THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

レオナルド・ダ・ヴィンチ(嘲)

2013-08-30 05:17:03 | チョイ毒エッセイのようなもの
テンションの上がらない日々が続いている。
理由の一つは、毎年の事なのだが、仕事が閑期なのに会社の決算月だという事。8月20日を過ぎると、年間で最もやる気の出ない11日間となるのだ(笑)。
もう一つの理由は、某疫病神のせいだが・・・これ以上書くのは止めておこう。
そんな状況なので、色々と物思いに耽ったり、自問自答をする時間が長くなる。
センチメンタルな気分になったついでに、工場で2回もヤキトリを焼いて食っちまったぞ。

今の仕事にはとても納得しているし楽しいのだが、そもそも俺は過去に、目指していたものを諦めた経歴がある。
“諦めた”といっても止めたつもりはなくて、仕事に追われるうちにフェードアウトしてしまったのだ。

ところが約1年前。ふとしたことが理由で、封印したはずの扉を叩く音が・・・。

今さらプロを目指すとか、そういったことはまるで無いのだけれど、全く満たされていない部分があるという事を再び意識し始めてしまった。
元々俺は、ビジネスがやりたかったのではなく、自分が好きなものを作りたかったのだ。

俺は小学校5~6年生の頃から、溢れ余る創作意欲を抑えきれず、様々な公募コンクールに応募し始めた。
一番最初はマンガだったと思う。
内容は全く覚えていないが、酷い作品を送ったはず。受け取った担当者もさぞ困った事だろう。

最初のうちは箸にも棒にも掛からず、学校レベルで表彰される程度(例えば夏休み工作展や読書感想文とか)だったが、高校に上がった頃に結果を出すようになってきた。
標語の公募とか、某イベントのテーマ曲、短編小説、作詞作曲など。
どれもグランプリは取れず、特に小説などは恥ずかしくて誰にも言えなかった。
そうそう、この頃は学校の同好会で、8ミリ映画を撮っていた。どれも真剣だった。

俺の2歳上の姉貴は努力家タイプで、何をやらせても俺よりも上手い。負けてばかりの俺はいつもからかわれていた。
文章が日本語になってないとか、漢字が違うとか、ピアノがヘタクソだとか。確かに文章力は無かったし、ピアノもヘタクソだった。
でも何故だか姉貴はろくすっぽ表彰を受けた事は無かった。不思議な物で、本番になると俺はタナボタで結果を出す事が多かった。
俺が賞を取るたびにいじけて、八つ当たりされることもあった。俺が芸大にまぐれで受かった時も、芸大の受験システムにケチをつけていたなあ(笑)。

俺も仕事人としては、そろそろ折り返し地点の年齢となる。
これはサラリーマンとして平穏な日々を送っていれば意識しなかったかもしれない事だ。

3年後に、とある企画コンペに応募する。
それを当面の目標に、初心に返ってナイフを研ぎ直すべく、緩めの公募コンクールから再挑戦したい。

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男旅2013夏・6日目

2013-08-24 07:28:20 | 旅・冒険・温泉
最終日。
元々は4泊5日程度の予定のつもりだったが、1日延長したので6日目となる。用意していた米は全部使い切ってしまったので、朝食はパン。
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炭火で炙って、パストラミサンドにしてみた。こりゃまた美味。

ここ平湯キャンプ場。写真では一見環境が良いように見えるが・・・。
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反対側は目の前には国道が通っていて、夜中でも轟音とともにトラックが通る。
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昔は夜になれば、まるでクルマなんて通らなかったのに。

平湯のキャンプ場で受け付けの際に温泉施設の「ひらゆの森」の割引チケットの購入を勧められたが、アもスもなく遠慮した。
理由は、歴史ある公共露天風呂、神の湯に入るため。
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今さら時効なので書いてしまうが、20年位前、真夜中(2時くらい)に安房峠を抜ける際に神の湯に立ち寄ったら、営業しておらず。当たり前だ。バイクは乗り入れできなかったものの、人の出入りはできたので、コッソリと入ってしまった事がある。とても軽はずみな事をしたと、反省している。
この頃は安房トンネルはおろかガソリンスタンドもなくて、航続距離の短いVmaxで、ガス欠にヒヤヒヤしながらニュートラルで安房峠を下ったっけ。
今回入浴中に、神の湯管理スタッフの話を横で聞いていたら、ずっと管理してきた爺さんが引退する際に一度、神の湯は存亡の危機に晒されたらしい。「こんなに価値のある露天風呂を失くしたらイカン」と地元有志が立ち上がり、持ち回りで管理する事で存続しているそうだ。どうりで受付小屋の奥に似つかわしくない人達(失礼)が数人座っていたような。
神の湯がある限り、若かりし頃の無礼のお詫びとして、また来なければならない。

さてさて、温泉はここ神の湯でラストとするが、どうせここまで来たのなら是非とも行っておきたい所がある。開田高原である。

なつかしい安房峠を下り(ちなみに昨夕は安房トンネルを使った)、野麦峠。バックは乗鞍岳だ。
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そして木曽街道へ。
計ったように昼に目的地に到着。
蕎麦を食うのだ。

かなり昔の事になるが、やはり20数年前、毎週月曜日に必ず、ハイスピード温泉ツーリングに行っていた時期があった。
友人と2人で濁河温泉から山道(クルマがすれ違いできないような)のワインディングを抜けて開田高原に出た頃には、とうに昼の1時は回っていて、腹が減りまくっていた。
たまたま「そば」と書かれた幟旗を掲げた看板すらない店を見つけ、「こんなところしかないのかよ」と言いながら店に入ったら、店の人が出てこない。
痺れがきれた頃に、店主がいきなりざる蕎麦を持って出てきた。
どっちみちメニューがざる蕎麦しかないので、マジックミラーで店内の様子を見ていて、客が入ったら茹でているのだそうだ。

そして、この蕎麦が目玉が飛び出るくらいに旨かった!!

以来、定期的にそこへ蕎麦を食いに行くようになった。
その後、その店と至近距離にもう一軒そば屋を発見。どっちが旨い、とか無粋な事は言わないが、やはりどちらも忘れられない味なのである。

この日は当初の店は営業していないようだったので、もう一軒の方へ。
しばらく足を運んでいないうちに店は新しくなっており、店の前には既に席が空くのを待っている人達。
俺と正吉君は滑り込みセーフで蕎麦が無くなる前にありつけることになった。
以前は2時近くに来ても普通に蕎麦を食べれた記憶があるが、当時と比べて値段も倍くらいになってしまった。店に到着してから蕎麦を口にするまで、1時間半近くも掛かった。しかも正午には「本日は終了しました」の立て札。
当時は「俺が見つけたんだぞ」みたいな気持ちもあったのだが、さすがに情報社会。もう少し秘密の店であって欲しかったなあ。
今回の写真は屁のツッパリで、店名は画像処理で消しておく事にする。
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蕎麦は、当然旨い。

普通盛りは2枚、大ざるは3枚。正吉君は2枚も食いきらないだろうと思って普通盛りを2つだけ注文したら、無理して1枚半くらい食いやがった。
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チビでも味は分かるらしい。

今回の旅はこれで終わり。
5泊6日、走行距離1250km。行った温泉地は10箇所、浸かった湯船は14箇所。それとは別に足湯が3箇所。使ったお金はガソリン代・高速代別、食費やキャンプ場代込みで2万円強といったところ。
昼食は全ておにぎりを作った。店で食事をしたのは最後の蕎麦屋と、道の駅でソフトクリームを1回食べただけだ。
人の集まる場所に行くのもいいが、こんなのもなかなかいいだろう?

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男旅2013夏・5日目

2013-08-23 11:38:37 | 旅・冒険・温泉
朝メシ。12合準備した米も、これで終了。
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スタカ湖キャンプ場を後にして向かったのは当然、麓にある野沢温泉村。
以前にも一度バイクで来た事があるが、村内は狭い道が多く、共同浴場の目の前に駐車できるわけではないので、迷ってグルグルと回っているうちに温泉は諦めてしまったのだ(笑)。

今回は車を一旦、有料駐車場に停めた上で歩いて回ることにした。

ここ野沢温泉には13の共同浴場がある。
まず最初に向かったのは、一番名前の通った「大湯」。
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2つの浴槽があり、それぞれ「あつ湯」「ぬる湯」と札が掛かっている。
俺は元々あつ湯好きなのだが、源泉をそのまま引き込んでいるだけに、「ぬる湯」ですらかなり熱い。
「あつ湯」の方は15秒と浸かっていられないほどで、誰も入る人はいなかった。

そしてもう一箇所、「横落の湯」。
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ここは雰囲気的には単なる風呂(笑)。湯の華が漂っていた大湯とは泉質が異なり、透明な湯だった。温度は同じくらい。

共同浴場は元々地元の人達のためのものであり、現在も「地元の人と宿泊客は無料」となっている。
それ以外の人がダメとか有料とか謳われているわけではないが(番台も無い)、そういった成り立ちを知った上で、心して入るべきだと思う。各浴場入口には賽銭箱が設けられているので、必ず入れるべし。

各浴場にある、湯もみ板。
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これは岡本太郎が書いた「湯」。
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確か元々は、14番目の外湯という触れ込みで作られた「クアハウスのざわ」という温泉施設の風呂の壁に書かれていたはずだ。このクアハウスのざわってのも探してみたのだが、見当たらなかった。潰れてしまったか?

さてさて、野沢温泉村を出発して、一気に南下する。

八ヶ岳方面へ向かうか、乗鞍岳方面へ向かうか迷ったが、残りの行程はサクッと終わらせるため、よりポピュラーな白骨・平湯方面に向かうことにした。

松本市内のスーパーで地場のニジマスなどを購入してから、国道158号を西へ。この辺りまで来ると、さすがにわが地元の名古屋ナンバーが多い。
今まで何度来たか覚えが無いほど通い詰めた白骨温泉の共同露天風呂へ。
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この後、乗鞍高原の一之瀬キャンプ場に狙いを定めたのだが、到着してビックリ。
なんと、駐車スペースから25分も徒歩でテントサイトまで行かなければならないそうだ。
ところが、ちゃんとしたバックパックもなければ、台車も用意してない。あるのは小さなリュックだけ。荷物の量などを考えると、正吉君と2人で運ぶのは無理と判断した。
この時点で5時を回っていた。仕方なくここから1時間ほど掛かる平湯のキャンプ場へ向かう。
しかし、クルマの乗り入れが絶対的に制限されたキャンプ場ならば、間違いなく素晴らしい自然環境だろう。近い将来に来なければならない宿題ができた。

一方で、平湯のキャンプ場なんて、誰でも知っているくらいにメジャースポット。出来れば避けたかったが・・・。
まあ心配したほど混み合っておらず、ギャーギャー騒ぐグループもいなかったので一安心。ただ、料金が高いのは閉口する。
そもそも俺は、キャンプなんてキャンプ場じゃなくてもいいのだが、そこら辺の空き地とかでキャンプをしてると怒られるわけだ。水場や清潔なトイレがあるに越したことはないが、立派な管理棟やパンフレットは要らない。

また、俺はキャンプ用品なんぞには全くこだわらない。バイクの時はさすがに積載性とかが問題になるのでそれなりにこだわったが、毎日が野営のような俺にとっては(笑)、道具なんて必要な機能を備えていればどうでもいい。
「いや、それでも良い物は良いんですよ」とかいう人もいると思うけど、それはキャンプ好き以前に、キャンプ道具好きなだけだ。整備工具類でも同じ事。

晩飯に食ったニジマスは旨かった!
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男旅2013夏・4日目

2013-08-22 04:08:49 | 旅・冒険・温泉
さっさと片付けを済ませて、まずは燕温泉へと向かう。

ここも山を登っていった先にあり、冬季はスキー場が営業されているような場所。また、登山口にもなっている温泉街である。
めざすはその温泉街ではなくて、もう少し徒歩で入ったところにある2つの公共の露天風呂。どちらも無料。
すぐ近くの黄金の湯。
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もう少し奥に位置する、河原の露天風呂。
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本当は途中につり橋を渡るところがあるのだが、吊り橋が分解メンテナンス中で、仮設歩道が設置されていた。
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当初は4泊5日くらいのつもりで出発したので、本来ならばそろそろ自宅方向に戻り始めるべきだが、しばらく悩んだ後、日程をもう一日延ばして、更に奥地に向かう事にした。

目当ては秋山郷の切明温泉(きりあけおんせん)である。
ここはとてもアクセスが悪く、志賀高原側から長いダートを抜けて北上する以外は、国道117号から1時間ほど掛けて山道を南下するしかない。
過去に何度か訪れようとしたのだが、そのアクセス性の悪さから結局一度も足を踏み入れた事が無い。
ここは、河原に温泉が湧いており、川遊びしながら温泉に浸かる事ができる。もちろん無料。
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奥地だけにもっと人がいないのではと思ったら、河原には割と多くの家族連れが遊んでいた。
温泉とはいえ、丸っきりの河原で人も多いので、水着は必須だ。(こんな事もあろうかと、予め用意してあった)
温泉が湧いているポイントはかなり湯温が高い。しかし人が多い事もあって、なかなか適温の場所を見つけることができない。
時期的なものもあるかもしれないが、温泉=入浴を期待してくると厳しいと思う。川遊びのオプション程度に考えた方が良さそうだ。
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もちろん河原の露天風呂だけではなく、温泉宿もあるので、風呂として入るならばそちらを選ぶべし。
正吉君はここが一番楽しかったようだ。

この地域の民芸品のひとつ、「ねこつぐら」。
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和風ベビーケージ的なものに「つぐら」という民芸品があり、そのネコバージョンが「ねこつぐら」。
以前たまたま知って以来、この地方に来たら購入しようと思っていたのだが、写真の物で¥14000と、少し高価なので諦めた。

朝一番に訪れた燕温泉から切明温泉までは、直線距離にして40km強といったところだが、S字状に超大回りする必要がある。
JNCCなども開催されている斑尾山の南側を反時計回りに迂回した後、奥志賀~木島平~野沢温泉という広いエリアを時計回りに迂回して、真北側から南下しなければならない。朝9時に燕温泉に入っていたにもかかわらず、切明温泉にドボンと入ったのは1時過ぎ。
良く言えば秘境、悪く言えば僻地。食材の買出しもしておらず、辺りには店も無い。
今後の行程を考えるとある程度南下しておく必要もあるが、この日は野沢温泉くらいまで戻るのがやっとだろう。

どうにか産直市場で地場の野菜を購入、加えて、コンビニで足りない分を購入。野宿旅では、あんまりコンビニは使いたくないんだがなあ。
近くにキャンプ場がなく、覚悟を決めて野沢温泉スキー場の頂上付近にある「スタカ湖キャンプ場」を目指すことにする。

こんな野宿旅をしていると、毎日15時を過ぎる頃に、寝る場所を見つけなければならないのと、食材を用意しなければならないのとで、独特の焦燥感に駆られる。
バイクでのキャンプツーリングではいつも感じていた事。
当時は、時間的な余裕がなくなると、結局は衣食住しか考えなくなる・・・いや、考えられなくなるのだなあ、と身にしみて感じた。
この焦燥感はあまり気分の良い物ではないのだが、この日と次の日、たっぷりと味わう事になってしまった。

スタカ湖キャンプ場は、切明温泉から3時間近く掛かったにも関わらず、直線距離でなんと16kmほど(笑)。
景色も良かったし、なかなかいいところだった。
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晩ご飯は地元産の丸ナスととうもろこしなど。
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男旅2013夏・3日目

2013-08-21 06:43:41 | 旅・冒険・温泉
朝食を作るとともに昼のおにぎりも用意する。2晩世話になった墓ノ木公園キャンプ場を後にして出発。ここは良い所だ。また来よう。

なんだかんだで、自分と正吉君の朝昼晩のメシの準備、寝る場所の確保、ルート設定や運転などをキッチリとやるのは結構キツい。
朝5時に起きて、出発できるのはせいぜい7時半から8時くらい。夕方は5時くらいには腰を落ち着けたいので、目的地で滞在する時間と移動時間を合わせて9時間ほど。これがかなりスケジュール的に大変なのだ。走れる距離も限られてしまう。

一旦日本海沿岸に出て、国道148号から南下する。
次の目的地は蓮華温泉である。
ここは148号から急な山道を1時間ほど入って、行き止まりの場所にある。北アルプスに向かう登山者のためのロッジがあり、駐車できる台数が少ないので駐車場だけは混雑しているが、ほとんど人はいない。
ロッジで受付を済ませて登山道を登っていくと、4箇所の露天風呂がある。

まず、三国一の湯。
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登山道の真横にいきなり小さな湯舟があるという、ギャグのような露天風呂である。
ドボンと浸かってみたら、ほとんど水のようなぬるま湯。チョロチョロと注いでいるパイプから出る湯だけは、温かかった。
そこからまた10分ほど登ると、仙気の湯がある。
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硫黄のニオイが立ち込め、真横ではゴポゴポと熱湯が噴出しており、眼前には北アルプスが広がっているという世界。

仙気の湯からさらに100mほど登ると、薬師湯。
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泉質や湯温がそれぞれに異なる。
ここが頂上なので、今度は別ルートで登山道を降りていくと現れるのが黄金湯・・・なのだが、外人さん家族7~8人に占領されており(笑)、モーレツにアウェイな雰囲気を感じたので、残念ながらスルーした。ここは日本なので「アウェイ」の使い方が間違っているような気もするが(笑)。

来た道を戻る途中、とても美しい池のほとりで休憩。
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道の駅にあった、恐竜のモニュメント。
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叩き出しのステンレスを溶接でくっつけては削り・・・を繰り返して作ったようだ。
技術的にはできると思うんだけど、たぶん口ばしを作っただけで飽きるな。
というか、実際、以前に鉄板で巨大な恐竜の骨格を作り始めたことがあるのだが、鼻の部分を作っただけでリタイヤしてしまった(笑)。

この後、ルートを迷ったが、妙高高原方面に抜けることに決定。
途中には小谷温泉(おたりおんせん)がある。

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ここは有名な共同露天風呂があり、基本的に無料。
俺は既に数度訪れた事がある。

そして妙高高原方面に出発。
この峠はバイクで通った事があるはずなので、何も考えずに山道に突入。
ところが、しばらく進んだところで舗装が切れ、ダートになってしまった。
俺はVmaxでもへっちゃらでダートに入るので全く忘れてしまっていたようだ。友人達数人と行った時は、ダートだということで引き返したような記憶もよみがえってきた。
前半はかなり雨水によるクレバスで荒れており、引き返すことも考えたが、結局20kmほどのダートを1時間ほど掛けつつも抜けてしまった。

野尻湖近くに到着した時点で5時近く。
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多少なりとも買出しできるような店がないかと思ったが、スーパーすらない。仕方なくコンビニで適当におかずを買い込み(とはいえ何故か地場の野菜をたくさん売っていたので助かった)、野尻湖高原キャンプ場へ。
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自然環境は悪くないが、ちょっとイマイチだったかな。
自転車で野尻湖周辺を散策してみたが、カキ氷やヤキソバなどを売っている売店が数件あるだけで人影もまばら。かといって大自然という感じでもなく、結局すぐにキャンプ場に帰って、メシ食って寝てしまった。
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男旅2013夏・2日目

2013-08-20 01:49:05 | 旅・冒険・温泉
朝5時ごろ起床、朝食の準備と、昼ごはんのおにぎりを作る。正吉君は見事にオネショをしていた。
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2晩連続でここ「墓ノ木公園キャンプ場」でキャンプするので、テントやテーブルはそのままにして、7時過ぎに出発。
黒部峡谷に行くためである。
実は15年以上前にも行こうとしたのだが、豪雪後のGW中で残雪があり、奥地までいけなかったのだ。

黒部峡谷には、峡谷開発時に敷設された線路を利用したトロッコ列車が運転されている。
表の顔は観光用の鉄道だが、実は今でも水力発電設備の工事やメンテナンスにも使われており、本線20km強の途中にはかなりたくさんの駅がある。
観光用として使われているのは始発の宇奈月駅、黒薙駅、鐘釣駅、終点の欅平駅の4駅。欅平駅までは片道70分も掛かる。何せ、全速力で走れば追いつきそうなスピードでしか走らないのだ。

原則として、始発の宇奈月駅で切符を買う際に、どの駅に行くか決めた上で「往復切符」を買わなければならない。さらに、到着駅で復路の電車を予約しなければならない。
つまり、どういった場所なのか自分の目で確認する前に、行き先を決めなければならず、「時間が余ったから、あっちにも行ってみよう」というのはできないのだ。
俺は前回(10年以上前)に訪れる前に調べた知識のままで、今回は全く予習して来なかった。今後行こうという方には、入念なチェックをお勧めする。
各エリアでの徒歩移動と電車の予約を考えると、一日で全てを見てまわるのはほぼ不可能と思われるので、今回は終点の欅平をチョイス。

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黒薙・釣鐘・欅平ともに全て「河原の露天風呂」が存在するそうなので、温泉フリークとしては全て回りたいところだが仕方がない。また来ればいい。
また、朝8時前初のトロッコ列車に乗車できるタイミングで来たのは、大いに正解だったと思う。弁当持込も大正解だ。

欅平駅のエリアには、3つの温泉宿がある。駅の至近距離にある猿飛山荘、黒部川上流に向かって10分ほど歩いたところにある名剣温泉、名剣温泉を過ぎて最も奥地にある祖母谷温泉(ばばだにおんせん)。


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今日の行程内ではチャンスは一回こっきりなので、当然、祖母谷温泉に行くべきだろう。

祖母谷温泉だけは少々危険なルートを1時間ほど歩かなければならない。道はそれなりにフラットな林道なのだが、急な傾斜の山肌を削って無理矢理通したような道で、岩盤が頭上に覆いかぶさっていたり(ほぼ半トンネルといえる状態で、“人喰岩”という名称が付いている)、ガードレールが無い谷底を覗くと、絶壁の遥か下に黒部川が流れていたりする。さらに、数年前に地すべりを起こした箇所がある。この地盤が未だ落ち着いておらず、いつ何時再び地盤が動き出しても不思議ではない、自己責任で通ってください、命の保障はしませんよ、といった立て札があったりするのだ。

駅員さんに聞いてみたら、2時間程度の滞在で帰る人が多いそうだ。すなわち、往復2時間近く掛かる上に、危険な道を通らなければならない祖母谷温泉まで足を伸ばす人は、あまりいない。なので、名剣温泉を過ぎると途端に周りに人がいなくなる。
今回は祖母谷温泉への往復を考え、約4時間の滞在で復路の電車を予約した。

※今回は朝5時起き・20時消灯のキャンプなので時間が限られていたが、例えば宇奈月温泉のホテルに泊まれば、2駅くらいはキッチリと見て周る時間があるかもしれない。

俺と正吉君は備え付けのヘルメットを被り、探検隊を結成。山をてくてくと登っていく。

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狭くて長いトンネルを抜けると、硫黄のニオイが鼻を突く。正吉君は「タマゴの匂いがするよ!!」。

祖母谷温泉は登山のための山小屋といった雰囲気で、露天風呂の造りが四角くコンクリートを流しただけで、少々素っ気ないのが残念だが、ここまで歩いてきた達成感や、本物の自然に囲まれている事を思えば満足である。
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休憩中に横にいた、白馬岳を越えてきたという登山者と、これから白馬に向かうという登山者の会話を羨ましく聞きつつ、ここ祖母谷のもう一つの目的地へ。

それは「祖母谷地獄」といって、河原に温泉が湧いている場所である。
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湧いているお湯はヤケドしそうなくらいに熱く、そのまま入浴するのは無理。川の水を導き入れて温度調節をする必要がある。
しかし、川は流れが速く、湯舟を作ろうにも移動すら困難な大きな石が多い。「露天風呂」として機能するようなものを作るのは、そうそう簡単ではない。結局足湯でガマンする事になった。
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欅平駅に戻ると大変な混雑でトロッコ列車も満席。祖母谷にはまるで人がいなかったのに、みんな何処へ行っていたのだろう? どうやら俺のように「温泉目当て」で来ている人は比較的少数のようだ。
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再びトロッコ列車に揺られて70分。宇奈月駅まで帰ってきた。
トロッコ列車乗車中に対岸に見える「とちの湯」という共同温泉に行ってみる事にした。
宇奈月温泉と同じ源泉から引いているため、泉質は同じなのだそうだ。
温泉の写真を撮るのは忘れてしまったが、EVのバスやら、レンタルのEVが走っていたりして、正吉君も興奮気味。
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トロッコ列車も電力で走っており、「トロッコ列車は黒部川が走らせている」という案内が印象的だった。今や火力発電・原子力発電では胸を張れない。

晩飯には、瓶詰めの物だが「ほたるいかの沖漬け」を用意。
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海の幸を堪能するには時期的に厳しい物があるが、星の下で食うコイツは、十分に旨かった。

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男旅2013夏・序章~1日目

2013-08-19 07:36:28 | 旅・冒険・温泉
俺のオフクロはエネルギーの塊のような人であった。
とても喜怒哀楽が激しく、絵画や版画、ガラス工芸、書道、歌や楽器など、いつも新しいものに挑戦していた。
パートの職歴も数え切れないほど多く、俺の目には、ある程度その職を極めてしまうとつまらなくなり、別の職を探しているように見えた。

一方でオヤジは何も取り柄が無く、いつも酒を飲んでゴロゴロしているか、ガニマタでアタフタしている印象だった。
プラモデルすらろくすっぽ作れないオヤジを見て、小学校に上がる頃には既に「オヤジはあまりアテにならない」と思っていた。

俺が影響を受けるとすれば、当然オフクロの方である。
多趣味・音楽好き・美術や工作好き・ネコ好きは、間違いなく母親から受け継いだものだと思う。
親父の影響など何一つ受けていない・・・くらいに思っていたのだが、両親とも亡くなって以来、自分という人間の成り立ちについて深く考える事が多くなり、最近では「必ずしもオヤジの影響を受けていないわけではないな」と思うようになった。

俺は小学校半ばごろまでに、オヤジの転勤で東日本を中心に7回もの引越しをした。
各地の風土の違いというものに、子供ながらに鮮烈な印象を受けたのと、オヤジの旅好き・自然好きの影響で、野宿で各地を旅することに憧れを持ったのだと思う。
尤も、オヤジは相当な出不精だったわけで、旅好きと言ってもテレビで旅行番組を見るだけ(笑)。おかげで知識だけは多く持っていた。
俺は、たまに山菜取りやら近所の旧跡巡りなどに連れて行ってもらった程度で、泊りがけの旅行などに行った事などない。小さい頃の俺は車酔いがかなり酷く、後年にオヤジは「どこかに連れて行こうと思ってもすぐに酔ってしまうので、なかなか連れて行けなかった」と言っていた。たしかに2つ上の姉貴と比べれば、俺はオヤジに連れ出される事が多かったと思うけど、それは単なる出不精の言い訳だろう。
ちなみにこの「車酔いが酷かった」というのは、俺が四輪ではなくバイクを選ぶ理由の一つとなった。

さてさて、正吉君である。
自分の子供に対して「何かを無理矢理やらせる」のではなく、親が楽しんでいる姿を見せて、そこから何かを感じ取ってもらいたいというのが俺の気持ち。
このブログでは一度も書いた事が無いが、俺の知られざる趣味(?)に野宿ツーリングと温泉めぐりってのがある。
ただし、独立開業して以来は全く行かなくなってしまい、10数年ご無沙汰。
正吉君もボチボチ自分の身の回りのことが出来るようになってきたし、以前俺がバイクで日本全国を走り回り、野宿で各地を見て回ったのと同じ事を、とりあえず車でやってみようと思ったのである。
今の言葉で言えば、男旅ってヤツだ。

今回向かうエリアは飛騨・北陸・信州北部。バイクのロングツーリングではいつもの事だったが、今回も事前に決めるのはエリアだけで、細かくは行き当たりばったりとする。
当然、信州は過去に「これでもか」というくらいに走り回った。しかし諸々の事情でスルーした場所もあるし、何より当時は高速道路が整っておらず、日本海側にはとてもアクセス性が悪かった。

1日目
朝5時ごろ起床。前日に荷造りはほぼ済ませてあった。
この日の朝食用・昼食用のおにぎりを作り、正吉君を叩き起こして自宅を出る。すぐに名古屋ICから東海北陸道へ。一気に北陸へトリップするつもりだったが、少々早すぎるだろうと思い、白川郷に立ち寄る。
ここについては俺が陳腐な言葉を並べるべくもないので写真のみ。
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現代の町並みと全く違う風景なのに人が暮らしているというのは、とても圧倒される。

その後もう一度高速道路に乗り、黒部ICで下車。以前利用した事がある「墓ノ木公園キャンプ場」に向かう。ここは無料で、環境は良いのだが回りに何も無いためか、比較的空いている。
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テントを10数年ぶりに広げ、ハイエースを身軽にしてから、近場に温泉を求めて出発。

狙いを定めたのは小川温泉元湯。
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ここは温泉宿一軒のみで、温泉宿から徒歩で10分程度奥に入ったところに、天然の半洞窟を利用した露天風呂がある。共同の浴場ではなく、温泉宿の管理する露天風呂である。
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風呂自体は満足のいくものだったのだが、非常に虻が多く、俺だけ数箇所刺されてしまった。これがこの後の全日程で腫れと痒みで苦しむ事に・・・。

この近辺は海と山が近いので、海の幸・山の幸ともに恵まれているはず。しかし近所にはスーパーやコンビニ程度しかなく、初日は単なるBBQとなった。
今回のためにテキトーに作った一斗缶BBQコンロ。
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100gあたり¥198とかなり高いのだが、これはブランド肉だからというわけではないようで、他の輸入肉も高かった。
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俺の地元と比べると野菜も全体的に高めで、魚だけは安かったかな。物流とかの地域的なものだろう。



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緩やかな復活を

2013-08-05 08:03:09 | オフロード
丸っきりバイクに触れてすらいない、ここ数年。
念の為に書いておくと、別に止めたつもりは無いわけで。

仕事に専念したかった事と、諸々の事情でバイクに関しては目的・目標を失った事などから、一旦リセットするつもりだったのも事実。
ここで言うリセットとは、所有するだけになってしまっている複数のバイクを何とかするとか、活動内容そのものを変える(例えばツーリングライダーに戻る)とか。
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鶴里は自転車のコースもある事やら、年会員になれば走行料金が安い事、割と雰囲気がユルい事など、今の俺には都合がいい。

元々正吉君にはモトクロスをやらせる案もあってキックバイクを作ってやったのだが、俺の仕事の都合上、毎週末に確実に練習に連れて行ってやることはできない。ほどほどモノになってきたら、最低でも土日連続で練習に行く必要がある。
で、自転車ならばもっとお手軽だろう・・・と思ったら、これが大間違い。
まあ俺の地域には多数のローカルコースがあるのでまだ恵まれている方だが、BMXの公式戦に出場しようと思ったら、一番近くても大阪。その他新潟、埼玉、茨城、広島まで行かなければならないので、モトクロスの方が負担が少ないくらいだ。

今ではバイク・自転車ともに、あまり入れ込みすぎない程度に楽しめればいいと思っているが、多少はレース(ローカルレースで十分)にでも出ないと面白くない。出るからには勝たないとつまらない。そのためには練習しなければならない。バイクも新しいヤツが欲しくなる。ウェアもビシッと揃えたくなってしまう。

なんか、テキトーに楽しむ方法ってないのかね?

GWに休まなかったので、盆休みは零細企業にあるまじき怒涛の9連休の予定。
主に正吉君と男旅で消化するつもりだが、日程次第では久しぶりに坂内に行こうかと思っている。かれこれ2年近く行っていない。

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