マフラーをモディファイしたので、それにあわせて吸気も少しイジる事にした。
当初から気になっていたのが、エアクリーナーエレメントのケージ(板状なのでケージと呼んでよいものか・・・)。
TT-R50Eはこれがパンチング板で、いかにも効率が悪そう。
このパンチングを測ってみると、穴径1.8.ピッチ2.5の60°千鳥。
ちなみに穴径はドリルを差し込んで測ったが、1.7~1.9φのドリルの持ち合わせが無く、大体それくらいだろうというところ。要するにテキトーで、不正確である。そんな小さなサイズのキリ先は仕事では使わないのだ。
1.8φのP2.5だと、開口率は47%。
仮に2.0だとしても58%なので、有効面積はだいぶ少ない。
ノーマル車でよくあるパンチングやメッシュはバックファイヤー対策で、TwinAirとかはメッシュが無くても大丈夫な材質になっているはず。
これを、より開口率の高いメッシュに取り替える。
最初にステンレスの針金を曲げて枠を作る。
それにメッシュを溶接する・・・はずが、メッシュの線径が細くて、俺のテクニックでは溶接できなかった(恥)・・・。
仕方なく、ワイヤーを曲げて溶接しただけのシンプルなケージを製作。
TT-Rのノーマルのインレットはかなりややこしい構成になっていて、キャブ、コネクティングチューブ、エアクリーナーBOXときて、その手前にダクトチューブがあり、エンジンハンガープレートにはめ込まれている。
エンジンハンガーの裏側にはもう一つダクトというか、カバーが取り付けられているという具合。
このダクトカバーの開口部分を大きくするか、ダクトそのものを取り外してしまうのが手っ取り早いのだけど、ダクト系を変更すると、セッティングにメチャクチャ影響が出る。なので、少しずつ変更して様子を見る事にする。
次。
洗車する時にサイレンサーの穴から水が入ってしまうのを防ぐために、サイレンサーキャップなるものを使う。
以前は当然のように使っていたのだけど、アレって失くしやすいのよ。
エンジン掛ける時に外し忘れて、ポーンと飛んでってそれっきり・・・というパターンが多いのではないかな。
数百円で買えるんだけど、使っても速くなるものじゃないので、わざわざ買うのはどうにも癪にさわる(笑)。
何かで代用できないものかと思い、散々考えたんだけど、テーパー形状のゴム質のものって、なかなか身近にはないんですな。
コーキングのノズルがテーパー形状なんで、このノズルの中に黒いシリコンコーキングを詰めて固まらせたものを使おうと思ったんだけど、径が小さすぎて使えない。
結局コーキングのノズルそのものを使うことに(笑)。
これならば、俺の場合は実質タダ(笑)。
新車をおろしてまだ一ヶ月のTT-R。
早々とデカールを貼り替えることに。
デカール屋さんのデカールは、「プロテクト性能」を前面に謳っているケースが多いんだけど、個人的にデカールは「見た目ありき」だと思う。
プラスチックの外装をプロテクトするのではない。貼ったデカールが長く美観を保てるよう、デカールに耐久性が求められるのではないだろうか?
プラスチックに傷がつきにくいというのは副産物的なものなんじゃじゃないかと。だって、純正品ならともかく、社外品の外装類はデカールと大して金額は変わらない。傷がついたら、プラスチック外装そのものを交換するという選択肢もありうる。それに「デカールの中古品」というのはありえないけど、外装は中古も出回る。デカールなんか貼ってなくても、バイクは走行できる。
一般的な塩ビのカラーフィルム(要するにカッティングシート)は、厚みは大体どれも80μ~90μくらい。
仕事で使っているインクジェットプリンターで普通にステッカーを作ると、ベースシートの上に透明のUVフィルム(ラミネートフィルム)を重ね貼りするんで、大凡160~180μくらいになる。
「プロテクトデカール」としてはこれでは全くの役不足で、最低でも400ミクロンくらい必要だな、というところ。
もう一つが粘着力の問題。
一般的なカッティングシートなどの糊だと、PPやPEにキッチリとくっつかない。これは物質特性的な理由があるからなんだけど、例えば純正のデカールなどは、実用上問題が無いくらいには接着をするわけで。つまり、PPやPE向けに開発すれば、物質特性も吹っ飛ばせるくらいのキチンとくっつくフィルムは製造できるという事だ。
ムカシの社外デカールは、カッティングシートの粘着面にさらに不織布や透明アクリルフォームの、幅広両面テープを貼り付けて製作されることが多かったと思う。最近では、デカール屋さんがメーカーに掛け合って、オリジナルのメディアを特注で作ってもらうケースも増えているようだ。
俺の同業者であれば、見た目は似たようなものは作れる。でも、材料入手の問題から、「プロテクトデカール」を作るのは難しいのですな。
俺はデカール製作を仕事でやるつもりは全く無いのだけど、そもそも現職に就いたのはバイクが原点なので、重要視しとるのは間違いない。
現状作って貼っているデカールは、全て国内で普通に入手可能な材料を使用し、厚みは400μ弱、PPやPEにも全く問題なく接着できる。PEタンク用も一応は作れるけど、ちょっと困るかな。
詳しくは、企業秘密(笑)。
デカールの最重要要素は見た目であると言い切る俺だけど、いわゆる「カッコいい」とか「クール」を目指しても、他社さんもそれを目指しているわけなので、結局は似たようなものになってしまう。
俺が「田中代表仕様」とか「みひろチャン仕様」とかにするのは、そういった流れに対するアンチテーゼである(笑)。
今回、ゴリラからメカゴリラへ変更。
元のゴリラはとある仕事で描いたイラストのデータを流用したもので、今回のメカゴリラは描き下ろし。
変更したのは深い理由はない。キッズ用だからPOPな雰囲気にしたかったのと、イラストをもう少し明るい色合いにしたかった。
ゴリラは一見獰猛な正確のように思われがちだが、実はとても繊細で温和。そしてとても家族思いの性格なのだそうだ。
先日、多度で奥様方から、「ク」が「ケ」に見えるという指摘を受けた。
ウソォ、と思ったんだけど、少し離れて見ると、確かに「ケ」に見える。
これは職業倫理上マズいぞという事で、直しておいた(笑)。
上が元で、下が修正済み。