基本的な構造は一緒なので、とりあえず接続すれば大抵の場合はプラグに火が飛ぶと認識していた(確認してないので知らない)が、試しにVmax(トランジスタ点火)のを調べてみたら一次側が3Ω、二次側が13.5kΩというかなりかけ離れた数字が出てきた。
トランジスタ点火だとコイルとは別に抵抗が入っている場合があるらしいので必ずしも巻き線比の比較はできないかもしれないが、ここまで一次側が違うと問題がありそう。XR250のに比べて体積比で3倍位の大きさで、しかもズッシリ重いので期待していたのだが、コレを流用するのはヤメた方が良さそうだ。
どうしようかと思っていたら、何と夢でお告げがあった(爆)。イヤ、ホントです。街に買い物に行ったら、オバちゃん一人で店番してる「イグニッションコイル屋」があり、ここで聞いたら「RS125かRS250の物がいいだろう」と言われたのだ(爆)。確かに2stの流用カスタムなんかでは良く言う事、頭のどこかに引っ掛かっていた為に夢に出たのであろう。
本当にオークションで出品されてないか見てみたら、RSの物は一次側のコネクターが特殊な形状なので、一次側のカプラと配線も付いてないと取り付けは少し厄介なカンジ。しかも相場は高めだ。
バラしてみないと構造は正確には判らないが、テスターで計って推測するには、ノーマルXR250のコイルは下図のようになっているのであろう。
XR250のノーマルコイルの一次側の線2本の内1本はアースである。コイルの鉄芯もアースであるので、例えばVmaxの様な形状のコイルの場合は鉄芯が直接そのまま車体にボルト締めされているが、XR250のノーマルコイルは内部で結線されていると思われる。小型化する為と振動によるアース不良を嫌う物であろうか(XRのコイルは取り付けボルトではアースされていない様だ)。なのでXRをノーマルコイルのままでアーシングを行う場合は、取り付けボルトにアース線を持ってきても意味は無さそうだ。
※訂正:一旦ハーネスに入った後、再び出てきてコイルの取付ボルトに共締めするカタチでアースに落とされている。それとテクノロジーの進化も忘れてはならないようだ。単純な構造のコイルでも結構進化してるみたい。
つまり、鉄芯部分を直接フレームに締結する形状の、CDI点火の物、さらにバイクの年式(或いは新型発表された時期が新しい)を買い集めて抵抗を実測する以外は方法が無さそうだ。
が、意外な着眼点により適合する可能性の高い物の存在に気が付いた。
オークションをチェックすると出品されている物があったので入札、アッサリ落札。
届いたコイルのコードとキャップを早速引き抜いて抵抗測定。届いた物は鉄芯が錆びているので(オークション上では年式が不明だった)規定値では無いかもしれないので数値は書かないが(っつーか写ってますが)、どうやら1発目にしてビンゴの様だ。※他の物を何種類も試したわけではないので、ベストとは限らない。XRのノーマルと比較すればベターという意味である。写真は二次側を測定中の物、一次側の数値は同等。グヘヘ。
コレをモディファイ等してXR250に取り付ける。
…エッ? そのコイルが何用なのかって? スミマセン、秘密です。