遂にこの日がやってきた。
正吉君のモトクロスデビューレース。
モトクロスランド多度で行われる「ダートスポーツ杯・HAMMERのアリーナクロス 第1戦」。
今ほどメジャーではなかったキックバイク(ペダル無しの自転車)を作ってやったのが、正吉君が1歳半の時。
これはもちろん、ゆくゆくはバイクに乗らせることを視野に入れたものだった。
同世代のキッズBMX乗りとしても、ストライダーを経験していないのは珍しい。
早くから2輪車に触れていたにも関わらず、バイク(モーターサイクル)歴は3ヶ月程度。
決して遠回りをしたわけじゃない。他の子と比べて、少しアプローチが違っただけだ。
さてさて、本当は前日の土曜日は仕事を休んで準備したかったのだが、予定が詰まっており、出勤に。
テンパりながら準備して、何とか出発したのが夕方5時過ぎ。
基本的に、レースの醍醐味の一つに「前日入り」というものがある・・・と思い込んでいる俺(笑)。
ついでにBBQなども楽しめるし、近くの温泉やスーパー銭湯に行くのも楽しい。
そんなわけで、最初に向かったのは桑名の「永楽のゆ」。
大人\750、子供\350と、少々高く付いてしまうけど、目の前にスーパーがあるので便利だ。
その後現地で半年ぶりの焼肉を食い、就寝。
前日入りする人は意外と少ないな・・・と思ったが、翌朝のパドックはすぐに一杯に。
正吉君のマシン。
ゼッケンは希望ナンバー制。
意外に思われるかもしれないが、「#17」は、ヤマハ・モトGP時代のノリックに因んだもの。
他人が走るレースにはほとんど興味の無い俺。特にロードレースはまるで知らないが、当時、唯一現役での活躍を知っていたノリック。俺がヤマハ好きであることも含めて、何となく選んだ数字である。
作りかけのステップ、やっつけ仕事のデカール、余り物でテキトー製作のスタンド。
キッチリと構ってやる事はできなかったのだが、整備は完璧。キッズレースでマシンの整備不良というのは最悪だ。
多度は既にコミュニティが出来上がってしまっているような部分があり、始めたばかりのキッズでも、「常連の誰かの子」みたいな感じ。
こういった場でコミュニケーションを取るのが苦手な俺が悪いのだが、この日を含めて6回目の多度で、親である俺自身は他の家族と多少の挨拶や雑談はできても、正吉君が他の子たちの輪の中に入っていける状態は作れていない。
他の子はみんな完全に家族ぐるみでやっているような感じで、母親や、バイクに乗らない兄弟も来ていたりする。
あと、エンデューロと比べて、マシンやトランポ、ウェアや持ち物類がキレイで、明らかに金が掛かっている(笑)。
これによって、エンデューロライダーがモトクロスコースに練習に行った時のアウェイ感みたいなものが、より一層増幅されているような気がする。
エントリーは45名で、そのうち10人がオッサン。
あとは中1までのキッズ。
要するに真ん中がいない。
多度出身のライダーは、ジュニア以上になると他のコースに行くようになるので、いないのはわかるが・・・20代後半や30代がいないのは不思議だ(笑)。
チームハマーを含めてスタッフの人数が驚くほど多く、手作りのイベントの進行としてはとても印象が良かった。
エキシビジョンレースでトップライダーの走りを間近で見ることができ、そして直接触れ合うことができる機会は、そうはあるまい。
練習走行を終えて、いよいよスタート。
左隣の子が、当面のライバルのK君。
練習走行がダラダラ走りだったので、正吉君に言ったのは・・・
とにかくスタートで前に出ろ!
もっと体の動きを大きく!(※子供にフォームを教えるのは、とても難しい)
正吉君が走る「ビギナークラス」はエントリー6台。
その内の2人は年上でチェンジ付きの4stミニなので、正吉君では敵わないだろう。
残る4人の内1人は、何と3歳の女の子!! 多度のレースの最年少記録だそうだ。正吉君はこの子よりは速いので、実質のライバルは2人になる。
正吉君はいつもどこかポーッとしているようなところがあるが、HEAT1のスタートは俺も驚くくらいに集中して、3番手に付けた。
んが・・・。
遅ぇよ、その後が(笑)。
コーナーでスロットルを開けないものだから、直ぐに後ろに付けられる。そして次のコーナーでインを空けて走って、あっさりと抜かれてしまう。その後も差が開くばかり。
5位でゴール。実質、ビリ。
走り終わった後、拗ねているような素振りがあったので、「悔しいか?」と聞いたら、首を横に振る。
当然、悔しくないはずはないのだ。
「負けて悔しいんだったら、スタートで前に出ろ! 絶対に抜かさせるな! 負けて悔しくないなんて言うな! 負けるんだったら、全力で走って負けろ!」
HEAT2のスタートは、珍しくもっと集中していた。
んが・・・。
なんと、スタートバーに引っ掛かってケツからスタート(爆)。
その後、ライバルの子の1人が転倒リタイヤしてしまったようで、4位。
初レースは5-4で4位という、ほろ苦い結果に終わった。
親バカ目線であることを差し引いても、正吉君は割りとスタンディングのフォームは決まっているし、そこそこ走れているように見える。
問題は、コーナーでアクセルを開けていないこと。
切り返しのS字でも止まりそうなスピードだし、タイトターンでは転倒が多い。
どうもマシンを寝かせるのが怖いみたいで、リーンイン気味でアクセルオフで曲がろうとするものだから、バランスを崩してポテゴケしてしまう。
キッズは全員トロフィーが貰える。
4位以下の小さいトロフィーを手にして、微妙な表情の正吉君。
負けて悔しいんだろ??
ゴールデンウィークは、しばらく走りに行っていない俺のホームコースで、基本を教えてやるよ。
しばらく会っていない皆様、少々お邪魔しますが宜しく。
正吉君のモトクロスデビューレース。
モトクロスランド多度で行われる「ダートスポーツ杯・HAMMERのアリーナクロス 第1戦」。
今ほどメジャーではなかったキックバイク(ペダル無しの自転車)を作ってやったのが、正吉君が1歳半の時。
これはもちろん、ゆくゆくはバイクに乗らせることを視野に入れたものだった。
同世代のキッズBMX乗りとしても、ストライダーを経験していないのは珍しい。
早くから2輪車に触れていたにも関わらず、バイク(モーターサイクル)歴は3ヶ月程度。
決して遠回りをしたわけじゃない。他の子と比べて、少しアプローチが違っただけだ。
さてさて、本当は前日の土曜日は仕事を休んで準備したかったのだが、予定が詰まっており、出勤に。
テンパりながら準備して、何とか出発したのが夕方5時過ぎ。
基本的に、レースの醍醐味の一つに「前日入り」というものがある・・・と思い込んでいる俺(笑)。
ついでにBBQなども楽しめるし、近くの温泉やスーパー銭湯に行くのも楽しい。
そんなわけで、最初に向かったのは桑名の「永楽のゆ」。
大人\750、子供\350と、少々高く付いてしまうけど、目の前にスーパーがあるので便利だ。
その後現地で半年ぶりの焼肉を食い、就寝。
前日入りする人は意外と少ないな・・・と思ったが、翌朝のパドックはすぐに一杯に。
正吉君のマシン。
ゼッケンは希望ナンバー制。
意外に思われるかもしれないが、「#17」は、ヤマハ・モトGP時代のノリックに因んだもの。
他人が走るレースにはほとんど興味の無い俺。特にロードレースはまるで知らないが、当時、唯一現役での活躍を知っていたノリック。俺がヤマハ好きであることも含めて、何となく選んだ数字である。
作りかけのステップ、やっつけ仕事のデカール、余り物でテキトー製作のスタンド。
キッチリと構ってやる事はできなかったのだが、整備は完璧。キッズレースでマシンの整備不良というのは最悪だ。
多度は既にコミュニティが出来上がってしまっているような部分があり、始めたばかりのキッズでも、「常連の誰かの子」みたいな感じ。
こういった場でコミュニケーションを取るのが苦手な俺が悪いのだが、この日を含めて6回目の多度で、親である俺自身は他の家族と多少の挨拶や雑談はできても、正吉君が他の子たちの輪の中に入っていける状態は作れていない。
他の子はみんな完全に家族ぐるみでやっているような感じで、母親や、バイクに乗らない兄弟も来ていたりする。
あと、エンデューロと比べて、マシンやトランポ、ウェアや持ち物類がキレイで、明らかに金が掛かっている(笑)。
これによって、エンデューロライダーがモトクロスコースに練習に行った時のアウェイ感みたいなものが、より一層増幅されているような気がする。
エントリーは45名で、そのうち10人がオッサン。
あとは中1までのキッズ。
要するに真ん中がいない。
多度出身のライダーは、ジュニア以上になると他のコースに行くようになるので、いないのはわかるが・・・20代後半や30代がいないのは不思議だ(笑)。
チームハマーを含めてスタッフの人数が驚くほど多く、手作りのイベントの進行としてはとても印象が良かった。
エキシビジョンレースでトップライダーの走りを間近で見ることができ、そして直接触れ合うことができる機会は、そうはあるまい。
練習走行を終えて、いよいよスタート。
左隣の子が、当面のライバルのK君。
練習走行がダラダラ走りだったので、正吉君に言ったのは・・・
とにかくスタートで前に出ろ!
もっと体の動きを大きく!(※子供にフォームを教えるのは、とても難しい)
正吉君が走る「ビギナークラス」はエントリー6台。
その内の2人は年上でチェンジ付きの4stミニなので、正吉君では敵わないだろう。
残る4人の内1人は、何と3歳の女の子!! 多度のレースの最年少記録だそうだ。正吉君はこの子よりは速いので、実質のライバルは2人になる。
正吉君はいつもどこかポーッとしているようなところがあるが、HEAT1のスタートは俺も驚くくらいに集中して、3番手に付けた。
んが・・・。
遅ぇよ、その後が(笑)。
コーナーでスロットルを開けないものだから、直ぐに後ろに付けられる。そして次のコーナーでインを空けて走って、あっさりと抜かれてしまう。その後も差が開くばかり。
5位でゴール。実質、ビリ。
走り終わった後、拗ねているような素振りがあったので、「悔しいか?」と聞いたら、首を横に振る。
当然、悔しくないはずはないのだ。
「負けて悔しいんだったら、スタートで前に出ろ! 絶対に抜かさせるな! 負けて悔しくないなんて言うな! 負けるんだったら、全力で走って負けろ!」
HEAT2のスタートは、珍しくもっと集中していた。
んが・・・。
なんと、スタートバーに引っ掛かってケツからスタート(爆)。
その後、ライバルの子の1人が転倒リタイヤしてしまったようで、4位。
初レースは5-4で4位という、ほろ苦い結果に終わった。
親バカ目線であることを差し引いても、正吉君は割りとスタンディングのフォームは決まっているし、そこそこ走れているように見える。
問題は、コーナーでアクセルを開けていないこと。
切り返しのS字でも止まりそうなスピードだし、タイトターンでは転倒が多い。
どうもマシンを寝かせるのが怖いみたいで、リーンイン気味でアクセルオフで曲がろうとするものだから、バランスを崩してポテゴケしてしまう。
キッズは全員トロフィーが貰える。
4位以下の小さいトロフィーを手にして、微妙な表情の正吉君。
負けて悔しいんだろ??
ゴールデンウィークは、しばらく走りに行っていない俺のホームコースで、基本を教えてやるよ。
しばらく会っていない皆様、少々お邪魔しますが宜しく。